演題名 (ゴシック 12) 発表者名 (明朝 10.5) 発表者所属 (明朝 10.5) ⇒ ( 本 文 は こ こ か ら ご 記 入 く だ さ い 8 0 0 字 程 度 Pasteurella multocida 由来タンパクによるリンパ球幼若化の抑制 ○石丸恵美子,小澤響世,林千鶴,溝呂木喬之,田邊太志, 佐藤久聡 北里大学 獣医学部 獣医微生物学研究室 【目的】 P. multocida はウシの呼吸器疾患の二次要因として重要なグラム陰性桿菌である。 我々はウシの肺炎から分離された P. multocida Dainai-1株由来の分子量約 27kDa タンパク (以下 PM27 )に Con A 刺激によるリンパ球幼若化を抑制する活性があることを発見した。今 回、組換え PM27 を作製し、そのリンパ球幼若化抑制メカニズムについて解析を試みた。 【方法】 3’ 末端に His を付加した組換え PM27 (以下 rPM27 )を作製し活性の有無を確認後、 サイトカイン産生(IL-2、IL-4、IL-6、 IL-10 、 IL-11 、 IL-13 、IL-1ra、TGF-、 TNF- ) の誘導または抑制を real-time PCR にて検討した。さらに標的細胞を確定するためフローサイ トメトリーにて解析を行った。 【結果】 PM27 は、 N- 末端のアミノ酸解析の結果、ウリジンホスホリラーゼと同定された。 そこでウリジンホスホリラーゼ遺伝子をクローニングし組換えタンパク rPM27 を作製し、リ ンパ球幼若化抑制活性を確認したところ、精製 PM27 と同程度の抑制活性が認められた。次に ) rPM27 のリンパ球幼若化抑制メカニズムを調べるためサイトカイン産生について解析を行っ たところ Con A 刺激下においてIL-6と IL-10mRNA が統計学的に優位な増加が、IL-1raは増加 傾向が観察されたが、それ以外のサイトカインの増減は認められなかった。フローサイトメト リーによる標的細胞の同定に関しては現在試験中である。 【考察】以上の知見より、 PM27 によりIL-6、 IL-10 、IL-1raの誘導が確認され、抑制メカニ ズムに関与している可能性が示唆された。標的細胞が明らかになれば、詳細な抑制メカニズム が解明できると思われる。 ↑ここまで
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