広島の玄関「エキキタ」における官民連携事業の導入調査業務 基本仕様書 1 2 3 4 業務名 広島の玄関「エキキタ」における官民連携事業の導入調査業務 業務目的 広島市の都心の東の核をなすエキキタ(広島駅新幹線口周辺地区)は、広島の玄関として都市機能 の集積が進み、交通の利便性に優れていながら観光客等来訪者の通過点にとどまり賑わいに欠けてい る。現在、駅前広場の全面改良や区画整理事業等による公共空間、民間開発に伴う公開空地が広く整 備されつつあり、この機会に既成市街地と合わせ官民一体となった、道路・公園・広場等のインフラ 資産の維持管理の一元化と持続的な賑わいの創出を図るための事業スキームやマネジメント組織のあ り方、官民連携ルール等について調査・検討を行う。 業務対象範囲 広島市東区二葉の里ほか(別図参照) 業務内容 ⑴ 対象施設の整理 対象施設とは、道路、公園、広場等のインフラ資産(民有地を含む。)とし、官民連携事業として 活用の可能性がある対象施設を抽出し、それぞれの利用特性(所有者、管理コスト、利用実態、制約、 協定、等)等を調査、整理するとともに、活用の可能性について優先順位を設定すること。 ⑵ 維持管理委託の検討 ⑴で整理した対象施設について、公共団体からの委託業務の範囲、公費負担額の試算、質的向上 の可能性等について検討を行うこと。 ア 委託業務の範囲及び公費負担額の試算 イ 質的向上の可能性 ⑶ 賑わい創出事業の検討 ⑴で整理した対象施設における賑わい創出事業(平和・歴史・文化資源等を活用したイベント等) の実現可能性、インバウンド(外国人旅行者等)インフォメーション等を検討すること。 また、業務期間中に実施されるイベントをケーススタディとしてその効果と課題等を検証するこ と。 ア 賑わい創出事業実現の可能性の検討 イ インバウンドインフォメーション等の検討 ウ ケーススタディとしてのイベント検証 ⑷ 収益事業の検討 ⑴で検討を行った対象施設を活用した広告事業、物販事業、オープンカフェ等の収益事業を展開 できる可能性のある場所を抽出し、既存資料(開発許可等)を基に前面交通量(歩行者を含む)な どの基礎情報を調査・整理するとともに、収益事業としての試算を行う等、そのポテンシャルの検 討を行うこと。 ⑸ 帰宅困難者支援対策の検討 既存資料(広島市地震被害想定報告書など)を基に、官民連携による広島駅の帰宅困難者対策に 係る可能性(マンパワーによる行政への支援)等について検討を行うこと。 ア 既存の対策等の整理 イ 帰宅困難者に対して、既存の対策等の運用と官民連携による取組の可能性について検討 ⑹ 事業スキームの検討・整理 官民連携により取組む事業を検討し、これらの事業を円滑に運営するための事業スキーム(事業 内容、組織形態等)及び費用比較を検討すること。 ここまで検討した内容を踏まえ、事業を実現化するために必要な手順や事業化までのステップを 段階ごとに整理すること。 さらに、検討対象エリア内において整備される民間開発施設等において、将来的な公開空地等面 的整備ルールづくりに係る地域・企業の意向調査等を行い、一体となった維持管理、賑わい創出な 1 ど連携の在り方の検討を行うこと。 ア 企業サウンディング イ 地域団体等の参画方法等の検討 ウ 組織形態の検討 エ 事業化に向けてのプロセスの検討 ⑺ 官民連携モデルの作成 次の点について他都市等を参考にしながら、エキキタにおける官民連携モデルを作成するととも に、事業化する上での課題等を整理すること。 ア リスク分担や収益金の充当ルールなどの官民ルール イ 歩行者空間等における広告事業などの民向けルール ⑻ 報告書作成 本調査は平成28年度「先導的官民支援連携事業(国土交通省)」の補助金交付事業であるため、 本市への報告書だけではなく、国土交通省への提出する報告書(内容や仕様については契約後指示) も作成すること。 報告書の項目立ては、発注者の指示により変更や追加を行うこと。 【提出期限】平成29年2月28日 【提出部数】広島市用、国土交通省への提出用、各5部(うち1部はコピー原稿用として製本し ないものを提出すること。 ) 【報告書の電子データ】マイクロソフト・オフィス 2010 で利用可能な電子データも、併せて提出 (DVD 等)すること。 【その他】報告書の色はモノクロ印刷が可能なもの(コピーしても文字や図がつぶれないもの) とすること。 ア 成果品等 ・上記報告書(以下「成果品」という。 )は、上記提出期限までに発注者に提出すること。 また、発注者の指示に従い、適宜、作成段階の資料も提出すること。 ・国土交通省への提出する報告書は、同省が定める仕様及び提出期限を厳守できるように作成す ること。 ・全業務が完了した際には、実施報告書として、成果品及び成果品に係る電子データ(マイクロ ソフト・オフィス 2010 で利用可能なデータ形式)を入れた DVD ディスク等を発注者に提出し、 平成29年2月28日までに完了検査を受けること。 イ 提出場所 広島市東区役所市民部地域起こし推進課 〒732-8510 広島市東区東蟹屋町 9 番 38 号 Tel 082-568-7705 Fax 082-262-6986 電子メール [email protected] 5 業務を進める上での留意事項 ⑴ 採択された提案書の内容に沿って業務を行うこととし、逸脱したものであってはならない。 ⑵ 本業務における打合せは、業務着手時のほか、必要に応じて月1回を目安に適宜行い、打合せ終 了後10日以内に協議録を提出すること。 また、業務を進めるにあたり入手・作成した調査・分析資料等は、本市が必要とする場合におい て提出すること。 ⑶ 国から示された手引やデータなど、業務を進める上で必要となる資料やデータ等は、受注者の求 めに応じ、発注者が提供の可否を判断した上で提供する。 6 その他 ⑴ 本業務の実施に当たり、受注者は契約締結日から10日以内に実施計画書を作成し、発注者の承 認を得ること。 ⑵ 受注者は本業務の実施に当たり、知り得た事項、業務内容及び成果等、関係する情報全てについ て秘密を厳守し、発注者の了解を得ずして他人に知らせ、又は不当な目的に使用してはならない。 なお、本契約終了後も同様とする。 ⑶ 成果品は、全て発注者に帰属するものとし、発注者の了解を得ずして他人に知らせ、又は不当な 2 目的に使用してはならない。 ⑷ 本業務の実施に際し、第三者に与えた損害は全て受注者の責任において処理するものとする。 ⑸ この仕様書に疑義が生じた場合又は定めのない事項については、その都度、発注者及び受注者が 協議の上、定めるものとし、協議後は受注者が協議録を作成し、発注者に提出するものとする。 ⑹ 受注者は広島市個人情報保護条例を遵守の上、個人情報の取扱いについては細心の注意を払うこ と。 また、本業務に従事する者については、事前に守秘義務の遵守を徹底すること。 3 南区大須賀町 二葉の里 2 丁目 二葉の里 1 丁目 上大須賀 二葉の里 3 丁目 南区松原町 光が丘 若草町 光町 2 丁目 光町 1 丁目 愛宕町 【別図】業務対象範囲 点線で囲まれた内側 4
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