SURE: Shizuoka University REpository

SURE: Shizuoka University REpository
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デザイン実践力を養成するための地域連携プロジェクト :
『笑顔でつなぐ焼津市ポスター展』を事例として
川原崎, 知洋; 伊藤, 文彦
静岡大学教育実践総合センター紀要. 25, p. 225-234
2016-03-31
http://doi.org/10.14945/00009452
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ヽ 25pη 5∼ 234(2016)
静岡大学教育学部附属教育実践総合 センター紀要
く
実践報告〉
デザイ ン実践力を養成するための地域連携 プロジ ェク ト
―
『笑顔でつなぐ焼津市ポスター展』を事例 として―
Ⅲ
川原時知洋 1・ 伊藤文彦
A Regional Cooperation Project for Training the Design Practical skills
―A Case Study of “me POster Exhiblion ECAO DE TSUNAGU in Yaizu City"―
TomohiЮ
KAWARASAKI・ Fummiko ITo
要 旨
本稿は、デザ イ ン実践力 の育成 とい う視点 か ら、地域連携 プ ロジェク トに学生が参加す る ことによる教育的効
果 について考察 した ものであ る。本プ ロジェク トでのポ ス ター制作 の経験を通 し、学生 が どの よ うなデザイ ン実
践力を身につ ける ことがで きたのか を検討 した。 まず 、今年度 のプロジェク トで学生 が制作 したポ ス ター につい
てキャッチ コ ピー とビジュアル コンセプ トを中心に考察す る ことで、ポスター対象 となるモチー フについての「新
たな価値 を発 見す る力 Jが デザイ ン制作にお ける実践力 として重要であることが示 された。 また、本プ ロジェク
トに参カロした学生 を対象にデザイ ン実践力 に関す るア ンケー ト調査 を行 つた結果 、取材調査 における rコ ミュニ
ケー ションカ 」、 グループワー クとしてプ ロジェク トを遂行 してい くための 「マネ ジメン トカ」 の必要性 が抽出
された。 さらに、制作 したポ ス ター を対象に市民による人気投票 を実施 した。 その結果、市民による評価は、学
内での評価 と大 きな差異 が生 じ、市民 とデザイ ンを学ぶ学生 の評価 にはm幅 があることが明 らか となつた。 この
事実につい て、学生 が市民の評価 について考察する とい うプ ロセス を経 ることで、ポ ス ター デザイ ンで最 も考慮
すべ き項 目が r分 か りやす さ」 であるとい うことを再認餞す る契機 とな つた。以上の ことよ り、地域連携 プ ロジ
ェク トにようて養成 され るデザイ ン実践力 とは、グループワーク としてデザイ ン表現す るプ ロセス を経 る こ とで
養成 される力 と、他者 による評価 を省察す る ことで姜成 され る力である こ とが展望 された。
キー ワー ド :地 域連携 プ ロジェク ト ポスター
1
デザイ ン実践力
は じめに
本稿は、昨年度行 われた 「焼津 さかなセ ンター笑顔
でつ な ぐポスター 展J。 かの継続事業 として行われ たデ
ザイ ンプ ロジェク トの実践報告である。学生が地域連
携 プ ロジェク トに参画することによる教 育的意義や効
果 について考察 した。
今年度 「笑顔 でつ な ぐ焼津ポス ター展 Jプ ロジェク
トが株式会社静鉄 ア ド・パー トナーズの企画 として立
ち上げ られ 、静岡大学教育学部 デザイ ン研究室は制作
協力 とい う形 で参画 した。デザイ ン研究室 としては
2013年 度 の「きぬむすめ」米袋デザイ ンプロジェク ト、
2014年 度 の「焼津 さかなセンター笑顔 でつ な ぐポス タ
ー展 プ ロジェク ト」 の参画を契機に、学生が主体的に
地域連携 プ ロジェク トに取 り組む ことによる教育的効
果、お よびデザイン研究 の意義 について継続的 に検討
してい る。学び の再定義 が展望 されてい る昨今 の教育
現場 において、解 の ない諸問題 について学生 自らが試
行錯誤 し、能動 的に問題 を解決 していかなければな ら
ないプロジェク ト型 の実践は、21世 紀型 ス キル を身に
キ静岡大学教育学部 美術教育講座
225
つ けるための授業 モデル としての期待 も大きい。学 生
が地域連携 プ ロジェク トに参加す ることで、グ ローバ
ル 社会 で求め られ る創造的で能動的な問題解決力 の養
成 が期待 され ることか ら、今年度 も地域連携 プ ロジェ
ク トに教育学部デザイン研究室 として参画す ることと
な つた。
まず、本プ ロジェク トで制作 されたポス ター につい
てキャッチ コピー とビジュアル コンセプ トを中心に考
察 し、ポス ターデザイ ンの要点について整理す る。ま
た、一連 のプロジェク トの経験を通 し、学 生たちはプ
ロジェク トにお いて どの ような力を必要 と感 じている
のかについてアンケー ト調査を行 つた。 そこか ら導き
だ されたデザイ ン実践力について考察す る。 ポス ター
展にお いては焼津 さかなセ ンター に来場 した市民 を対
象に人気投票を行 つた。その投票結果につい て、学 生
たちが本ポス ター展で 自身が制作 したポス ターの考察
を行 つた。以上 のこ とか ら、地域連携 プ ロジェク トに
おけるデザイ ン実践力がいか に養成 されたかについて
論 じる。
川原峙知洋 伊藤文彦
2
プロジ ェク トのデザインフ ロー
本 プ ロジェク トのデザイ ンフローについて整理 しな
が ら、プ ロジェク トの概要 につ いて整理す る。
(1)オ リエ ンテー シ ヨン
オ リエ ンテーシ ヨンは、株式会社静鉄 ア ド・パー ト
ナーズのス タッフ 3名 によつて進行 され、笑顔でつ な
ぐ焼津ポ スター展実行員会 の代表者 1名 が加わ り、静
岡大学教育学部 B棟 204教 室にて 7月 20日 (火 )18
す る学生 15名 (大
時から行われ た。ポスター展に参カロ
10名
)と 教員 2名 がオ リエ ン
学院生 5名 、学部 3年 生
ー
ー
ポスタ
ョンに
し
展 の概要、 目的などが
テ シ
参加 、
確認 された。
事業名 :笑 顔 でつ なぐ焼津 ポス ター展
主 催 :株 式会社焼津水産振興セ ンター
協同組合焼津 さかなセ ンター
運 営 :笑 顔でつ なぐ焼津ポス ター展実行委員会
11商 工会 、おお いがわ Akindo事 業協同
運営協力 :大 井り
組合、焼津市、焼津市魚仲水産カロエ業協同
組合、焼津商工会議所、焼津市観光協会
制作協力 :静 岡大学教育学 部
静岡産業 大学情報学部
常葉大学造形学部
目 的 :焼 津 の催事記、観光、 自然、食な どから選ば
れた 55選 をポス ター として制作す る:
シー トの記入 を実施 した。デザイ ン検討 が十分に行わ
れていないチームが多 く、 プ ロジェ ク トメンバー間で
厳 しい指摘 が飛び交 う中間報告会 とな つた。
(5)デ ザイ ン再検討
中間報告会を受け、ポ ス ターのプ ラッシュア ップを
行 つた。多 くのポスターについてビジユアル コンセプ
トとキャチ コピーの再検討が求められたた め、改 めて
取材や写真撮影を行 い、検討 し直 した。
(6)最 終審査会
最終審査会 は静岡大学教育学部 B棟 204教 室におい
て 9月 7日 (月 )13:00か ら行 つた。 フ ィー ドバ ック
のための意見交換 と評価 シー トの記入 を実施 した。
最終調整におい ては、写真 の トリミング、 コ ピーの
視認性、画面 の レイアウ ト等、教員 が個別 に対応 しな
が ら完成 に近づ けた。
(7)笑 顔でつ な ぐポ スター 展
今回のポスターは昨年 と同様に、グループワー クに
よつて制作す ることを確認 し、任意 で グループ分けを
行 い、3名 編成 の 5グ ループによつて本プ ロジェク ト
に取 り組む こととなつた。 また 、各 グループに割 り振
られた大学院生が り,ダ ー とな り、グル ープ内での取
材予定や打合 せや連絡な どの調整役 を行 うこととなつ
55選 のポスター は県内 3つ の大学で配分 し、
た。なお、
静岡大学は 19ヶ 所 のポスタ‐ を担当す ることとなつ
た。
(2)取 材・情報収集
8月 上旬か ら中旬にかけ、割 り当て られたポス ター
対象についての取材を行 つた。学生が主体 とな リポス
ター対象に関する情報 を提供 いただける人物 にアポイ
ン トメ ン トを取 り、ポス ター制作 のための取材 を行 つ
た。取材 に関する調整 は、静鉄 ア ド・ パ ー トナーズの
担当者 にバ ックア ップ していだいた。取材 と並行 し、
モチ、フの写真撮影 を行 つた。
対象 となる場所や人物、
取材 で調査できなかつたことについて はイ ンターネ ッ
トや文献調査 によつて情報収集 を行 つた。
(3)デ ザイ ン検討
取材 した情報や写真を基 に、 グルー プ単位 でのブ レ
イ ンス トー ミングを随時行 つた。 また 8月 下旬か ら 9
月上荀 にかけて教員を交えたデザイ ン検討 を行 つた。
デザイ ン検討 では、ポスター対象 となる事物 の情報 を
基に情報共有 し、その上で対象 の特徴 を表現す るため
のキャ ッチ コピー を考えた。
間報告会
プ ロジェク トメンバ ー による学内中間報告会を静岡
大学教育学部 B棟 204教 室にお いて 8月 31日 (月 )13:00
から行 つた。 フイー ドバ ックのための意見変換 と評価
(4)中
226
2015年 10月 10日 か ら焼津 さかなセンターにおいて
「笑顔 でつな ぐ焼津 ポス ター展Jが 開催 された。展示
方法はセ ンター 内にポスター専用掲示板 が設置 され、
その掲示板 に全 55枚 のポスターが展示 された。除幕式
当 日は焼津 さかなセンター まつ りの初 日とい うことも
め
あ り、多 くの来場者があうた。 さらに、SBSラ ジオ
の収録 も実施 され、代表学生がラジオ番組 に出演 し、
制作 したポス ター につい て紹介 した。
また、10月 中旬 か ら 11月 上旬にかけて、焼津 さか
なセ ンターに来場 した市民を対象 とした人気投票を実
施 した。
3
ポスターの構成要素 と要点
ポ スター は基本的には絵 と文字によって構成 されて
い る。絵 は 「キー ビジ ■アル」 と呼ばれてお り、イラ
ス トや写真、模様やパ ターンがこれにあたる。文字は
「コピー」 と呼ばれてお り、情報 の質や重要度 に応 じ
てその呼び名 が異なる。そ のポスターの 中心 となる●
ピー を「キャッチ コピー」といい、「キャッチ コ ピーは
表現 コンセ プ トを凝縮 した ものであ り、同時にターゲ
ッ トの 目に とま り、 さらには心を動かす ものであるこ
と」。が求め られ る。 またキャッチ コ ピー を補足す る
短 い文章を 「リー ド」 と呼ぶ。昨年度 と同様に、今回
のポスター案を検討す る際にもまず ビジェアル コンセ
プ トを表すキャチ コ ピー を考案す ることが第一の命題
であつた。
焼津 の魅力 を伝えるための手段 として、そ の対象 の
歴史や文化などの情報 を加 工せず、 ス トレー トに伝達
してい くことも 1つ の表現方法であるが、その対象 に
関する常識や固定観念、既 に確 立されて い る固有 のイ
メー ジを覆す ことによつて、笑 いや感動 を生 じさせ る
ことも可能である。原研哉 は 「情報 の質」を高 めるこ
とで コ ミュニ ケーシ ョンに効率 が生まれ感動が発生す
る 。 と述 べ ている。ま た、原は コ ミュニケーシ ョンが
深まる状態 にある相 互 関係 を 「情報 の美」 と定義 して
お り、情報 の美に辿 り着 くための 3つ のルー トを 「分
か りやす さ」「独創性」「笑 いJと している。図 1に こ
の関係図を示す。
「分 か りやす さ」 とい う条件 をクリアす るためには、
「
『 分かる』とい うことや
『 分 かっている』とい うこと、
デザ イ ン実践力 を養成す るための地域連 携 プ ロ ジ ェ ク ト
贅筆●奏
ltattty ofinfOrmat,● ●
分かりやすさ
oい rity
独劇性
creaⅢ vity
笑い
,。 y′ 卜un。 ′
国 1「 情報 の美 」 と 3つ のルー ト
・
そ して『 分 か ってい ない こと』 とい うこ とな どにつ い
て理 解 し、
『 分 か る』を実現 させ るプ ロセ ス を沈 着冷 静
つ
に構 築 して い く能 力 が必要 で あ る」 と指摘 してい る。
デ ザイナ ー は情報 を受信す る不特 定多数 の対象者 が持
ち得 て い る常識や 知識 を理 解 した上で表現す る こ とが
求 め られ る。 デ ザイナ ー は多 くの人 が 「分 か る こ と」
と 「分 か つてい な い こ と」 を理解 し表現 しなけれ ば、
伝 えたい情 報 を正 しく伝 え る こ とがで きない。情報 の
質 の最 も基本 的 な要素 であ る。
「独創性 」 の 効能 と して、「い まだか つ て誰 もや つて
い な い斬新 な方法 で情報 を表現す る こ とで あ る。(中 略 )
オ リジナ リテ ィの あ る表現 が情報 に付与 され てい るこ
とで 、人 はそれ に興 味 を示 し、感 動 し、 またそ の情報
を尊重す るJめ と してい る。分 か りやす いだ け のポ ス
ター は、人 の 注意 を引 きつ ける こ とがで きな い。今 ま
的 な表現 をす る こ とで 多 くの
で になか った よ うな独遺」
人 々の興 味・ 関心 を集 め、感 動 さえ与 え るこ とが可能
とな る。
「笑 い」 につ いて 、「極 めて精 度 の 高 い『 理 解』 が成
立 してい る状態 を表 して い る。 内容 を理解 して い な い
で 人 は笑 わ ない。 内容 を把握 す るだ けではな く、それ
を さ らに別 の角度 か ら鑑 賞す る余裕 を持 った ときには
じめて笑 い が発 生す るJ° と述 べ て い る。 パ ロデ ィで
笑 うこ とが で きるのは 、そ のパ ロデ ィの基 とな る事柄
や 人物 を深 く理解 してい るか らこそ で ある。 人 が 当然
の よ うに捉 えて い る常識 をデ ザイナ ー は理解 し、そ の
対象 の持 つ 常識 を異 な る視 点 で提 え直 し、多 くの共感
が 得 られ た時 、 ポ ス ター にお ける 「笑 い =ユ ーモ ア」
が表 現 で き るもの と考 え られ る。ユ ーモ ア につ いて も、
デ ザイナ ー の独 りよが りなユ ーモ アでは 、情報 の美 を
体現す る こ とはで きない。ポ ス ター デザイ ンにお いて 、
「情報 の美」を体
3つ のアプ ロー チ を意識す るこ とで、
現す る こ とが可能 とな る。
こ こで 、「情 報 の美」 が体現 され てい る と思われ るポ
メ ター事例 を紹介す る。 図 2は レゴプ ロ ックジ ャパ ン
のポ ス ター で あ る。 このポ ス ター の最大 の特徴 は コ ピ
ー (文 字 )力 `
使用 され てお らず 、 ビジェアル のみ で画
面構成 され てい る点 であ る。 青 い背景 の画 面上方 には
2つ の赤 い プ ロ ックが配 置 され てい る。 そ して 2つ の
ブ ロ ックの 下 に影 が落 と し込 まれ てい る。 そ の影 は 2
つ のブ ロ ックの影 で はな く、飛行機 の シル エ ッ トとな
つてい る。 ここで このポ ス ター の ビジュアル コンセ プ
トを考察 してみたい。
子 ど もは想 像力 を働 かせ なが ら、 レゴプ ロ ックを
用 い て 飛行機 を創造 しよ うと してい る。 2つ のブ
くンのポスター
図 2レ ゴプロックジャノ
・
)
ロ ックに よつて構 成 されて い る表現 そ の もの は拙
いが 、子 どもの ひたむ きなイマ ジネ ー シ ョンが 、
本物 の飛 行機 の シル ニ ッ トとな って表 され て い る。
レゴプ ロ ックで遊 び浸 る子 どもの 「心 の 目」 を通
じて見 る 2つ の拙 いプ ロ ックは、 ま ぎれ もな く本
物 の飛行機 で あ る。 そ の創 造 力 を支援す るのが レ
ゴ社 の使 命 で あ る。
以 上が この ポ ス ター か ら読 み とるこ とので き る ビジ
ュアル コ ンセ プ トで ある。
画 面 の構成 要素 と して は青 い背 景 に赤 いブ ロ ック と
飛 行機 の影 (シ ル エ ッ ト)の み で あ る。構 成要素 が少
な いため 、何 が描 かれ て い るのか が [分 か りやす くJ
の 要素 の組 合す に
表 現 され てい る。 ま た 、 たった
の
よつて、現 実世 界 と想像 力 世 界
'つ
とを巧 み に対 比 して
い る ところに表 現 にお ける 「独創 性 Jが 指摘 で き る。
さ らに、子 どものひ たむ きな想像 力が飛行機 の シル エ
ッ トと して表 現 され てい る とい うユ ーモ ア =「 笑 い」
と指摘す る こ とが で きる。 コ ピー の無 いポス ター は 、
文字 に よつて伝 えたい情報 を伝 える こ とがで きな い た
め 、 ビジュアル コ ンセ プ トを伝 える こ とが難 しく高度
な手法 で ある。 しか しこのポス ター は伝 えるべ き事項
を シ ンプル に集約 しなが らも情報 の美 を体現 して い る
好事例 で あ る。
4
制作 したポ ス ター の学 内評価
今 回制作 した ポ ス ター につ いて、 中間報告 会 と最 終
審 査会 にお いて投 票 に よる評価 とフ ィー ドバ ックを行
っ た。 最 終審査 会 にお いて評価 の高 か つたポ ス ター 5
点 を と りあげ、 キ ャチ コ ピー と リー ド、 メイ ン ビジュ
アル を中心 に、 ビジ ュアル コ ンセ プ トが どの よ うに決
定 され たのか につ い て整 理 し、ポ ス ター デザイ ンす る
上 での要点 につ い て考察す る。 また、最終審査 にお け
る学 内のポ ス ター ラ ン キ ング を表 1に 示す。
学 内投票 の結果
1位 「飯淵 のお 不 動 山J
ワ′
9乙
川原崎知洋・伊藤文彦
キャッチ ヨ ピー :不 動明王には会えな くても和尚の笑
顔 は拝 めます。
リー ド :3年 に 1度 のご開帳。
飯淵 のお不動山へ の取材 時に、観光用 として 「顔 は
パ
め ネル」 が境 内に設置 されてい ることに担当学生た
ちは気付 いた。 さらに、寺 の住職 ご 自身 が 「顔はめパ
ネル」 に顔 を入 れ、カメラに満面 の笑顔 を向けて いた
だいた。学 生が この写真 をポス ター に使用す ることを
提案 した時点で、そ のユーモアのある写真 の力によっ
てメイ ンビジュアルが決定 した。親 しみやす い住職 の
い る寺院であるとい う価値 をビジュアル コンセプ トと
した。威厳 のあるはず の住職 がli内 で遊んでい るよう
な雰囲気 と共 に本尊である不動明王を取 り入れ るこ と
で、ポス ター対象が寺であることが伝わるキャッチ コ
巌位
(焼 津 の食 )J
キャッチ ヨ ピー :l cll角 の焼津
リー ド :焼 津 の味、詰 ま ってます。
佃煮・ 角煮 とい うカテ ゴ リーでのポスター依頼に対
し、角煮 に しぼつて提案 したポス ター となつた。加工
されたマ グ ロの角煮 の形がほぼ l cmの 立方 体であるこ
′
とを発見 し、 この形状 を基 に したキ ャ ッチ コピー 「1
cln角 の焼津」 が提案 された。 マ グロの角煮 を画面中央
に配置 し、線描 で表現 された立方体 の中にキャッチ コ
ピー を配置 した。小 さな l cm角 の中に焼津 の魅力や う
まみがたつぷ り詰 ま つた食品であるとい う価値 の発見
がキャッチ コ ピー とビジェアル コンセプ トを導きだ し
2位
焼綸0■ (働 蕪・角壼)
,位
大丼川港朝市
●41
S31
4位
水天富
000
,30
120
B‐ 71ヽ 111】 L
,位
へ
颯
A‐ 懐澤さかなセンター 螢リ
0位
菫空畿たるま市
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とマラツシ
1位
卜焼津の金 (桜 エビ)
1位
焼津の食〈
離韓'嬌 げ詢〉
S2,
021
ψ
004
│││
│││
500
595
19■
0
4a0
438
14位
5位
卜藤守の日遊び
B―
134
487
403
みなとマラツン
:│●
卜 藤守の日逍び
571
433
1,位
B線
57,
481
18位
卜 木屋
571
430
の食 (棲 エビ)
いの標颯
"1沿
19位
●磯緯 さかなセンタ
572
4■7
Ю位
朝比奈川tの 画の手さくら
571
4■
557
431
=祭 リ
21位 臨
津さかなセンタ´祭リ
22住
卜焼 津滲
22位
■焼津港
546
24位
ー
ヘ
焼津の食(黛 はんべん)
541
24位
諄航空自衛隊
26位
B―
27位 ヘー
航空自衛障
8‐燒津の食 (票 はん ぺん )
29位 ■本塵lll沿 い0棲 堤
41●
465
響■1
a
S21
4位 「 石津水夫宮」
“
438
526
438
411
魏
表 1 学内ポスター ランキング
輌市」
5
大丼川港
爛dF島 出
228
志
│夕│
13位 みなと祭リ
キャ ッチ ヨ ピー :お 祈 りしてあげまちゅ。
リー ド:安 産祈験 に
石津水天官は水難 除けや安産 の神 として信仰を集 め
"1灌
151
6位
27位
3位 「大井
│││
"lス
r石 津水天官J
r鶴 燕 .綺 熱
554
餞淵のお不動さん
1咆 露海お0さ ん長谷
3位 「大井川港 lll市 」
キャッチ コピー :ウ キウキ フクフク朝 つパ ラダイ ス
リー ド :4月 29日 は年に一度 の海鮮天国
大井川lll市 は、その名の通 り大井川港で行われる朝
市である。朝市 は他 の どの地域で も行われている行事
であ り、大井川港朝市 の特徴的な催 し物 が行われてい
る訳でもなか つた。そ こで 「朝 つぱらJと 「パ ラダイ
ス」を合 わせ た造語 「朝 つパ ラダイ ス」を提案 した。
言葉 に漂 う「ナ ンセ ンス さ」 とユーモア を ビジュアル
コンセプ トとし、ナ ンセ ンス さを強調す るためにあえ
て一昔前 の電飾 を用 い、懐 か しくも古 くさい派手な賑
や か さを演出す ることをね らい として画面を構成 した。
2位
平均
1位
":港
2位 「佃煮・ 角煮
1位 r崚 滉のお不動山」
合計
│●
ピー を考案 した。
4位
名前
デザ イ ン実践力 を養成す るための地域連携 プ ロ ジ ェ ク ト
自分 が制作 に関わ つたポス ター が誰 かのために機能
し、活用 され ていることに対 して達成感 を持 つた学生
が多かった。 またチ=ム の一員 として活動できた こと
に対 して満足感 を得 られた とい う記述 も見受け られた。
ている神社である。担 当した学生 たちが石津水天宮の
神主 さんへ の取材 と同時に、写真撮影 を行 つていた。
この神主 さん の写真か らどの ようなキャッチ コ ピーが
引き出せ るかを考えた。rぉ 祈 りしてあげまちゅ」は赤
ちゃん言葉である。神 を記 ることを生業 とす る神主が
最 も言 いそ うのない 口語をあ えて選択す ることで、メ
イ ンビジュアル とキャッチ コ ピー とのア ンバ ランスな
違和感 とともにユーモ ア として表現 してい る。また、
赤ちゃん言葉 である ことか ら、赤ちやん (安 産)に 関
す る神社である ことを示唆 している。
5位 「小川港」
キヤッチ コ ピ● :ば かサバ とれ る
リー ド :全 国 3位 のサバ漁港
小川港はサパ の漁獲量 が多 い とい う特徴 があつた。早
い段階 でモチーフをサバ に限定 し、サバ に関連す るモ
ノ・ コ ト・言葉 を考案 した。 その 中で 「ばかサパ とれ
るJと い うキ ャ ッチ コ ピーが提案 された。「ばかJは 静
岡弁 で 「 とて も」を意味 し、静岡県民であれば このキ
ャチ コ ピー を rと てもサバが穫 れ る漁港Jと い う意味
で受信 される ことが想定 され る。 またメイ ンビジュア
ル を 「バ カつぱいサバ Jの イ ラス トにすることで、あ
たかも 『パ カさばJと い う種 のサバ が穫れるとい うパ
ロデ ィ情報 を発信す ることで、小川港 で穫れ るサバ の
ブラン ド価値 が高め られ るとい うコンセプ トを立案 し
た lD。
以上、学内 にお け る上位 5点 のポスターについてキ
ャチ コピー とリー ド、 ビジュアル コンセプ トについて
概観 した。 これ らのポスターの評価 が高か つた理由 と
しては 、ポス ター対象 となつたモチ‐フにつ いて 「新
しい価値 の発見Jに ある。 このことか ら、新 しい価値
を発見す る力 が、 ポスターデザイ ンにおける要点であ
り、養成が期待 され るデザイ ン実践力であるとも言 え
る。学内で人気 の高かつたポ ス ター は、明快でユーモ
アのあるキャッチ ヨ ピーによつて表現 されていた。 こ
れは ポ ス ター に表現 された情報 が 「分 か りやす いか」
「笑 いは含まれている
「表現 における独倉1性 はあるか」
か」 とい う原 の指摘す る「情報 の美 Jと い う評価基準
に準拠 していることも指摘できよ う。
5
プロジェク トに参加 した学生ア ンケー ト調査
ポスター制作 が終了 した後、プ ロジェク トに参カロし
た学生に対 し、プ ロジェク トに参加 したことに関す る
アンケニ ト調査 を実施 した。 アンケー トでは 5件 法に
全 12設 間に関 して
よる選択式 と自由記述式を併用 し、
ン
ー
を分析 しなが ら、
このア
ケ
ト
結果
回答 を求めた。
ロ
ェ
ポ
し
ジ
ク
ト
に参カ
ロ
、 スター制作を行 う
地域連携プ
ことで養成 され たデザイ ン実践力 について考察する。
設間 l「 今回のプ ロジェク トに参加 した達成感はあ り
ます か ?」 では、「おおいにある」が 50%、 「ある」が
214%と な り、全体 の 714%の 学生が肯定的な感想 を
持 つた。達成感 を感 じることができた理由として下記
のよ うな感想 があつた。
・ 実際にポス ター とな り、展示 されてい ることが誇
りに感 じる。
・ 改善に改善を重ねた作品だけに達成感 は大きい。
・ 普段、 リー ダー としてチーム をひ つぱる経験 がな
かったので、チームでの制作が とても良い経験 だ
つた。
229
設問 2「 今回 のプ ロジェク トで 自分 の力を発揮す る こ
「かな りできた」が 143%、
とはできま したか ?」 では、
「できた」が 429%と な り、全体 の 57.2%の 学生 が肯
定的な感想 を持 つた。 自分 の力を発揮できた理由と し
ては下記 のよ うな感想 が あった。
・ チーム リー ダー としてチー ムメイ トが考 えやす い
環境、雰囲気作 りを心掛ける力 がついた。
・ チー ム メイ トのそれぞれの得意分野を生かせ るよ
う、モチベ ーシ ョンをあげることを重視 し、話 し
合 いや制作 に望めるよ うに促 した。
・ 自分 自身 が率先 してアイデ ア出 しを行 い、プ レス
トの段階 ではチームメイ トの良い ところを褒める
ことを意識 した。
・ メンパー に頼 る こ とを党えた。
・ ポス ター作成 を行 う上での実質的な部分での役割
の他に、 グル ー プ内のマネ ジメン トをする必要を
感 じ、それ を実行 しよ うと試みる こ とができた。
しか し、当初 か ら明確な各 グル ー プメンバーヘ の
今回のプ ロジェク トを通 した 目標を決められてい
れば、よりよいポス ター作 りを進めてい くことが
できた と思 う。
ポ ス ターデザイ ンにお いて、発想力、構成力、表現
力 とい つた技術的な能力の発揮 も見受 けられたが、 グ
ループ ワークとしての制作経験 か ら、グループ内での
役割 を意識す る こと、グループ内の雰囲気や 士気を上
げ られ るよ うな管理能力 の必要性についての記述が多
数見受けられ た。
設間 3「 授業で行 つてい るデザイ ン課題 と本プ ロジェ
ク トのデザイ ン課題 との違 い を感 じま したか ?」 の設
間では、全体 の 71.4%以 上 の学生 が 「違 い を感 じた」
と回答 した。そ の理由としては下記 の ょぅな感想 があ
った。
・ 実際に取材 に行 くことで、デザイ ンに人が介在 し
て いるとい うことを強 く感 じたこと。
・ 自分の考えだけでなく企業や クライア ン トの意向
も考 えて作 らなければならないこ と。
・ 誰 か一人 が頑張 るだけでは出来て いか ない もの と
感 じた こと。
・ 今回のプロジェク トでは明確なクライア ン トが存
在 し、 クライア ン トの意思を尊重 しつつ、定 め ら
れた方法で のデザイ ンが求め られたこと。
実際 のクライ アン トが存在する ことや、関係各所 に
取材す るとい う経験 が通常授業 との大きな違 いであつ
た との感想 が見受 けられた。取材先、あるいはグルー
プ内での コ ミュニケー シ ョンの とり方がデザイ ン制作
をす る中での今後 の課題 である。 クライアン トや取材
先である関係各所 との コ ミュニ ケー ションについては
設問 11で 報告す る。
設間 4「 本 プ ロジェク トを遂行 してい く中で新 たな発
見や気付きがあ りま したか ?」 の設間では、下記 の よ
うな感想 があつた。
・ ポスター制作における役割について、得意分野 ご
川原崎知洋 :伊藤文彦
とにメ ンバーに依頼す る方法を学ぶ ことがで きた。
・ 行動力 と課題に向き合 う姿勢。 自分 の行動次第で
作品 の質 を高められ ることが分 かつた。
・ デー タやネ ッ トだけの情報 だけでは、その ものの
魅力 を存分に引き出 したポス ター は作れない とい
うこと。
・ デザイ ンは論理的に詰めることでユーモ アを表 現
する こ とができるとい うこと。
・ 「パ ッと見 て分か りやす い」「目立つ」「どんな人
も共感 できる」を満 たす必要 があると感 じたこと。
・ 独 りよが りな発想になつて しま うことがあつたが 、
同チ ーム、他チームか らの意見な ど、他者 との意
見を共有 しそれを制作に生かす重要性について再
発見す る機会が多か つた。
・ キャ ッチ コピー に込めた意味、ユ ーモアが通 じな
い とい う評価があると、修正や再考 の必要が出て
くるが、最終的なアウトブットの形が最良のもの
であるかは市民の方々が見ての反応次第になつて
くる。
設 間 5「 地域 活 性化 のた めに今回 のポ ス ター デザイ ン
は効果 が あ る と思 い ます か ?Jの 設 間 で は 、 全 体 の
57.1%の 学 生が効果 はあ る と回答 した。 どち らともい
えな い と回答 した学生 は全体 の 429%だ つ た。
「地域 活性 化 に効 果 があ る。J
・ 学 生 が この よ うな取 り組み を して い るこ とを もつ
と焼 津 に住 む人 に知 つて欲 しい と思 つた時 に、 ポ
ス ター とい うア ウ トプ ッ トだけでな く、制作 のプ
ロセ ス を発 信 して い けれ ば、 よ り焼津 に興 味 を も
つて も らえ るきつか けにな るので は と考 え る。
・ 投 票 の数 だ けで効果 を実感 で きる。
・ 今回ポスターの題材として取り上げられた焼津の
名所、名産品の 中には、他の市 の人 々は知 らず、
焼津市 内の人 々 もあえて話題に出す とい うことは
ない もの もあると感 じた。そ ういつた ものが、今
回のプ ロジェク トによ り少 しで も話題 にあがるこ
とがあれば、効果があるといえるのでは。
・ ポス ター を掲示 した場所は、市外・ 県外 の人 々が
集 まる場所だか ら効果 は期待できる
「どち らともい えない」
・ ポスターの利用 の仕方次第。
・ 面 白く、話題性 がある=行 きたい 。や りたいに直
接繋 が らないのでは。
・ このよ うなプ ロジェク ト自体は地域活性化に大き
く関与できる可能性を持 つてい ると思 うが、 この
プ ロジェク トの存在を広報す ることに関 してはあ
ま り力が入れ られ ていないよ うに感 じる。
設 問 6「 今 回 のプ ロジ ェ ク トを通 して大変だ つた こ
と・ 難 しか つたはあ りますか ?」 の設間では、下記 の
ような感想 があつた。
・ 実際 に体験できずに資料や市民 の情報 のみで制作
した ので、
他 のポスター に比べて考 えにくか つた。
・ 取材場所 が遠 く、また取材時間の確保 が大変 で時
間 の余裕 がなかつた。
・ クライア ン トの要望に応 えること。 ユニー クさを
表現す ること。 キャッチ コ ピー とビジユアル との
マ ッチ ング。
・ セール スポイン トがない とい う立場 のクライアン
230
卜との コ ミュニケーシ ョンとデザイ ン提案 が難 し
かった。
・ 夏休み時期 であったため、積極的に参加す ること
ができる学生 とそ うでない学生 との間に差ができ
て しまったように感 じられた。
・ 参加学生全員 のモ チベ ー シ ョンを上 げる ことが難
しかつた ように感 じられた。
・ チーム リー ダー としてメ ンバーの意見をま とめる
こと、 また、メ ンバー にとって今回の制作 が有意
義なものに感 じられるよ う計画を立てること。
・ 取材や資料提供 のお願 い といつた連絡 の返事が遅
く、 ポス ター修正等 が滞 ることがあつた こと。
・ 取材場所までの交通手段 を広告代理店に ご協力い
ただいたが、メ ンバー とのスケ ジュール調整 の関
係で希望 の 日に取材ができない といつた時間的制
約 があつたこと。
設問 7「 今回 のプロジェク トを通 して良かつた こと・
楽 しかったことはあ ります か ?」 の設間 では、下記 の
よ うな感想があ つた。
・ 突撃 インタ ピューや撮影協力 のお願 い等、行動カ
や度胸がついたこと:
・ 学年を越 えての交流が増 えたこと。
・ チームで動 くことは個人 で動 くよりも難 しい とい
うこと。
・ クライン トがいた り、明確な 目的があつた りと、
求められ るデザイ ンを経験 できた こと。
・ 今まで縁 もゆか りもなか つた場所だ つたが、愛着
や親 しみを持てるようになつた。
・ 実際にポス ター を見た焼津市 の方 々の リアクショ
ンを直に見ることができた こと。
設問 8「 グル ー プワー クで良かつたこと・ 良くなかつ
たことはあ りますか ?」 の設間では、下記 の ような感
想 があつた。
「良い点」
・ い ろんな観点か らの意見が集 まるので新たな価値
観を持つ ことができた。
・ 各 々の長所 を反映 し制作に打ち込めた こと。
・ 終盤にかけて、班内でのデザイ ンに対す る共通認
識 が広がったこと。
・ 取材にお いては役割を分担 し、様 々な情報を効率
的に引き出す ことが できたこと。
・ メンバー の持 つ技術を間近で見ることがで きた。
「良くない点」
・ スケ ジュールが合わず、グループワー クで の効果
を発揮 しきれていなかった。
・ チーム内 の 「ノ リJで 出た案 があま りよい結果を
生まなか つた。
・ 夏休み中のプ ロジェク トであったため、 グルー プ
メンパーや、他 の グル ー プの集 ま り方に関する否
満な どが出ないか心配だつた。
・ フ ァシ リテー ター役 が明確でなかつた。
・ 信頼関係 が薄 く意見を言 い合 う関係になるまでに
時間を要 したこと。
・ 個人作業 の分担 に偏 りが出て しまつたこと。
プ ロジェク トの反省 におい て 、チームの一員 として
の視点が多 く見受けられた。 このことか ら、グループ
の 中の 自分がグル ープ間での コ ミュニケー シ ョンカが
デザ イ ン実践力 を養成す るための地域連携 プ ロジ ェ ク ト
。 当初は どの よ うに取材 をすればいいのかわか らな
か つたが、施主 の方 々の人当た りの良さか ら、交
流を してい くうちに自然 と質問を投げかける こと
がで きた。
・ 施主 さん の 中には、 自分 の会社 の広 告を勧 めるよ
うな方 もい らっ しゃつた。施 主 さんの考え等 も考
慮 しつつ 、 コ ミュニ ケーシ ョンを取 つてい く必要
があると思つた。
デザイ ンプ ロジェク トではいかに重要であるか とい う
ことが実感 として得 られた こと指摘 できる。
設問 9「 プ ロジェク トの節 日で行 つた 中間報告や最終
審査会 は役に立ちま したか ?」 の設間では、下記 の よ
うな感想 があつた。
・ 自分 のチームでは検討 できなか ったことや新たな
視点を与えて くれた。
・ 意見交換 の場は客観的 な視点を与えてくれ る。
・ 審 査会を行 うことで、少な くとも他 のグループ と
の表現方法な どの重複 を回避する ことができた。
・ フ ィー ドバ ックによつて 、 グループ ワー クが より
活発 にな り、方向性 も明確 にならた
・ 自らも他チームの作品を批評す ることで、デザイ
ンを見る目を養 うことができたため。
・ 湧 いた愛着をそ のまま具現化す る こ とが必ず しも
よい結果 を生む わけではない ことが分 か った。
設問 10「 教員 とのブ レス トは役 に立ちま したか ?」 の
設間では全員役 に立 った と回答 し、下記 のよ うな感想
があつた。
・ 自分では良い と思 つていたアイデアにも様 々 な問
題点があ ることが分 か つた。
・ チーム内で取材調査な どによって持 った先入観 を
外 したアイデアを考えることがで きた。
・ 考えが進まな くなった時に、それまで とは異な つ
た方向で考えるきつか けを与 えて くれた。
。 自分たちでは 「くだ らない案」 として破棄 しよ う
としていたアイデアを拾 い、 アイデアを膨 らませ
るきつか けを与 えて くれた。
・ プ レス トす ることで、班 内でや りたか つたことが
明確になった。
・ 取材 では得 る ことができなか つた他 の観点を示 さ
れ、それ をもとに別 の方向性で思考する ことがで
きた。
・ 自分 のチームや他チームのブ レス トの様子 を見て
いて、学生 が教員 にアイデ アを頼 る場面、議論 の
停滞で時間を有効に使 えてい ないことが多 くある
と感 じた。
・ プ レス トの様子を記録 し、 どんなアイデアが 出て
い るのか 、議論 に偏 りがないかを リアル タイ ムで
把握す るフ アシ リテー ター役 の必要性 を感 じた。
・ 教員にアイデアの許可をもらうことが 目的な つて
しまった。
・ 教員 のセンスに力を借 りた部分 が大きい。
教員 がプ レス トに参加す る ことで、客観的な視 点を
与 え、新 しい方向性で検討す る視点を与えるの に役立
つていた と指摘できる。その一方で教員 のアイデアに
頼 りす ぎた、ポスターのアイデアの善 し悪 しではな く、
学内審査 に通ることを目的 として しまったとい う反省
も見受 け られた。学生 の 自主的な問題解 決ができるよ
うなア ドバ イ スを心掛ける必要 がある。
設間 11「 施 主の方 との コ ミュニ ケーシ ョンは うま くと
れま したか ?Jの 設間では、 うま くとれたと回答 した
学生は全体 の 357%、 いいえと回答 した学生は 28.6%、
どち らともい えない と回答 した 学 生は 357%で あ つ
た。施 主 との コ ミュニ ケーシ ョンについて、下記 の よ
うな感想 があつた。
231
以上のアンケー ト調査 より、グループワーク として
ポス ター制作 に参カロした学生に姜成が期待 され るデザ
イ ン実践力 は以下 の ように整理 され る。
・ グル ー プワー クによつてデザイ ン制作に取 り組ん
だ結果、 グル ープ内における自分 の役割や ポジシ
ョンを意識 しなければプ ロジェク トは 円滑 に遂行
する ことがで きないこ とに多 くの学生が気付 いた。
個 の制作 とい う意識 か ら脱却 し、複数人 による制
作 の難 しさを経験す る中で、グループ制作 におけ
るコ ミュニケーシ ョンカ の重要性が意識化 された
ことが指摘 できる。
・ コ ミュニ ケーシ ョンカは、グループ ワークに必要
とされて い るだけでな く、ポ ス ター対象 とな つた
関係者 の方 々への取材を行 う際に こそ求め られ る
能力 であるとの感想 が多 く見受け られた。取材 で
得 られる情報 の量や質は、その対象 の新 たな価値
を見出すための基礎資料 となる。 コ ミュニケー シ
ョンカ の発揮 が、そ の後 の ビジェアル コンセ プ ト
やアイデ アに大 きく影響す るもの と指摘できる。
・ 個 の技術や能力の伸長 よりも、 グル ー プとしての
個 の伸長 としての感想 が多 く見受け られた。そ し
て自分 の能力 をグループ内においていかに発揮 で
きるのか、あるいはグループメンパーの能力をい
かに引き出す ことがで きるのか、 どこで使 うのか
といつた管理能力 の必要性が感想か ら見受けられ
た。 グル ー プ ワークとしての遂行す るためのマネ
ジメン トカ の重要性 が指摘 できる。
6
市民 によるポスター評価
焼津 さかなセンター 内にお いて、 10月 中旬 か ら 11
月中旬にかけて、市民 による人気投票を実施 した。投
票では 「一番 目を引いた。個性的だ と思 つた。」「キ ャ
ッチ フレーズが面 白かつた。 共感できた。」「内容に興
味を持 つた。友達にも見せた くなつた。Jの 3項 目の設
間を設 けた。有効票数 は 222票 があ り、全 55枚 のポス
ターの総合 ランキングを表 2に 示 した。 尚、市民 によ
る人気投票 の静岡大学担 当分 の上位 5点 のポスターに
ついてキャチ コピー とリー ド、 ビジュアル コンセプ ト
について概観す る。
1位
(総 合
2位 )「 黒 はんぺ ん」
キ ャ ッチ コ ピー :里 はんぺ ん
リー ド :ふ る里 の 味
黒 はん ぺ ん は焼津 を代表す る加 工食 品 (練 り物 )で
あ る。 黒 はん ぺ ん の 「黒」 の漢字 を主 モ チ ー フ と して
「黒 Jと い う漢字 は「里 J
制作 した ことが特徴 的で あ る。
「
「れ つか 」
い
つか
こ
で
され
て
と れ
る とに着 目し、
」 構成
ぺ
の
んの
こ
4枚
はん
写真
で表す
とで 「里」
を
黒
実物
部
「里 はんぺ ん」と視認 で きる よ うな画
の字 を強調 させ 、
面 として構成 した。 黒はんぺ んは焼津 市民 の ソ ウル フ
川原崎知洋 伊藤文彦
― ドで あ り、 また焼津市 民 の 「ふ る里 の味」 で ある と
い う価 値 を発 見 し、 これ を ビジュアル コンセ プ トと し
た。 また、画 面 の背景 は黒 はんぺ んの 「黒」 をス トレ
ー トに捉 え、文字 は黄金 色 で表 現 した。 黒 はんぺ ん は
庶 民 的 な食 品だ が 、あ えて高級感 の あ るビ ジュアル と
し、 日常的 な食材 を非 日常的 な食材 と して提 え、普 段
食 してい る黒 はんぺ ん とは異な る表情 を持 たせ た。
2位
II港 J
(総 合 3位 )「 小り
キ ャチ コ ピー :お かげ さばで元気 にや つ てます
リー ド :全 国有数 の さば漁港
小川 港 はサ バ の漁獲 量 が多 い とい う特徴 が あ った。
前述 した よ うに、当初 「ばかサバ とれ る」 とい うキャ
ッチ コ ピー を提案 して いた が 、小川港 関係者 の 了解 が
得 られ ず 、代案 を考 え る必要が 出た。 そ の結果 、制作
「お か げサ バ
したイ ラ ス トを活 かせ る言葉選 び を行 い 、
…
い
で 」 とい う駄洒落 を用 て、分 か りやす さを強調 し
たキ ャチ コ ピーで再提 案 した。
(総 合 6位 )「 焼津港 」
キ ャ ッチ コ ピー :モ テ す ぎちや つて 困 るん です よ !!
リー ド :鰹 の漁獲量 、 日本 一
焼 津港 は健 の漁獲量 が 日本 一 とい う特徴 が あ る。 ま
た 、 日本 全 国 の鰹漁師 が集 まる とい う特 徴 もあ つた。
また漁師 専用 の港 とい うこ ともあ り、焼 津港 の取材 が
非 常 に困難 を極 めてい た が 、時 間 も限 られ てい る状況
下、強行 的 に写真 撮影 を行 つたも 2人 の漁師 が船 の上
で談笑 してい る良い雰 囲気 の写 真撮影 に成功 し、 この
写真 を使 用す る こ とを制約 と し、 キャ ッチ コ ピー を考
案 した。 画面 左側 の漁 師 が '「 鰹 を抱 いて い る」 よ うな
仕 草 を して い た こ とか ら、鰹 のイ ラス トを合 成 させ 、
「モテす ぎちや って困 るんです よ‖ ( 鰹 にね )」 のキ
ャ ッチ コ ピ‐ を提案 した。 キ ャ ッチ コ ピー を大 き く表
示 させ 、 ビジュアル コンセ プ トが一 日で分 か りやす く
伝 え られ る画 面 を構成 した。
3位
(総 合 7位 )1航 空 自衛 隊静浜基地 J
キ ャチ コ ピー :す みませ ん っ上 か ら目線 で
リー ド :高 い所 か ら皆 さん の安全 を守 らせ て くだ さい
航 空 自衛 隊静浜基地 のポス ター 制作 で は、制 作者 が
望む 写真 を撮影す る こ とが 出来 なか つ た。反 面 、静 浜
基地 に関連す る多 くの 写真提供 を して い ただ くこ とが
で きた。提 供 していただ い た写真 を使 用す る とい う制
約 の 中で 、そ の写真 の 中に映 し出 され てい る価値 を発
見 し、 キ ヤ ツチ コ ピー を考案 した。 上空 を飛 行 す る航
空機 。 そ の機 内か ら操縦 士の肩越 しに街 の様 子 が映 し
「上空 か
出 され た写真 につ いて検討 され た。そ の 中で 、
4位
表
2全 55選 ポス ター ランキ ング
122
・
■二
L ・
一
一・ 一 ■
一
・
一
,
薇 ・独
1位
r黒 はん ぺん」
2位 「 小
」
3位 「 焼津港」
"│お
4性
r自 衛隊籍浜墓綺
5位
r颯 兼 .角 素」
.
0
0
,ん
デザイ ン実践力 を養成す るための地域連携 プ ロジェク ト
9ま とめ
ら街 の安全を監視」 は見方を変えると 「上か ら目線で
街 の安 全を監視」 と捉 えることができる。 あえて 「上
か ら日線 Jと い う立場を とることでユーモア な表現 と
してのキャッチ コ ピーが完成 した。
本稿 では、地域連携 プ ロジェク トに学 生が参加 し、
ポス ター制作 を通 して養成 され るデザイン実践力につ
いて考察 した。 ポ ス タ_の 制作はグループワー クとし
て取 り組み、一連 のデザイ ンフロー を経験す る中で、
プ ロジェク トとして求められ る実践力が浮 き彫 りとな
った。
(総 合 8位 )「 佃煮・ 角煮 (焼 津 の食 )」
キャッチ コピー :l cm角 の焼津
リー ド:焼 津 の味、市 ま つてます。
(学 内投票 2位 で、前述 の通 りのため省略)
5位
ポスターをデザインするためには、対象 となるモチ
ーフに関する情報をいかに収集することができるかが
ポイン トとなる。その際に必要となる力が 「コミュニ
ケーションカ」であることが、学生を対象としたアン
8学 生による市民評価の評価
本 プ ロジェク トで制作 したポス ターの学内評価 と市
民による評価には大きな差 が生 じる結果 とな つた。 こ
の投票結果について、プ ロジ ェク トに参加 した学 生各
自が考察 した。
設問 12「 ポスターの市民投票 の結果を見て どのよ うな
感想 を持 ちます か ?ま た、学内最終審査会 での投票結
果 との比較 か らどのよ うな感想 を持ちます か ?J
・ 明確 な表現 ほど趣 旨が伝 わ りやす い ものだ と分 か
つた。 シンプルな コ ピー を意識する必要 があ ると
感 じた。
・ 市民は コピー とリー ドのつ なが りを含 めて理解 し
よ うとする こと、 ポスターの隠れ た意図を読み解
くことまで意識 しない傾 Fn4が ぁると感 じた。
・ 日に飛び込んで くる こと、内容 がす ぐに伝わる こ
と、画面イメージがはつきりしてい るこ とがポス
ター には求め られてい ると思 う。
・ 学内だ とユーモアが感 じられ るポスターの評価が
高 かつたが、市民には画面が美 しく分 か りやす い
ポスターが受け取 りやす いのだ と思 う。
・ デザイ ンを学ぶ学生は一般 の方 よ りもポ ス ターの
意図を読み とく能力や発想す る力が専門的である
と思われる。そ のため、制作物 のユーモ アや面 白
さといつた観点 が市民 とずれ、偏 つて しま うこと
があると感 じる。
・ 学内では、 コ ピー とリー ドのつなが りを意識 し細
部まで こだわつた作品や、 ポスター対象 とな つた
人たちの想 い を汲んだポ ス ターの評価が高い傾向
にあつたが、市民投票では、認知度 の高い 「なる
とlや 「黒はんべ ん」 な ど、分か りやす さを強調
した表現が人気 を得ていたよ うに感 じる。
以上のよ うな考察 が見受けられ た。学生 の考察 をま
とめると以下 の 3つ に集約 され こととな る。
「デザイ ンは他者 を意識する造形行為である。J
「デザイ ンを専門的に学ぶ者 か らの評価 が高いポ
ス ターが、必ず しも多 くの人 々の共感 を得 るポ
スターだ とは限 らない。」
「多 くの人 々の共感 を得 るためには、独創性や ユ
ーモ ア以上に一 日見た時 の分 か りやす さが優先
され る。」
また、「ポスター投票に参加 した年齢層 と学内での年
齢層 の差が票に出て きたように思える。J「 ポスター展
が ゆつ くりじつ くり鑑賞するよ うな環境ではない こと
が要因 とな つてい るのではないか。」といつた考察 があ
つた よ うに、評価す る年齢層 の違 いや、評価す る環境
が学内投票 と市民投票 とでは決定的に異な り、一概 に
比較す る こ とはできない ことも書き添 えてお く。
233
ケー トか ら明 らか となつた。 コ ミュニケー シ ョンカは
ポス ターデザイ ンの基礎資料 となる情報収集 を行 う際
や、プ ロジェク トを円滑に推進するた めにかかせない
能力であることが示 された。 また、グループワーク と
してプ ロジェク トに参加する こ とで、グループの一員
としての 自党が高ま り、ポ ス ター制作 に貢献 できるこ
とや 自分 の役割 についての意識 が高ま り、グループ全
体 でデザインを推進 させてい くための「マネ ジメン ト
カ」 が強化 され ることが明 らか とな つた。 ポス ター制
ー
作 の要点 の整理 として、
今回制作 した 19点 のポ
い
の うち、学内投票 で高 評価を得 たポス ター5点
^タ
につ
いて コ ピー とビジュアル コンセプ トを中心に考察 した。
その結果、ポスター対象 となるモチニ フの 「新 たな価
値 を発見する力」が必 要であることを指摘 した。また、
原 が提唱する情報 の美 と 3つ のルー トを端緒 とし、ポ
ス ターデザイ ンは分か りやす さ、独創性、笑 いのバ ラ
ンスに配慮 しなが らデザイ ンす る ことの重要性 につい
て論 じた。以 上のことか ら、ポス ター制作を通す こと
で必要 となる力は「コ ミュニ ケーシ ョンカ」「マネ ジメ
「新たな価 値 を発見する力」であることが理解
ン トカ」
された。
さらに、制作 したポス ター について市民 による人気
投票を行 い全 55点 のポス ター についての客観的な評
価 を行 つた結果、学内での評価 とは異なるポス ター が
上位 にランキング された。市民による評価 に対 し、学
生が考察 した結果、デザイ ンは他者 を意識する造形行
為 であ り、デザイ ンを専門的に学ぶ者 の評価 が高いデ
ザイ ンが、必ず しも多 くの人 々の共感 を得る ことには
繋 が らないことや、独創性や ユーモア以上に一 日見た
時 の分 か りやす さ Ю)を 重視す ることが重要であるこ
とが再確認 された。 デザイナー は刻 々 と変化する社会
の動向や潮流を提 えなが ら、次 々 と新たな価値を生み
出 し創造 していかなければな らない。そ のよ うな渦中
にあつて も、 自らのデザイ ンを客観的な視点で提え、
冷静な視点で省 察 してい くこともデザイン実践力では
求め られ るであろ う。
以 上のことよ り、地域連携 プ ロジェク トにおいて菱
成が期待できるデザイ ン実践力 とは以下の よ うに整理
され る。
(1)グ ループワー クとしてデザイ ン表現するプ ロセス
を経る ことで養成 され る力
(コ ミュニ ケーシ ョンカ・マネ ジメン トカ・新たな
価値 を発見す る力・ )
(2)他 者による評価 を省察す ることで養成 される力
(客 観性 のある視点で省察する力)
今回の実践を通 し、デザイ ン実践力が どの程度学生
たちに姜成 されたかを計測す るには至 らなか つた。 し
か しなが ら、デザイ ン実践力養成のためにプ ロジェク
川原崎知洋 ・伊藤文彦
卜型 の取組み の重要性 について改 めて気付 く契機 とな
った。 また、今回 の地域連携プ ロジェク トの取組みが
ポス ター を制作す ることのみに注 目されていたが、焼
津の魅力 をもつと知つて もらえるような施策 を打ち出
さない と本 当の意味での地域活性化にはな らないので
はないか、といつた意見 が学生 から多数見受け られた。
これは自分 とは関係 のない地域であつて も、デザイ ン
を通 してその地域 と関わることで “自分事化 "さ れ、
問題意餞を持 ちながら活動するためのモ チベ ー シ ョン
に繋 がることを意味 してい る。
グ ローバ ル社会 となつた今、地方都市 の魅 力 を誰 も
が発信す ることができ、誰 もが彙信 で きる時代へ と変
容 してきてい る。デザイ ンとい う視点で地域 連携 プ ロ
ジェ ク トに参加す る ことで、 これまで開ざされていた
地方都市 の魅力や価値 を再発見 し、同時 に人の気持ち
を動かす ことのできる実践力 の養成 と人材 の育成 が今
後 ますます期待 されるであろ う。
註
1)伊 藤文彦 川原崎知洋 rデ ザィ ン教育 における地域
連携 プ ロジェク トの実践 と考察 1」 ,静 岡大学教育
実践総合 センター紀要,No24,2015年 ,pp l17-124
2)川 原崎知洋 伊藤文彦「デザイ ン教育における地域
連携 プ ロジェク トの実践 と考察 2J,静 岡大学教育
実践総合センター紀要,No 24,2015年 ,pp.12513
3)満 開ラジオ樹根爛漫 土曜 日 13:00∼ 15:00(S3S
ラジオ)
4)浜 田浩之 「広告の基本」,日 本実業出版社,2007
lF,p.108
5)原 研哉 「デザイ ンのデザイ ン」,岩 波書店,2003
1「 ,p.209
6)原 研哉,前 掲書,p213
7)原 研哉,前 掲書,p.211
8)原 研哉,前 掲書,p211
9)原 研哉,前 掲書,p212
10) http://i gzn jp/ing/2013/08/27/olevё
r― prints
/09 jpgか ら引用
11)最 終案はキャッチ コピー 「おかげサバ で元気にや
つてます」に変更された。
12)網 掛けとな つた 19点 のポス ターが静岡大学担当
分 のポスター。
13)分 か りやす さには、画面におけるシンプル さとい
う分 か りやす さや、アイデアにお ける分か りやす
さ等 の複数 の分 か りやす さに分類 されるもの と考
え られ る。今回、市民に評価 されたポスター は分
かりやす さが強調 されたものであるとの結論 に至
ったが、どのよ うな 「分 か りやす さ」 が市民には
受け入れやす いのかについては慎重 に判断 してい
けなければな らい。
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