病院経営に係る薬剤補助員の役割

病院経営に係る薬剤補助員の役割
北中城 若松病院 薬剤課
○ 普久原 結波(薬剤課補助)
末吉 茉那・知花 貴乃
宮城 知恵子・小田垣 勝世
特定医療法人 アガペ会 北中城 若松病院
所在地
診療科目
外来
ベッド数
沖縄県 中部
内科 ・リハビリテーション科 ・精神科
1日
22.3人
223床
介護老人保健施設
ファミリークリニック
通所・訪看系の在宅事業所12施設
日本医療機能評価
Vo4 ・ Vo6
認定
・病院経営に関して薬価差益による収益は
現在、ゼロに近い状況となっている。
対
策
・在庫管理の徹底は薬剤課補助員が行う
重要な業務と考え、在庫管理の問題点に
ついて検討。
・返薬の再利用について見直し。
 注文カード
問題点 ①
従来の発注方法
①未開封の箱に注文カードを
クリップ等で留めておく
②箱を開封した時点で発注する
※主観的判断で客観性に欠けていた
問題点 ②
不動在庫の把握が出来ない
卸への返品時に薬品名の変更・販売元の
メーカーの移譲による返品不可
結果
薬品の破棄
PCより抽出した月別使用一覧
* 返薬届け *
中止する薬と
記入済みの返薬届けを
セットにして
返薬届け
下記の理由により返薬いたします。
□中止 □変更 □退院 □スキップ(下剤など)
□死亡 □その他(
)
(注)返薬は速やかにお願いします。
薬局内
病棟別の返薬BOXに入れる
返薬BOX
*採用薬変更時の改善
処方日数
7日分
※医師に依頼
従来薬 3日
変更薬 4日
購入金額
2010年10月
¥11,024,226
2011年10月
¥7,609,902
差額は
2012年7月~8月までの返薬状況(薬効別)
(円)
140000
120000
100000
80000
60000
40000
20000
0
金額順
数量
精神神経用剤
漢方製剤
血圧降下剤
消化性潰瘍剤
その他中枢神経
解熱鎮痛消炎剤
血管弛張剤
10%
10%
29%
11%
14%
13%
13%
考 察
・
・月々の使用数量を把握した薬品購入、
不良在庫の削減は効果をあげつつある。
・開始期間が短いため順調に行われていない
面も見られる。
・今後、最低在庫数の確立を
図ると共に薬歴チェックを確実に行い、
また定期処方の確定Keyを押す
タイミングを検討する等、余剰在庫の
削減と返薬対策に努めたいと考える。
2010年度 薬剤費 4.4兆円
社会保障(税金・保険料)
無駄には出来ない!