玄海町空家等実態調査支援業務

玄海町空家等実態調査支援業務
仕
様
書
平成28年6月
玄海町
総務課
玄海町空家等実態調査支援業務
仕様書
第1章
総
則
(目 的)
第1条 本業務は、玄海町全域の空家等の現地調査を行うことにより、空家等の件数や分布状況等を
把握し、計画的な適正管理及び利活用、並びに「玄海町空家等対策計画」の策定のために必要とな
る総合的な空家等対策の基礎資料とすることを目的とする。
(適用の範囲及び関係法令等)
第2条 本仕様書は、玄海町(以下「甲」という。)が実施する「玄海町空家等実態調査支援業務」に
適用するものとし、本業務の履行に当たって受託者(以下「乙」という。)は、本仕様書に基づくほ
か、次の関係法令等に準拠して作業を行うものとする。
(1) 空家等対策の推進に関する特別措置法(平成 26 年法律第 127 号)
(2) 「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指針(ガイドライン)
(平成 27 年 国土交通省住宅局住宅整備課)
(3) 住宅地区改良法(昭和 35 年法律第 84 号)
(4) 住宅地区改良法施行令(昭和 35 年政令第 128 号)
(5) 外観目視による住宅の不良度判定の手引き(案)
(平成 23 年 12 月 国土交通省住宅局 住環境整備室)
(6) 住生活基本法(平成 18 年法律第 61 号)
(7) 地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)
(8) 建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)
(9) 消防法(昭和 23 年法律第 186 号)
(10) 道路法(昭和 27 年法律第 180 号)
(11) 災害救助法(昭和 22 年法律第 118 号)
(12) 地方公共団体における空家調査の手引き Ver1.0(平成 24 年 6 月国土交通省住宅局)
(13) 玄海町個人情報保護条例
(14) 玄海町財務規則及びその他関係諸規程
(15) 個人情報の保護に関する法律(平成 15 年法律第 57 号)
(16) 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律(平成 15 年法律第 58 号)
(17) その他関係法令及び通達等
(履行期間)
第3条 本業務の履行期間は次のとおりとする。
平成28年6月27日(月)から平成29年3月24日(金)まで
(実施計画書等)
第4条 乙は、本業務の実施に当たり、下記の書類を速やかに甲に提出し承認を得るものとする。
(1) 業務計画書
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
作業着手届
管理技術者届(経歴書添付)
照査技術者届(経歴書添付)
作業工程表
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証取得証明書の写し、又はプライバシ
ーマークの認証取得証明書の写し
(7) その他甲が指示するもの
(管理技術者等)
第5条 管理技術者については、高度な専門知識と実務経験が必要との観点から、次のいずれかの資
格を有し、かつ、過去2か年において所有者意向調査を含む空家等実態調査業務を管理技術者とし
て実績を有する技術者を選任するものとする。
(1) 技術士(都市及び地方計画)
(2) RCCM(都市計画及び地方計画)
2 照査技術者については、本業務の品質管理を行うため、日本測量協会が認定する空間情報総括監
理技術者を配置するものとする。
3 担当技術者として、次の資格を有する技術者をそれぞれ少なくとも1名ずつ配置するものとする。
(1) 応急危険度判定士又は一級建築士
(2) 測量士及び地理空間情報専門技術者(GIS 1級)
(身分証明書)
第6条 乙は、甲の発行する身分証明書を常時作業員に携帯させ、住民等から要求があった場合には
これを提示し、紛争の生じないように留意するとともに、本業務終了後は速やかに甲に返却するも
のとする。
(工程管理報告)
第7条 乙は、作業の進捗状況について、甲の要求があった場合には、直ちに甲に報告しなければな
らない。
(秘密の遵守)
第8条 乙は、甲からの借用物及び本業務中に生じる全ての成果品を、甲の許可なく他に公表及び貸
与してはならない。また、本業務において、乙の社員は退職後も業務上知り得た情報を何人にも漏
洩してはならない。
(損害賠償)
第9条 本業務中に生じた諸事故や第三者に与えた損害について、乙は一切の責任を負い、甲に発生
原因及び経過等を速やかに報告し、甲の指示に従うものとする。
(著作権の譲渡等)
第 10 条 乙は、成果物が著作権法(昭和 45 年法律第 48 号)第 2 条第 1 項第 1 号に規定する著作物(以
下「著作物」という。)に該当する場合には、当該著作物に係る乙の著作権(著作権法第 21 条から
第 28 条までに規定する権利をいう。)を当該著作物の引渡し時に無償で譲渡するものとする。
(検 査)
第 11 条 本業務完了後は、最終検査を受けるものとし、加除・訂正等の指示を受けた場合、速やかに
その指示に従うものとする。また、それに要する経費は、乙が負担するものとする。
(疑 義)
第 12 条 本仕様書に記載なき事項及び疑義が生じた場合、甲・乙協議の上、乙は甲の指示に従い、業
務を遂行しなければならない。
第2章
貸与資料及び業務概要
(貸与資料)
第 13 条 本業務に必要な次の資料は、甲から乙に貸与するものとし、乙は貸与された資料を破損・紛
失しない様にし、業務終了後は速やかに返却するものとする。
(1) 住宅地図(空家位置が記載されているもの)
1.0 式
(2) 空家事前調査リスト
1.0 式
(3) 空家所有者情報
1.0 式
(4) 地方総合戦略関係資料(空家対策等)
1.0 式
(5) 玄海町総合計画
1.0 式
(6) 航空写真(デジタルオルソ画像)データ
1.0 式
(7) 基本図・管内図(S=1/2,500、S=1/10,000)データ
1.0 式
(8) その他必要な資料
1.0 式
2 甲から貸与された各種関係資料について、乙は、玄海町情報セキュリティポリシーに基づき、そ
の取扱いに十分留意するものとし、破損、紛失等のないようにするとともに、作業終了後は速やか
に甲に返却するものとする。
3 甲から貸与された資料は、個人情報に係る資料を取り扱う場合、乙は、ISMS(情報セキュリ
ティマネジメントシステム)認証取得証明書の写し又はプライバシーマークの認証取得証明書の写
しを甲に提出し承諾を得るものとする。
(業務概要)
第 14 条 本業務の業務概要は次のとおりとする。
(1) 対象範囲
ア 範囲:玄海町全域
イ 戸数:空家(戸建住宅):空家事前調査リスト 133 戸を含む町内全戸
(2) 業務概要
ア 特定調査に係る検討
(ア) 業務計画策定
(イ) 資料収集・整理
(ウ) 空家等の評価に関する基準の検討
(エ) 設計協議
イ 空家等実態調査
(ア) 空家等外観調査
(イ) 空家立地状況図作成
(ウ) 所有者意向調査
(エ) 調査結果とりまとめ
ウ 物品購入
(ア) ゼンリン Zmap TownⅡ
第3章
空家等実態調査に係る検討
(業務計画策定)
第 15 条 乙は業務の実施に際して、本業務に関する契約図書、指示事項、貸与資料等を十分に把握す
るとともに、関係各所との連絡調整や業務工程、作業体制を検討し、
「業務計画書」を作成し提出す
る。また、本業務遂行にあたってはGIS技術を活用し、成果品の品質向上を図るものとする。
(資料収集・整理)
第 16 条 乙は本業務実施にあたり、貸与資料についての事前調査を行い、本業務に関連する資料の収
集・整理を行うものとする。資料整理においては、破損・紛失及び今後の利便性、後続作業等を考
慮して電子化を行うものとする。
(空家等の評価に関する基準の検討)
第 17 条 空家等の評価に当たり、建物の基本情報の他、以下の内容について調査項目を設定する。
(1) 建物・付属工作物の危険度
(2) 周辺の生活環境の危険度
(3) 利活用の可能性
2 利活用については、今後、玄海町で取り組む地域総合戦略との関連性を考慮し、調査項目を設定
するものとし、調査結果をもとに、安全性・居住性・利便性等の視点より、利活用可能と判断され
る空家の候補について取りまとめるものとする。
3 空家外観調査を実施する際、現場での確認漏れ、判定の違いが生じないよう、空家の老朽度・危
険度の判定基準の検討を行う。なお、基準を検討する際、特定空家等の定義、住宅の不良度の判定
基準等を踏まえるものとし、検討した基準をもとに現地で確認内容を記載するための現地調査シー
トを作成するものとする。
4 本業務で抽出された空家候補のうち、次の判定項目により住宅の不良度が高いと判定される空家
については、不良住宅として選定するものとする。なお、国土交通省住宅局発行の「外観目視によ
る住宅不良度判定の手引き(案)」を参考にすること。
(1) 構造一般の程度(基礎、外壁)
(2) 構造の腐朽又は破損の程度(基礎、土台、柱又は梁、外壁、屋根)
(3) 防火上又は避難上の構造の程度(外壁、屋根)
(4) 排水設備(雨水)
第4章
空家等実態調査
(空家等外観調査)
第 18 条 検討した空家等の評価基準を踏まえ、現地で外観確認調査を行う。現地では対象建築物の状
況について確認し、建物本体、付属施設等に外観、外溝等の状況が把握できるよう写真撮影を行う
ものとする。
(空家立地状況図作成)
第 19 条 外観調査を行い確定した空家等について、現地調査図にプロットした位置データ及び自治会
から追記された位置情報を編集し、所有者特定のための基礎資料となる空家立地状況図を作成する
ものとし、作成に当たっては GIS を使用するなど、作業効率性及び今後の利活用を考慮したデータ
作成を行うものとする。
(所有者意向調査)
第 20 条 空家の有効活用による居住の安定確保や、老朽空家の防災・防犯面への課題対応など、今後
の住宅政策を検討していくための基礎資料として、空家所有者へのアンケート調査を行うものとす
る。
(1) アンケート調査票の作成
乙は、空家の発生要因や今後の活用意向など、空家対策事業等の方向性が把握可能な調査票の
案を作成し、甲の了承を得るものとする。
(2) アンケート調査
ア 甲の役割
発送・返信用封筒の提供
イ 乙の役割
アンケート調査票の発送準備、宛名ラベル作成、発送・回収、データ入力、集計、分析
(調査結果取りまとめ)
第 21 条 本業務にて実施した調査内容等については、後続作業で予定する「空家等対策計画」で利活
用できるよう「業務報告書」として取りまとめを行うものとする。
(1) 空家リスト及び現地調査シート並びに当該外観写真の関連付けを行い、Microsoft® Excel 又は
Access を利用して地区ごとでの抽出や集計等が行える仕様とする。
(2) 空家の位置について、外観調査の関連資料とリンクが可能となるように、Key となるコードを
付与し、汎用性のあるGISフォーマットデータ(Shape 形式)として保存する。
(物品購入)
第 22 条 本業務において、下記物品(同等以上でも可)を乙にて購入を行うものとする。
(1) ゼンリン Zmap TownⅡ
1.0 ライセンス
第5章
成
果
品
(納入成果品)
第 23 条 本業務の納入成果品は「業務報告書」として次のとおり取りまとめるものとする。
(1) 空家リスト(出力紙及び電子データ)
1.0 式
(2) 現地調査シート(出力紙及び電子データ)
1.0 式
(3) 空家立地状況図(出力図及び電子データ)
1.0 式
(4) 所有者意向調査成果
1.0 式
(5) ゼンリン住宅地図(Zmap TownⅡ玄海町)(1 ライセンス)
(6) その他、甲・乙協議で決定した成果品
2 成果品の納入場所は、玄海町総務課内とする。
1.0 式
1.0 式