柏崎市議会インターネット映像配信サービス仕様書 1 総則 (1)目的 柏崎市(以下、 「発注者」という。)が、柏崎市議会のインターネット映像配信を円滑 に行うことを目的とする。 なお、本仕様書は、業務の実施内容について示すものであるが、業務の性質上当然 実施しなければならないもの、また、この仕様書に記載のない事項であっても、本業 務を遂行するため必要な事項は全て実施し、業務遂行に当たらなければならない。 (2)業務内容 別紙「柏崎市議会インターネット映像配信サービス要件一覧」のとおり (3)特記事項 ① 映像配信及び運用管理の詳細な実施内容については、別途協議するものとする。 ② 受注者は、映像配信の円滑な運用のために発注者を支援するとともに、調査依頼、 資料請求等に対して、迅速に対応すること。 ③ 業務の履行に伴い発生するコンテンツの著作権は、発注者に帰属する。 2 一般仕様 (1)法令等の遵守 業務の実施に伴い、適用を受ける法令、規定、基準、指針等については、これを遵 守し、遺漏のないようにすること。 (2)一般管理 受注者は、業務の実施に当たってデータの漏えい、データの滅失、事故等の防止に 十分留意し、業務の信頼性及び安全性の確保に努めなければならない。 (3)主任担当者 ① 受注者は、受託業務の主任担当者及び代行する者を置くこと。 ② 主任担当者は、業務実施中に従事者を指揮し、発注者の担当者と連絡を密にし、遺 漏のないように努めること。 3 期間 平成 28 年 7 月 1 日から平成 33 年 6 月 30 日まで 4 映像配信実施時期 (1)平成 28 年 9 月定例会議から配信 (2)VOD 配信については、過去 8 年間と今年度分の映像配信を含め、平成 28 年度 8 月 1 日から視聴ができる状態にするものとする。 (3)機器設置、テスト完了履行期限 平成 28 年 7 月 31 日 5 注意事項 (1)入札参加者は、仕様書を熟読の上、入札に参加すること。 (2)落札者は、この仕様書の全ての事項に対し、責任を持って完全に契約を履行するこ と。 柏崎市議会インターネット映像配信サービス要件一覧 1 運用形態について (1) 受注者は、発注者の指示を受け、柏崎市議会本会議の生中継映像配信(以下「ラ イブ配信」という。 )及び録画中継映像配信(以下「VOD 配信」という。)の運用管 理全般の業務について、受注者の施設・設備を使用して行うものとする。 (2) 議会映像配信運用に当たって必要な機器・機材・回線及びソフトウェア等につい ては、受注者が調達し、管理運用を行うこと。 (3) 既設のカメラ、音声・音響設備の出力、接続規格は次のとおり。 出力 接続規格 カメラ NTSC 信号 RCA タイプ 音声・音響設備 アナログ出力 アンバランス端子 RCA タイプ (4) 受注者は、 (1)及び(2)に関わらず、発注者の議場に既設のカメラ、マイク、 アンプ等の映像音響設備に改修を加えることなく利用して、議会映像配信を行うも のとし、議場レイアウトについては別紙「議場平面図(放送設備) 」及び「ITV 設備 システム系統図」を参照のこと。 (5) 受注者は、発注者の施設内に機器を設置する場合、発注者の指定する箇所に設置 するものとし、この場合において、設置する機器類は可能な限り設置面積を要しな いものとすること。 (6) 発注者の施設に設置する機器について、議場及びそれに附帯する設備の改装又は 更新をした際には、その改装又は更新設備に操作機が対応できること。 (7) 一般視聴者がライブ配信の視聴や VOD コンテンツの検索及び視聴が簡単にでき る議会映像配信専用のサイトを提供すること。 (8) 議会映像配信システムのサービスは、原則 24 時間利用可能とすること。ただし、 機器の保守等でサービスを一時停止する場合には、2 週間以上前に発注者に通告の 上、サービス停止を行うこと。 (9) 既存のカメラ及び既存の音響設備からの映像及び音声をインターネットへライブ 配信できること。 (10) 議会映像配信サイトは、ユニバーサルデザインを十分考慮してウェブアクセシ ビリティが確保された画面デザインになっていること。 (11) 受注者は、障害などが発生した場合には速やかに復旧し、以降の運用に支障が 出ないように対策を施すこと。 (12) 発注者の施設内に設置する機器類、回線及び(3)に記載の発注者の既設設備 を除いた映像配信に当たって必要な機器等は、全て ISO27001:2005 または ISO27002 規格に適合したインターネットデータセンター内に設置し運用を行う こと。ただし、3(5)に示す庁舎内職員向け専用の LIVE 配信システムは発注 者の施設内に設置すること。 2 視聴環境に関わる要件 (1) 配信映像は、現在運用中の柏崎市議会ホームページの画面上から、簡単な操作に より遷移できる視聴用画面で視聴できること。なお、既存の柏崎市議会ホームペー ジとの連動に係る業務は、受注者の責任において発注者のホームページ運用業者と 連携を行うこととし、その費用については受注者が負担すること。 (2) 映像配信業務で提供される議会映像配信サイト、ライブ配信映像、VOD 配信映 像は一般に広く使用されている Windows、Mac、iOS、Android 等の端末で利用、 視聴ができること。ただし、各 OS の全てのバージョンでの動作保証を求めるもの ではない。 (3) ライブ配信、VOD 配信ともに視聴者の通信回線環境に合わせた配信が可能であ ること。 (4) 視聴者が配信映像をパーソナルコンピュータ等でインターネットを利用して視 聴する場合、必要な操作を実行してから 5 秒以内に円滑に視聴開始ができること。 3 ライブ配信に関わる要件 (1) エンコーダシステムについて ① エンコーダシステムは、既設のカメラからの映像及び既設音響設備からの音声を 利用できること。また、エンコードシステムは、常時受注者のライブ配信システ ムと連動可能なこと。 ② 発注者は、必要に応じて、受注者側のライブ配信サービスをいつでも使用できる こと。 ③ 受注者は、ライブ配信の際、会議前、休憩中、散会後に配信する映像の作成を発 注者の指示に基づき行い、映像切り替えを可能とする装置・設備を用意すること。 なお、必要な画像素材等は、発注者が提供するものとする。 (2) ライブ配信と同時にエンコーダシステムに配信映像が蓄積され、この映像を元に VOD 配信用映像とすること。また、同時に配信センター側にも同じ配信映像が蓄積 されること。 (3) ライブ配信を視聴するブラウザ画面には、映像とともに当日の議事日程、質問者 名及び質問項目(以下「議事日程等」という。 )の一覧が表示可能なこと。また、議 事日程等が一画面に収まらない場合には映像をスクロールすることなく、議事日程 等のみ部分スクロール等の手段によって全てを閲覧可能なこと。 (4) テロップ表示について ① 既設カメラ映像にテロップ表示ができるよう機器を設置すること。 ② テロップ表示操作は議場のレイアウトを模した画面とし、タッチパネル式でワン タッチにてテロップを表示可能なこと。 ③ タッチパネル操作による誤操作を防ぐために、当日の発言予定者以外のテロップ 表示操作をできないロック機能を持つこと。また、併せてロック解除機能も有す ること。 ④事前に登録してあるテロップ以外にもライブ映像配信中に任意の文書を表示でき ること。 ⑤ テロップ表示は、固定及びスクロールテロップの表示ができ、2 段表示が可能な こと。 (5) 平成 28 年 7 月下旬以降、職員利用端末をインターネットと分離するため、インタ ーネット中継を閲覧できなくなる。そのため、分離以降も職員利用端末上でライブ 配信及び VOD 配信が閲覧可能となるよう、庁舎内職員向け専用の LIVE 配信シス テムも構築すること。 4 VOD 配信に関わる要件 (1) 編集された映像は、過去 8 年分と今年度分を蓄積し、常に VOD 配信可能な状態を 維持すること。また、蓄積された定例会議、随時会議及び全員協議会(以下、 「定例 会議等」という。 )の映像データファイルは、定例会議終了後に、発注者へ DVD 等 媒体で提出すること。 (2) 映像検索については、以下の条件を満たすものとする。 ① 映像配信のページから、簡単な操作で映像の検索、閲覧ができる仕組みを提供す ること。 ② 検索は、議会名称、会派名、議員名、開催日時及び質問項目を対象とした部分一 致文字列検索が可能なこと。 ③ 検索結果の映像一覧画面には当該議員の顔写真の表示が可能なこと。 ④ 検索結果の映像一覧画面から閲覧したい映像だけ選択して自動連続再生ができ ること。 ⑤ 議員名検索結果等の画面に対して外部サイトからのリンクを許可し、検索や閲覧 ができること。 ⑥ 一般的ブラウザが標準に持つ、ページ操作機能(進む、戻る、リロード、文字サ イズ変更等)を用いても、一連の検索や視聴ページが支障なく操作できること。 (3) VOD 配信用映像編集について ① 蓄積されたライブ映像の VOD 配信システムへの登録及び映像編集は、発注者の 指示により受注者が行い、本会議当日終了後の翌日から 5 営業日以内にはインタ ーネット上から閲覧可能な状態にすること。 ② VOD 配信システムは、 「公開用のシステム」と「事前に発注者が配信映像を確認 するための非公開なシステム」の 2 つのシステムを提供すること。 ③ ID、パスワードにより保護された事前公開サイトで委託者による公開前確認を受 け、承諾を得るものとし、その公開前確認を行う環境は、委託者側の設備で行う。 ④ 編集した映像コンテンツや登録した情報は、 「事前に発注者が配信映像を確認す るための非公開なシステム」にて発注者の確認承認を得た後に、公開用の VOD 配信システムに登録すること。 (4) VOD 配信用映像再生画面には、映像とともに当日の議事日程、質問者名、質問項 目が表示されること。 5 議会映像配信サイトに関わる要件 (1) パソコンに不慣れな者でも円滑にライブ配信及び VOD 配信の検索、視聴できるよ う、専用の議会映像配信サイトを提供すること。 (2) パソコン、スマートフォン等のそれぞれに適した構成のページを視聴者に意識さ せずに表示させること。 (3) 議員名検索結果等の画面に対して議員のホームページやブログなどの外部サイト からのリンクを許し、検索や閲覧ができること。 (4) 映像再生画面では、シークバーを操作することで、任意の位置より視聴できるこ と。 (5) 議会映像配信サイトは、音声ブラウザの利便性も考慮してページの構成にフレー ム機能は使用しないこと。 (6) 議会映像配信サイトは、W3C の構文チェックをパスすること。また、総務省の miChecker において 400 満点中 380 点以上であること。ただし、機能上、どうし ても回避できないことが認識されている場合には、事前に委託者に申し出て承認を 受けること。 6 その他の映像配信に関わる要件 (1) ライブ配信システム及び VOD 配信システムで配信する映像のビットレートは 300Kbps とすること。ただし、発注者との協議においてビットレートを変更するこ とができること。 (2) 配信センターは、複数拠点に設け相互に融通配信ができること。 (3) 配信設備及び回線帯域は、200 人程度の同時視聴を可能とすること。 (4) 受注者は、議会映像配信サイトのトップ画面、ライブ画面、検索画面、検索結果 一覧画面及び VOD 画面の構成、配置、データ項目、デザイン、画像、色等に関し て発注者の意向に沿って開発すること。 (5) 配信設備及び回線帯域については、同時視聴に耐え得る構成とするよう考慮する こと。なお、平成 27 年度の視聴状況は次のとおりである。 平成 27 年度視聴状況 生中継アクセス数 録画中継アクセス数 4月 0 230 5月 128 233 6月 1,033 590 7月 6 349 8月 79 225 9月 971 464 10 月 44 334 11 月 0 188 12 月 883 1,109 1月 4 240 2月 214 250 3月 1,292 331 計 4,654 4,543 ※ 生中継のアクセス件数は、会議開催中における延べ件数 ※ 録画中継のアクセス件数は、その日(24 時間)における延べ件数 7 ネットワークシステムに関する要件 (1) 議場のエンコード情報の変更は、Virtual Private Network(以下、 「VPN」とい う。 )経由による遠隔操作で、受注者の配信センターから行うことが可能であること。 (2) 議場のエンコーダシステムから配信センターまでは、光回線(100Mbps ベストエ フォート以上)を使用する VPN 網とし、受注者がこれを提供することする。また、 各配信センターからインターネットへの通信回線は、それぞれ 2Gbps(ベストエフ ォート)以上の通信帯域を有するものとし、インターネットへは複数の異なる Internet Service Provider(以下、 「ISP」という。 ) 、キャリア回線を用い、ISP や 回線に障害及び過負荷が発生した場合には自動的に切り替えが行われる冗長構成で あること。 (3) 議場のエンコーダシステムから配信センターまでの通信網は、インターネットな ど外部のネットワークとは接続しない VPN であること。 8 システム・データ移行に関する要件 (1) これまでの VOD 配信データ (過去 8 年分と今年度分)を引き続き配信できること。 (2) 議員名等テロップデータを引き続き使用できること。 (3) 移行するデータに加工が必要な場合は受注者の責任で行うものとし、加工にかか る費用は受注者の負担で行うものとする。 9 運用・保守に関する要件 (1) 受注者は、システムの利用環境の最適化を図るため、常にシステム及び回線の監 視・安定したサーバー運用・使用状況の確認等で確実なサービスを提供すること。 ① 議会開催前には、受注者による一連の動作確認を行い、日程及び確認方法につい ては事前に発注者へ連絡し承認を得ること。なお、議会開催日程については、議 会ごとに開催日の 2 週間以上前に発注者から受注者に通知を行うものとする。 ② 定例会議等の議会当日の開催前 30 分以内に、受注者から議場までの通信確認を 行うこと。 ③ メンテナンス等でサービスを一時停止する場合には、あらかじめ発注者に連絡の 上行うこと。 ④ サービス導入後の最初の会議初日には、無償で立ち会うこと。 ⑤ 定例会議等の会議当日の朝には必ず、本会議場側エンコーダとの通信確認を行う こと。 (2) 受注者は、映像配信画面の構成、配置、デザイン変更に関して、契約期間中は発注 者の意向に沿って対応すること。 (3) 受注者は、障害が発生した場合、発生から 30 分以内に初動し、遂次対応状況を発 注者に報告すること。 (4) 発注者の施設の設置する機器のソフトウェア的保守・改修については、受注者が 遠隔操作又は発注者の施設において行うこと。 (5) 発注者の指示により、システムのネットワーク図、システム連携図を提出するこ と。 (6) セキュリティには、万全の配慮をすること。 (7) 視聴者からの技術的各種問い合わせに対して、受注者は発注者に協力すること。 (8) 受注者は、発注者に対し、業務の遂行に必要な教育を行うこと。 ① 事前の操作研修を柏崎市職員等 5 名程度に実施すること。 ② 業務遂行に必要な操作マニュアルを整備し、必要部数を配布すること。 10 アクセス報告に関する要件 (1) 受注者は、視聴者からの映像配信システムへのアクセス管理を行い、発注者に対 して視聴アクセスを集計表示できる専用サイトを提供すること。任意の年、月及び 集計種別を選択することで 24 時間以前の視聴アクセスを集計表示すること。 (2) 専用サイトは、ID、パスワードの認証を必要とすること。 (3) 専用サイトは、信頼できる第三者機関より電子証明書を発行されていること。 (4) ライブ配信のアクセス集計表は、各時間帯別、主な OS 別のアクセス数を月間の 日毎に集計すること。 (5) VOD 配信のアクセス集計表は各時間帯別、コンテンツ別、議員名別及び主な OS 別のアクセス数を月間の日毎に集計すること。 (6) サイトに表示された集計表は、同じ構成で CSV ファイルとしてダウンロードでき、 EXCEL などの表計算ソフトに読み込むことができること。 以上
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