記事 - 株式会社スタッツ|STATS

INSIDE
「新・大人カッコイイ」
ってなに?
スタッツが掲げるゴルフウエアで儲ける方法
STORY
03
新会社の意気込みを語る片山
社長
「ゴ
ルフウエアの流れを変えていきたい!」
こう意気込むのは、今年4月、
スタッツという会社を立ち上げた
片山良二社長である。同氏は、
『ビバハート』な
ど複数のゴルフアパレルブランドを手掛けるグ
リップインターナショナルの副社長を務めた経歴
の持ち主。新会社では、
「自社でアパレルブランドを展開するほか、他社
ブランドの販売代理店も行う予定です。来春には
品ブランドを取り揃えることで売り場の 隙間
モデルとなるゴルフセレクトを出店します」
を埋める狙い。必要最低限のアイテムを仕入れて
主力商品は、かつてヨネックスやビームスゴル
もらい、店頭の消化率が上がれば、ショップは利
フ等のウエアを手掛けた竹本修氏がプロデュース
益を確保しやすいという算段だ。また、来年2月
する「Camicia Bianca Sportiva」(カミチャ ス
に開店する直営のショップは、
ポルティバ プラス)のゴルフライン。竹本氏は、
「通常のセレクトショップではアイテム毎に複数
ヨネックス契約時代の石川遼をアパレルデザイ
のブランドが軒を連ね、お気に入りを探せます。
ナーとしてカッコよく仕上げ、細身のパンツなど
当社の直営店も同様で、アイテム毎にお気に入り
ゴルフスタイルを一変させている。今回のブラン
のモノを見つけてほしいですね」
ドはシャツ(1万5000円前後)を中心にゴルフ
ショップ名やロゴ、展開イメージの詳細は今後
セレクト・ゴルフ専門店などでの販売を予定する。
詰めていくというが、
「これからの50代に向けて、街で着ても違和感
「当社が目指すのは、ゴルフセレクトのプラット
がない、洗練されたゴルフウエアで 新・大人カッ
フォームビジネスを提供すること。新型50代の
コイイ 服作りを目指します」
ターゲットに対して、洗練された様々なブランド
壮年男性に向けてパンツ、シャツ、ベルト等を
を取り揃える予定で、売り場を編集しやすくして
それぞれ別ブランドで一気に立ち上げ、メンズ限
いきたい。初回の展示会は8月を予定。アイテム
定で新・大人カッコイイを訴求する。
別に7ブランドを取り揃えて来春に備えます。初
特筆されるのは、1ブランドで全アイテムを網
年度となる来期は3億6000万円、3年で5億円
羅するのではなく、敢えて単品管理に手間が掛か
の売上を目指します」
るアイテム別ブランドを採用すること。その狙い
最後に肝心な話。アパレルブランドは、他社と
はどこにあるのだろう。
異なる斬新なコンセプトづくりが生命線だが、片
「売り場作りに必要不可欠なアイテムを作りたい
山社長が掲げる『新・大人カッコイイ』はどのよ
と考えたのです。売り場によって見せ方が異なり、
うなゴルファー像を描いているのか。ひと昔前に
必要なアイテムも変わるので、各店に必要なアイ
流行った「ちょいワル」の亜流とか?
テムだけを仕入れやすい環境を整えました」
「違いますよ! 車や時計、靴、そして仕事着や
現状、ゴルフアパレルはシーズン毎のテーマに
休日服と同じ審美眼でゴルフウエアを捉え、それ
沿って全身コーディネイトを提案、メーカーの効
ぞれのこだわりを持った大人のゴルファーです」
率を考えたモノづくりが主流だが、スタッツは単
戦いの狼煙は、上がったばかり。
(青樹)
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