仕 様 書 - 福岡女子大学

仕
様
書
1.請負事項
VRICS 管理サーバ機能の学内移設および出退勤管理機能構築作業 一式
2.完納期限
平成 28 年 9 月 25 日
3.納入場所
福岡女子大学が指定する場所
4.請負作業の概要
現在、学生証及び教職員証として国立大学法人九州大学が研究開発した VRICS 管
理システム(
「VRICS」と称する)を実験運用しているが、本システムの管理サーバ
は福岡県糸島市の公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 社会システム実証セ
ンター(
「実証センター」と称する)サーバ室内に設置されたサーバ機を借用して運
用している。実証センターのサーバは高いセキュリティが確保されているが、実験運
用から本格運用に移行することを機に、VRICS の管理サーバ機能を学内に移設もしく
は同等のシステムを新たに構築し、学生及び教職員の個人情報を学内で管理する運び
となった。従って、現在の VRICS と同等の仕様を有する管理システムを、福岡女子
大学が提供するサーバ機に構築し、学生、教職員の個人情報とカード情報の管理およ
び IC カードの学内発行を実現するものである。また、同時に現在その運用を停止し
ている非常勤講師用出退勤管理システムも、学内のサーバ機に移設もしくは構築し運
用の再開を実現するものである。
5.システム構成
VRICS と同等の
研究員棟入退室
管理システム
管理システム
RW
なでしこ寮入退
研究員棟
入退室管理用
IC カードリーダ
なでしこ寮
室管理システム
出退勤管理シス
IC カードリーダ
出退勤管理用
テム
IC カードリーダ
※RW:IC カードリーダライタ機能
サーバ機能
入退室管理用
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6.請負業務内容
(1) IC カード発行管理システム
① 実証センターにて現在稼働している国立大学法人九州大学製「VRICS 管理システ
ム」と同等の機能仕様を有する管理システムを学内に構築すること。
② 本管理システムは、個人情報保護の観点から経済産業省のガイドラインに従い、
技術的安全管理措置を講じてあること。ここで言う技術的安全管理措置とは本管理
システムへのアクセス制御、アクセス監視を指す。具体的には、以下の機能が相当
する。
イ. ID、パスワードを使用する場合には、パスワードの有効期限の設定
ロ. 同一パスワードの入力の制限
ハ. 最低パスワード文字数や英・数・記号を必須とする等の入力制限
ニ. 一定回数以上ログイン失敗時に失敗した ID を停止する等の措置
ホ. 不正アクセスの管理者への通知機能
本学で学生・教職員証として運用されている IC カードを発行するための IC カー
③
ドリーダライタを用意し、本管理システムに接続すること。
③の IC カードリーダライタを用い、本管理システムにてセキュアな環境下での
④
IC カード発行が行える機能を有すること。(ここで言う IC カード発行とは IC カー
ドの内部に必要な情報を書き込むことであり、券面印刷は必ずしも含むものでは無
い。
)
⑤
管理システムの運用切り替え以前の学生、教職員データ及び各種履歴情報は、全
て現在の実証センターサーバ機より移植し、利用可能とすること。
⑥ 実証センターサーバ機内の学生、教職員データ及び各種履歴情報、マスター等の
関連情報は移植後全て抹消すること。
⑦
なでしこ寮、研究員棟に設置・運用されている入退室管理システムとカード情報
の連携が可能であること。
⑧ 非常勤講師用出退勤管理システムとカード情報の連携が可能であること。
⑨ ネットワークは、学内 LAN に接続されること。学内とは別ネットワークである
なでしこ寮との接続は別途考慮すること。
⑩ 共通社会情報基盤システム(VRICS バージョン 1 仕様)は、本件の移設対象と
しない。
(2) 非常勤講師用出退勤管理システムの構築
① 既設のアルファーデザイン㈱社製 IC カードリーダに接続可能な、出退勤管理シ
ステムを構築すること。
② VRICS のバージョン 3 仕様の IC カードの読取を可能とすること。
③ 管理システムの仕様は、九州大学が実験導入した「就業管理タイムカード」の
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Web システムと同等の機能を有し、ネットワークに接続された PC からアクセスが
可能であること。
④ 管理システムのソフトウエアは、福岡女子大学が指定するサーバ機にインストー
ルすること。
⑤ 管理システムの運用切り替え以前の非常勤講師データ及び出退勤データは全て現
在の実証センターサーバ機より移植し、利用可能とすること。
⑥ 実証センターサーバ機内の学生、教職員データ及び各種履歴情報、マスター等の
関連情報は移植後全て抹消すること。
7.受注の条件等
(1) 受注者は、ISO/IEC27001 の認証を取得していること。これについて、書面によ
り証明すること。
(2) インストールする VRICS と同等の仕様を有するソフトウエアは、株式会社産学
連携機構九州と「商用」の「ソフトウエア使用許諾契約」を締結していることを書
面により証明できる事業者が取り扱っている商品であること。
8.守秘義務等
(1) 受注者及び当該業務に従事するもの又は従事していたものは、業務上知り得た秘
密、個人情報(以下「個人情報等」という。)を第三者に漏らし,又は他の目的に
利用してはならない。これに反し,情報の漏洩が生じた場合,受注者はその状況把
握に努め,データの回収等,情報の不拡散に向けて責任を持って最大限の措置を行
うこと。これに伴い発生した費用は受注者の負担とする。
(2)
受注者は,7.(1)に違反して発注者に損害を与えたときは,その損害を発注者
に賠償しなければならない。
(3)
7.(1)及び7.(2)は,この契約が終了し,又は解除された後も同様とする。
9.動作確認及び検査
(1) 本学担当者の立ち会いのもと、動作確認及び検査を本仕様書及び、既設の管理シ
ステムの仕様書もしくは取扱説明書に基づき実施するものとする。
(2) 動作確認及び検査の方法の細目、日程等については、本学担当者の指示によるも
のとする。
(3) 9.(1)の結果、検査不合格の場合は、受注者は速やかに対処し、2.完納期限に
示す期日までに検査合格しなければならない。
10.関係書類の提出
受注者は、前項に定める動作確認及び検査に合格した後、取扱説明書、システム
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仕様書及び作業報告書を電子媒体(CD)及び紙媒体で提出するものとする。
11.保障
本作業検査確認完了後、1 年間の正常動作を保証し、瑕疵に対しては双方協議の
上、補修すること。
12.その他
(1) 受注者は、連絡責任体制を明確にすること。
(2) 受注者は、スケジュールが決定次第、発注者に提出するものとする。
(3) 受注者は、本仕様書に基づく福岡女子大学の指導、明言の下に請負を実施するも
のとする。
(4) その他の詳細については、本学担当者の指示によるものとする。
(5) 本仕様書及び請負者の提出書類等について疑義が生じた場合は、双方協議の上、
これを取り扱うものとする。
(6) この仕様書に定めのない事項についてこれを定める必要がある場合は、発注者と
受注者とが協議して定めることとする。
(7) 受注者は、業務の実施に当たり、故意または過失、その他受注者の責に帰すべき
事由により発注者に損害を与えた場合には、速やかに発注者に報告し、その損害を
賠償するものとする。
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