2016年6月7日 (No.2,477) 〈マーケットレポートNo.4,842〉 豪中銀、政策金利を据え置き、豪ドルは底堅く推移しよう 過去最低の1.75%を維持 (%) 2012/6/30 2011/6/30 2013/6/30 2014/6/30 2015/6/30 消費者物価指数と政策金利 5 インフレ見通しも維持 ■オーストラリア準備銀行(RBA)は6月7日に開催 した金融政策決定会合で、政策金利を1.75%に 据え置くことを決定しました。ブルームバーグ社の集 計によると、エコノミスト26名中、25名が据え置き、 1名が利下げを予想していました。 政策金利 4 3 RBAの 物価目標 2 消費者物価指数 ■ 前 回 の 会 合 で 政 策 金 利 を 0.25 % 引 き 下 げ (前年同期比) 1.75%としたこと、RBAが注視する物価統計が前 1 11/6 12/6 13/6 14/6 15/6 16/6 回5月の会合以降、発表されていないこと、16年 (注)消費者物価指数は2011年4-6月期~2016年1-3月期。 (年/月) 1-3月期の実質GDP成長率が事前予想の前期 RBAの物価目標は前年比2%~3%。 政策金利は2011年6月30日~2016年6月7日。 比+0.8%を上回る同+1.1%となったことなどから、 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 ひとまず様子見の姿勢をとったと考えられます。見方 (円/豪ドル) 豪ドルの対円、対米ドルレート(米ドル/豪ドル) が示されました。 当面、据え置きの見通し 105 0.9 95 対米ドル(右軸) 0.8 インフレ率は緩やかに持ち直そう ■前回の声明文で、触れられなかった先行きの金融 政策スタンスについては、今回も特に言及はありま せんでした。 豪ドル高 85 0.7 ■雇用の回復を背景とした個人消費の増加を軸に、 対円(左軸) 豪州の景気は拡大基調を維持する見込みです。 豪ドル安 75 景気の拡大によりインフレ率は引き続き低い水準な 14/12 15/3 15/6 15/9 15/12 16/3 がらも持ち直すと予想されます。これらから判断する (注)データ期間は2014年12月1日~2016年6月7日。 2016年6月7日は日本時間16時時点のレート。 と、政策金利はしばらく据え置かれると考えられます。 0.6 16/6 (年/月) (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 豪ドルの対円相場は底堅い展開へ ■政策決定会合直後の豪ドルは、政策金利据え置 きを好感して、対米ドル、対円で上昇しています。 ■日本政府および日銀への政策期待から円高圧力 が後退していることも、対円での豪ドル相場に影響し ていると見られます。日本の政策については、今後の 展開を見極める必要がありますが、目先、豪ドルの 対円相場は底堅く推移すると予想されます。 2016年5月24日 資源価格の動向 2016年5月20日 最近の指標から見る豪州経済(2016年5月) ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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