「磁気共鳴画像診断(MRI)における安全性」資料

磁気共鳴画像診断(MRI)
における安全性
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスは、
最大3テスラまでは安全である可能性が高いと考えられます 。
1)
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスの
磁気共鳴画像診断(MRI)における安全性
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスは316Lステンレス製であること
から、MRI検査を受ける際の患者さんの安全性を評価する研究が行われています。Geffenらは、
最も一般的なMRI曝露である最大3テスラまでの磁場において、本デバイスの安全性を評価して
います 。さらに同研究では次のような結果が示されました。
1)
前房内では目視で検出できる変位はなかった。
加えられた磁力よりも、アルコン® エクスプレス®
緑内障フィルトレーションデバイスの留置によ
る摩擦の方が大きかった。
アルコン® エクスプレス® 緑内障
フィルトレーションデバイスの
留置写真
本研究ではヒト死体眼に本デバ
イスを埋植することで標準的な
留置環境を再現しました。
写真提供:Dr. Noa Geffen.
<重要な基本的注意(添付文書より抜粋)>
7.頭部MRIは磁場強度3テスラまで可能であるが、本体挿入後、最初の2週間は推奨されない。
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスは、
最大3テスラまでは変位または温度変化を示しませんでした 。
2)
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスの
変位および温度変化
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスについて、
MRI検査時に磁場により
誘発される可能性のある変位および高周波加熱を測定するための評価も行われています2)。
Seibold
らによると本デバイスは強磁性を示したにもかかわらず、
以下のような結果が示されました。
最大3テスラまでは回転しなかった。
最大3テスラまでは変位しなかった。
温度変化は認められなかった。
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスの
MRIにおける動き、力、温度変化
MRI強度
(T)
回転
( °)
1.5
3.0
4.7 R-50
4.7 P-50
0
0
n/a
n/a
変位 角度偏向
(mm) ( °)
0
0
>40
>40
5.0±0.0
11.0±1.4
58.0±2.8
40.0±4.2
力
(dyn)
ΔT
(℃)
0.2±0.0 +0.1±0.1
0.4±0.0
0.0±0.3
3.5±0.2 +0.1±0.4
1.8±0.3
0.0±0.1
n/a, 検出不可;ΔT, 温度変化
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスは
MRI評価に影響を及ぼしませんでした 。
3)
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスの
MRI画像に及ぼす影響
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィルトレーションデバイスに起因するアーチファクトが、視
神経および視覚伝導路の画像に影響を及ぼすかどうかを判定するために、眼窩および脳のMRIス
キャンを評価しました3)。Traversoらによるこの研究から以下のような結論が得られました。
脳に関する放射線学的評価のための良好な画像を
得ることができた。
視神経に関する放射線学的評価に十分な画像を
得ることができた。
アルコン® エクスプレス® 緑内障フィル
トレーションデバイスのMRI画像
写真提供:Dr. Alessandro Bagnis.
Professor Carlo E. Traverso.
REFERENCE 1)Geffen N, et al. : Is the Ex-PRESS glaucoma shunt magnetic resonance imaging safe? J Glaucoma. 2010 ; 19(2): 116-118.
2)Seibold LK, et al. : MRI of the Ex-PRESS stainless steel glaucoma drainage device. Br J Ophthalmol. 2011 ; 95
(2): 251-254.
3)Traverso CE, et al. : Magnetic resonance imaging in patients implanted with Ex-PRESS stainless glaucoma drainage microdevice. Am J Ophthalmol. 2009 ; 147
: 907-911. e1.
(5)
SMK006-1
201511
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