質問(付 7 関連) 長期荷重時におけるひび割れと変形についてお尋ねし

質問(付 7 関連)
長期荷重時におけるひび割れと変形についてお尋ねします。
付7.(3)式と(8)式を用い、ひび割れ間隔/鉄筋径を計算したところ、全く違う
数値が導かれます。もしかしたら(8)式に誤記があるのではありませんか?
(匿名希望)
回答
有効引張鉄筋比 pe の単位が(3)式と(8)式で異なっていますが、質問では同じ単
位として計算していることが両者の結果が異なる原因となっています。(3)式は無次元
数ですが、(8)式は%です。
また、鉄筋間隔 s は両端の鉄筋の距離ではなく、隣り合う鉄筋との距離です。
今回、ご質問いただきましたような誤認を生じないよう、次回の改定では(8)式にお
ける pe の単位を(3)式に合わせて%から無次元数とした式に変更します。鉄筋間隔を
説明した付図 7.1 は第 3 刷以降では鉄筋を2本から3本とした図に改定しています。
lav/ = 0.868pe0.642
(8)
以下、計算結果を示します(下線が修正箇所になります)
上図梁断面において付7.(3)式によるひび割れ間隔
Cs = 60 , Cb = 60, C = (60 + 60) / 2 = 60 mm , k = 0.1 ,  =25 mm , s = 255 / (5  1) = 63.75 mm
Ac = 145×400 = 58,000mm at = 2,535 mm
pe = 2,535/58,000 = 0.0437
lav = 2×(60 + 63.75/10) + 0.1×25/0.0437 = 190 mm
lav / = 190/25 = 7.60
付.7 (8)式によると
lav / = 0.868×(0.0437)0.642 = 6.48
付図 7.1
梁とスラブの断面と記号