otsu2931_thesisreview

別紙1
論文審査の要 旨
報告番号
甲㊤翫卑1号
薬師寺 忠幸
主査 小林 洋一
論文審査担当者
副査 鈴木 洋
副査 衣笠 えり子
(論文審査の要旨)
論文題名
!、
Inward or Outward CostophrenicAmgles:
A simple sign on chest‡−ray for the screening of metabolic syndrome
(内向きまたは外向きの肋骨横隔膜角の検討:メタポリックシンドロ→ムの簡便な
スクリーニングツールとして)
掲載雑誌名 THE SHOWA tJNIVERSITYJOURNAL OF MEDICAL SCIENCES
Vol.27 No.3(2015年9月)
専攻
内科学(循環器内科学分野)
内容要旨
薬師寺らは、メタポリックシンドロームの診断の補助に胸部レントゲン写実
を用いることが出来るのではないかと仮説を立て臨床試験を行った。
対象患者は北部病院心臓血管カテーテル室外来を受診した20歳以上の成人
男女である。胸部レントゲンの分析に関しては正面像で右横隔膜ドームレベ
ルでの肺野最大径(A)と両側肋骨横隔膜角(CPアングル)間の距離(B)を
計測し、A≧Bの時に内向きCPアングル、A<Bの時に外向きCPアングルと分
類した。集計の結果、外向きCPアングルの患者は内向きCPアングルの患者
に比べ腹囲が有意に大きかった(92.3±8.9vs.80.5±7.8c札 p〈0.001)。
腹囲基準(男性85cm以上/女性90cm以上)との相関を検討すると、外向きCP
アングルの男性患者の89.2%、女性患者の48.7%が基準を満たした。また、外
向きCPアングルの患者は内向きCPアングルの患者に比べ体重が重く、生活
習慣病の羅患率が高いことが明らかになった。
本研究により、増加するメタボックシンドローム患者を平易な方法で効率よ
く検出出来る可能性があり、博士論文に値すると判定した。
(主査が記載、500字以内)