災害時の水の確保は地下水で

災害時の水の確保は地下水で
~ (一社)全さく協中央支部 第 42 回通常総会 終了 ~
一般社団法人全国さく井協会中央支部は 5 月
19 日、長野市のホテル犀北館で、正会員 55 社
(委任状を含む)
、45 名の参加をもって第 42 回
通常総会を開き、平成 27 年度収支決算、平成
27 年度事業計画・予算など 7 議案を全て原案通
り承認した。
知久明支部長は冒頭の挨拶で「今回の熊本地
震を含め、平成に入って多くの災害に見舞われ
ている。そのたびに必要なのが水の確保であり、
見直さねばならないのは地下水である。全国さ
冒頭 挨拶する知久明支部長
く井協会が進める技術、広報、地域活動、地下水データベースの各委員会活動に中央支部
として最大限協力していきたい。今回の地震は、熊本県が中心であったが、他の地域でも
いつ発生するかわからない。その時のために事前に水井戸掘さく地点の決定に寄与する
“地下水データベース”は最優先に取り組みたい。さく井協会は会員の方々の会費で成り
立っている。様々な事業を進めていくにあたり、原資の確保は不可欠である。本日の審議
事項の中に「会費の変更」があるが、十分な審議を行い、皆様のご理解をお願いしたい」
と話し、
会員の積極的な協力を呼びかけた。
また、平成 27 年度収支決算、監査報告で
は、島田恭宏監事より「今回の決算状況は
常態ではなく、早急の改善を求める」との
発言があり、事務局からの資料に基づく説
明を受け、平成 27 年度収支決算、会費の変
更、平成 28 年度事業計画、収支予算を原案
通り承認した。
総会会場
総会終了後の講演会では、信州大学工学部の藤縄
克之特任教授が「農業分野での地下水熱源ヒートポ
ンプシステムの展開」をテーマに農業生産性の向上
に地下水熱を使用した先進システムについて話され
た。このシステムが拡大、利用されていけば、地下
水活用の一方策として期待できる気持ちを持たせる
ものであった。
藤縄克之先生の講演
講演会終了後 48 名の参加で懇親会が開かれ、
約一年ぶりの再会を祝った。はじめに知久明支
部長の感謝の挨拶、続いて高橋作夫理事の乾杯
発声で歓談に入った。懇親会には藤縄先生も参
加された。先生の周りにはたくさんの人が集ま
り、先進システムの事例をはさんだわかりやす
い話に耳を傾けた。
(先生が十分お料理、お酒を
召し上がることができたのか心配するほどでし
た。
)
歓談は続いたが午後 6 時半過ぎ、杉野正治副
懇親会で乾杯の発声 高橋作夫理事
支部長の手締めでお開きとなった。
親睦ゴルフ大会
翌 20 日、長野カントリークラブにて、9 名の参加で新ペリア戦で行われ、㈱NNC エンジ
ニアリング 中島直人氏が優勝した。
以上 平成 28 年度第 42 回通常総会の様子を報告いたします。
会員の皆様、会場の段取り等㈱サクセンの方々、ご協力ありがとうございました。
厚く感謝申し上げます。