手を取りあって~宮崎の食・未来を支える人(PDF:580KB)

か
す
み
児湯農協肥育牛部会(山本嘉寿視部会長)
JA児湯 野中 真一
宮崎県児湯郡の児湯農協肥育牛部会は平成27
年3月に高鍋・新富・木城支部が統合し、1つの
部会となりました。
同部会は現在21人で構成され、設立、間もな
い部会ですが、宮崎牛・宮崎和牛ブランド強化を
図る様々な活動に取り組んでいます。
最近では、地元の消費者に安全・安心な牛肉を
食べてもらいたいという気持ちを込め「JA児湯
牛」のシールを作成し、JA児湯農畜産物直売所
にてシールを貼った牛肉を販売しています。
肥育牛部会集合写真 1
また、近々ポスターやのぼり旗も作成し、直売
所でさらにPRし、販売の計画も立て、ブランド
向上に取り組んでいく予定です。
さらに、技術と生産意欲の向上を目指し、年に
2回、管内だけで開催される枝肉共励会や反省会
などの勉強会を通して、JA児湯牛のブランド確
立に向け、部会員同士の研鑽に励んでいます。
同部会の部会長を務める山本嘉寿視(かすみ)
さんは「JA児湯牛を今後ふるさと納税に参加さ
せてもらう予定なので、牛肉のさらなる消費拡大
と、上物率で県内トップを目指したい。より多く
の皆様に安全・安心な牛肉を提供し、JA児湯牛
検討会の様子
を全国に、
そして世界へ向けて発信していきたい」
と意気込みを語っています。
BBQ消費拡大イベント
JAこゆ牛のシール
- 35 -
未来を担うこども達に食と農を引き継ぐ!
JA こばやし 管理課 向江和江
JA こばやし青年部(濱﨑和明本部長)は、JA こ
ばやし合併と同じ 42 年の歴史を持ち、現在6支
部・107 人の盟友で構成されており、活動を活発
にするために畜産部会・農産部会・ふれあい実行
委員会と専門部会を設置しています。
青年部は年間を通して、研修会や和牛品評会、
親睦ソフトボール大会など様々な活動を積極的に
行っていますが、そのなかでも、食育活動には組
織全体で取り組んでいます。
青年部が主導して、JA こばやし管内の小中学生
こばやし 高原稲刈
を対象とした田植えや稲刈体験学習の実施、JA
のイベントに絡めた餅つき体験コーナーを設置す
るなど、子供達が農業に触れ、食が出来るまでの
大事な時間を学んでもらう事を目的としています。
こうした活動を通じて子供たちからは、
「お米が出
来るまでに、こんなに手間がかかるなんて思わな
かった」
「今度から一粒も残さず、
ご飯を食べます」
といった声が聞けるようになりました。また、餅
つき体験では保護者の方から「子供には貴重な体
験。毎年お願いしたい」と大好評でした。今後も
JA こばやしと盟友一丸となって、食育活動に努
こばやし 細野脱穀
めていきたいです。
こばやし 芋堀体験
こばやし
- 36 -
【くらしの活動】
地域の歴史をたどって高める郷土愛
JAえびの市 総務課 若松 朋子
JAえびの市女性部は、12月2日にえびの市
内の史跡をめぐるウォークラリーを開催し、22
人が参加しました。このウォークラリーは毎年開
催しているもので、今回は市指定文化財の飯野城
跡中心に巡りました。
えびの市は、安土桃山時代・江戸時代初期の武
将である島津義弘公が 29 歳から 55 歳までの 26
年を過ごした土地です。島津義弘公は島津家の第
17 代当主で、その勇猛さで全国的に知られている
武将ですが、えびの市に 26 年間居城していたこ
とは地元の人たちにもあまり知られていません。
しかし市内には義弘公ゆかりの史跡が数多く残っ
ており、参加者は、城跡や神社などをえびのガイ
ドクラブの案内を受けながら歩いて回りました。
当時、飯野城には島津義弘公が、加久藤城には
義弘公夫人が居城していましたが、天守閣がない
山城であったこともあり、現在は本丸跡や土塁が
残っているだけで、地元なのに初めて訪れるとい
う参加者もいました。飯野城と加久藤城は山中を
つなぐ連絡路でつながっており、現在は使われて
いない険しい山道を途中まで歩きました。
参加者は「日頃歩かない山道を歩き、ふるさと
を再発見できた」
「何年も住んでいるのに、このよ
うな歴史があることを初めて知った」と感想を話
し、地元への愛着を新たにしました。
- 37 -