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2
3点セットを備え付ける必要のある屋外貯蔵タンクについて
屋外貯蔵タンクの形状は、大きく分けて①浮き蓋付きの屋外貯蔵タンクのうち、
浮き蓋が屋根を兼ねるもの(以下「浮き屋根式屋外貯蔵タンク」という。)
、②浮き
蓋付きの屋外貯蔵タンクのうち、浮き蓋が屋根を兼ねるもの以外のもので、浮き蓋
が金属材質で造られ、かつ、浮き蓋の浮力が浮きによるもの、③その他の屋外貯蔵
タンクがあり、これらのタンクを保有する特定事業所の自衛防災組織には、屋外貯
蔵タンク(送泡設備付きタンクを除く。)の型、直径及び貯蔵する石油の種類に応
じて、次の基準により備え付けるべき台数のうち、最も多い台数の3点セットを備
え付ける必要がある。
表4-1 3点セットを備え付ける必要のある屋外貯蔵タンク
タンクの型
浮き屋根式屋外貯蔵タンク ※1
貯蔵する石油の
種
類
石
油
浮き蓋付きの屋外貯蔵タンク
のうち、浮き蓋が屋根を兼ねる
もの以外のもので、浮き蓋が金
石
タンクの直径
備え付けるべき
数
量
34m 以上
各1台
34m 以上 50m 未満
各1台
50m 以上
各2台
24m 以上 34m 未満
各1台
34m 以上 50m 未満
各2台
50m 以上 60m 未満
各3台
60m 以上
各4台
34m 以上 50m 未満
各1台
50m 以上
各2台
油
属材質で造られ、かつ、浮き蓋
の浮力が浮きによるもの ※2
消防法別表に掲げ
る第一石油類又は
第二石油類
その他の屋外貯蔵タンク ※3
消防法別表に掲げ
る第三石油類
又は第四石油類
Ⅳ―3
※1:浮き屋根式屋外貯蔵タンク
例 外部浮き屋根型タンク(フローティングルーフタンク)
浮き蓋全体が
浮き構造
落とし蓋状の屋根
(鋼鉄製)
環状の浮き
ダブルデッキ型
ポンツーン型
※2:浮き蓋付きの屋外貯蔵タンクのうち、浮き蓋が屋根を兼ねるもの以外のもの
で、浮き蓋が金属材質で造られ、かつ、浮き蓋の浮力が浮きによるもの
例
内部浮き屋根型タンク(インナーフローティングタンク)
鋼板
環状の浮き
浮き蓋全体が
浮き構造
いわゆるダブルデッキ型
いわゆるポンツーン型
アルミニウム板
チューブ状アルミニウム製の浮き
Ⅳ―4
箱型アルミニウム製の浮き
※3:その他の屋外貯蔵タンク
ドームルーフ型タンク
例1 コーンルーフ型タンク
例2 浮力が浮きによらない構造の浮き蓋を有するタンク
鋼板
いわゆるバルクヘッド型
いわゆるパン型
なお、屋外タンク貯蔵所に送泡設備(災害の発生又は拡大の防止の用に供され
るものに限る。
)が設置されているタンク(以下「送泡設備付きタンク」という。)
がある場合、以下の要件を満たすように、大型化学消防車又は甲種普通化学消防
車及び発泡器を備え付ける。
1
送泡設備付きタンクに送水する泡水溶液の量は、発泡器が有効に機能する使
用圧力の範囲に大型化学消防車又は甲種普通化学消防車の放水圧力を維持し、
泡水溶液を送水する場合において、送泡設備付きタンクの水平断面積 1m2につ
き、4L/min 以上8L/min 以下の量となるようにすること。
2
備え付ける大型化学消防車又は甲種普通化学消防車及び発泡器の数は、1の
方法により送泡設備付きタンクに泡水溶液を送水する場合に、それぞれの泡放
出口からおおむね量の等しい泡を放出することができる数とすること。
Ⅳ―5