GANBA TRAINER`S TIMES 2017 vol.2裏面Ai

体脂肪の役割とは
私たちの身体を構成する「体脂肪」には、大きく分けて皮膚と筋肉の間にあって身体の
表面を覆う「皮下脂肪」と、内臓周辺や内臓の中にある「内臓脂肪」の 2 つがあります。
なにかと嫌われがちな体脂肪ですが、大事な役割があって存在しています。
最も代表的な役割としては、「エネルギーの貯蔵庫」としての役割だといえるでしょう。
糖質は筋肉中の筋グリコーゲンや肝臓の肝グリコーゲンなどとして蓄えられますが、その
量はせいぜい 2000kcal 程度です。1 日分の消費エネルギーにも満たない程度しか蓄える
ことができません。
それに対して 10∼20kg 程度もある体脂肪のエネルギー量は、体脂肪 1g あたり約 9.5kcal
なので約 95000∼190000kcal にもなります。これは 1∼2 カ月分以上ものエネルギー消費
量に相当し、体脂肪があるおかげで簡単に飢え死にすることはないのです。
内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝が早い、「つきやすいが、落ちやすい」という性質をもっています。内臓脂肪はエネルギーの短期貯蔵庫、皮下脂肪は長期貯蔵庫だと
いえます。
減量を始めると主に内臓脂肪から減り始め、逆にエネルギー過剰で太るときには主に内臓脂肪から増えていきます ( もちろん同時に皮下脂肪も増減します )。このよ
うに体脂肪の増減は、まずは主に内臓脂肪の量を変化させるので、ウエスト周径囲の変化として現れます。
またその他の役割として、体脂肪には保温ジャケットのような断熱材の作用と、衝撃緩衝材としてのプロテクターの働きなどもあります。
人間は恒温動物なので、保温作用のある皮下脂肪が少ないと体温を保つために多くのエネルギーが必要になります。逆に、皮下脂肪の多い身体は保温作用が高いので
体温維持のためのエネルギー消費量が減り、ますます痩せにくくなってしまいます。
体脂肪にも大切な役割がありますが、過剰につけすぎるのは問題ですね。
Repetition Maximum
トレーニング用語に「10RM」や「80%1RM」といった負荷強度を表す表記法がありますが、この「RM」とは何の略でしょうか?
答えは、Repetition(反復)Maximum(最大)の略です。その回数だけ反復できる最大の負荷重量を意味しています。例えば、10RM なら 10 回を反復できる最大の
重さという意味になり、5RM なら 5 回を反復できる最大の重さという意味になります。
1RM は 1 回挙げられる最大の重さなので、いわゆる MAX の重量ということになります。
また、%1RM という負荷重量の表現もありますが、これは 1RM に対して何%の負荷重量なのかを意味しています。
例えば、80%1RM なら 1 回を挙げられる MAX の重量の 80%の負荷重量ということになります
(1RM が 100Kg なら、80%1RM は 80Kg です)。
MAX の 80%の重量で反復できる回数は通常 10 回程度なので、80%1RM と 10RM はだいたい同
じくらいの負荷重量を意味することになります。
セットメニューを組むときに、この「RM」や「%1RM」を使って表現すると便利です。
10 回できる重量(10RM)で 8 回反復するセットを行う場合は、10RM×8 レップ(回)というよ
うに表現します。MAX 重量の 80%の負荷重量(80%1RM)で 8 回行う場合には、80%1RM×8
レップといったように表現します。
トレーニングメニューを設定するときに使う基本用語ですので、しっかり押さえておきましょう!
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