(別紙3) 「意欲溢れる攻めの農林水産業賞」 選考の考え方 1 対象の考え方 平成16年度以降の「攻めの農林水産業」の取組を契機として、本県農林水 産業の「成長産業化」に向けて、「あおもり『食』産業」などの多様なビジネ スモデルを創出し、外貨獲得を目指す「産業力」の強化を実現している事例 や、農山漁村の「地域経営」を進め、地域の持続的・自立的発展を目指す「地 域力」の強化を実現している事例。 「攻めの農林水産業」は、収益と働く場を生み出す「産業力」の強化と、人口減 少社会に対応した「地域力」の強化を車の両輪として展開していくという観点に 立つことから、特に部門を限定せず、幅広い分野から募集する。 2 対象者の例 (1)単独の取組の場合 生産者(個別経営体、組織・グループ)、法人(農協・森林組合・漁協、 他業種からの参入業者)など。 (2)県内の食品製造業者や市場等との連携・協働の場合 生産者と食品製造業者等、法人と食品製造業者等などの連携・協働。 3 産業力強化や地域力強化の考え方、判断基準 (1)産業力の強化 ア 経営の複合化 価格変動や自然災害による経営リスクの分散等を図るため、経営の複合 化により所得向上を図っている イ 雇用の創出 農林水産業や「食」産業などの関連産業の展開によって、雇用の創出が 実現されている ウ マーケットインによる付加価値向上 信頼・人のつながりに支えられた「マーケットイン」への転換によっ て、県産品の付加価値を高めている エ 販路の確立 国内外の消費地で確固たる販路が築かれ、安全・安心で優れた農林水産 物の産地として、国内外から認知されている(国内のみでも可) オ 先端技術の導入 ICTや再生可能エネルギーなど、先端技術を取り入れた生産性の高い ビジネスモデルを構築している カ 6次産業化 農林漁業者が自ら取り組む6次産業化や農商工連携などによって、県産 農林水産物の利用拡大と付加価値向上につながっている キ 生産効率の向上 地域の話し合いによる農地の集約化、漁業の協業化、機械・施設の共同 利用などにより、生産効率が向上している (2)地域力の強化 ア 地域づくりへの貢献 地域の中核的な担い手として地域づくりへ貢献している イ 生産基盤の維持・活用 農地の円滑な継承や、農業水利施設等の生産基盤が適正に維持・活用さ れている ウ 景観の保全・継承 自然環境や生物多様性、美しい景観が保全され、貴重な財産として次代 へ継承する仕組みが構築されている エ 多様な分野との連携・協働 福祉、教育など様々な分野で農山漁村の強みが生かされ、地域の活性化 に貢献している オ 人財のフル活用 高齢者や障害者などの雇用が進み、誰もがその能力に応じて活躍できる 場が生み出されている カ 交流人口の拡大 本県の食の魅力が活用され、農山漁村と都市との交流人口が拡大してい る 4 選考委員会の判断基準 産業力強化や地域力強化以外に次の要素を加味して総合的に判断 (1)経営や技術等が地域水準を上回るなど、地域の先進的事例となり得る。 (2)経営者等の志が高く、地域農業に良い影響を及ぼし、若者にも魅力的な ものになっているなど、地域への普及性や貢献度が高い。 (3)計画的で独自の工夫がなされ、取組の成果が高まっている。 (4)経営者等の目標が明確で経営改善意欲が高く、今後も経営の発展が見込 まれる。 (5)取組が本県農林水産業の対外的なイメージアップに貢献している。
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