「中小企業 IoT 化推進事業」 公募要領

(別紙1)
「中小企業 IoT 化推進事業」 公募要領
1. 本事業の概要
(1)目的
経済のグローバル化が進み、中小企業においても、IoT などの新技術の導入による生
産性の向上が求められている一方、導入にあたっては経済的な負担や高い技術力が必要
となります。
そこで、IoT 導入のモデルケースとなるシステム等の開発を委託し、その成果を中小
企業に提供することで、中小企業の IoT 導入を推進するため、今回、開発企業を募集し
ます。
※本事業は国の「地方創生加速化交付金」を活用した事業です。
IoT について
総務省「平成 27 年度情報通信白書」によると、
「あらゆるモノがインターネットにつ
ながり、情報のやり取りをすることで、モノのデータ化やそれに基づく自動化等が進展
し、新たな付加価値を生み出すというもの」
(2)採択上限額
720 万円(申請額での採択を保証するものではありません)
(3)採択件数
3件程度 (予算総額 2,160 万円の範囲内で採択します)
(4)募集期間
平成 28 年 6 月 7 日(火)~7 月 4 日(月)
2. 開発を募集するテーマ
中小企業の IoT の導入・実用化の形態として想定される次の①~③のテーマについて、開発企
業を募集します。
テーマ
概要
①生産設備のスマートメ 生産設備や装置について、クラウド等を介してデータの収集・活
ンテナンス
用することで、効率的なメンテナンスを実現するためのシステム
構築を行う。
②データ活用による効率
工場などの電気機器の電力使用量等について、クラウド等を介し
的エネルギー管理シス
てデータの収集・活用することで、効率的な運用を行うためのシ
テム
ステム構築を行う。
③フィールド機器の IoT 化
フィールド機器(センサーやアクチュエーターなど)に組み込み
可能な IoT 通信ユニットの開発を行う。
3.応募要件
申請者は次のアからキに掲げる要件をすべて満たすこと(公募対象者)
ア 国内法により設立され、神奈川県内に本社及び開発拠点を有する法人であること。
イ 中小企業であること。
(中小企業の定義については以下の「参考」をご覧ください。)
ウ 「2.開発を募集するテーマ」を直接実施する法人であること。
エ IoT 技術を利用し、自社が有する課題を解決できる法人であること。
オ 神奈川県の指名停止期間中の者でないこと。
カ 地方自治法施行令第 167 条の4の規定に該当しない者であること。
キ 同一の申請者が、同一内容で国や他の公的機関の開発委託や開発補助を受けていない
こと。(併願は可ですが、本募集に申請後に他の開発補助等に採択された場合は、速や
かに本県にその旨をご連絡ください。)
※ 契約期間終了時までに本事業で得た成果については、県産業技術センターに提示してい
ただきます。また、その成果については、県産業技術センターが企業支援業務に利用し
ます。
参考:中小企業の定義
業種分類
1.資本金の額又は出資の総額
2.常時使用する従業員の数
製造業その他
3億円以下
300人以下
卸売業
1億円以下
100人以下
小売業
5千万円以下
50人以下
サービス業
5千万円以下
100人以下
※1,2のどちらか一方の条件を満たしていれば中小企業に該当します。
※上記条件は中小企業基本法によるものです。
4.契約形態等について
(1)発注者と採択者との間で、平成 29 年 3 月 15 日を終期とする単年度委託契約を締結します。
(2)契約額は 720 万円を上限として県産業技術センター所長が決定した額とします。
(申請額で
の採択を保証するものではなく、申請内容をふまえて、申請額から減額の上、採択する場合
があります。
)
5.開発成果の取り扱い
(1)知的財産権等の取扱い
本委託業務の実施により発生した特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権またはこ
れらの権利を受ける権利(以下「知的財産権等」)は、原則として当該権利について定める
法律の規定に従います。
ア
発注者が、公共の福祉のために特に必要があるとした場合は、発注者に無償で当該知
的財産権を実施する権利を許諾していただきます。
イ
当該知的財産権等が委託契約終了後、相当期間において活用されず、また発注者から
求めがあった場合は、第三者に無償で当該知的財産権等を実施する権利を許諾していた
だきます。
ウ
発注者が上記ア及びイのいずれかを満たしていないと判断した場合は、本県に当該知
的財産権を無償で譲り渡していただきます。
(2)委託成果の公表について
委託業務の成果について、企業秘密に属する事項を含むなど本事業の推進に支障がある場
合を除き、県または国から報告を求められた際には、積極的にご協力いただきます。
6.審査について
(1)外部有識者による選考委員が、申請書面の内容に基づき、総合的に審査します。審査の視
点は〈別紙1〉を参照してください。
(2)申請内容の不明点について事務局から確認する場合があります。
(3)採択結果の通知は 7 月下旬を予定しています。
7.委託事業費の取り扱い
(1)委託事業費の対象となる経費は、プロジェクトの推進に必要な経費のうち、<別紙2>
のとおりとします。
(2)事業の内容や、あらかじめ届け出た委託事業費の使途を変更する(ただし、軽微な変
更を除く)ときは、あらかじめ委託事業変更承認申請書を発注者に提出し、承認を受け
る必要があります。
(3)次のいずれかに該当する場合は、委託事業契約の全部もしくは一部を解除し、既に当
該解除に係る部分に対する委託事業費が支払われている場合は、期限を付して当該委託
事業費の全部又は一部の返還を命じます。
ア 委託契約に基づく県産業技術センター所長の指示に違反した場合
イ 天災その他不可抗力の原因によらないで、完了期限までに委託事業を完了しないと
き又は完了期限までに委託事業を完了する見込みがないと発注者が認めたとき。
ウ 許可、免許、登録、又は各種の資格が必要な委託事業については、その許可等が取
消し、又は抹消されたとき。
エ 受注者が正当な事由なく解約を申し出たとき。
オ 本契約の履行に関し、受注者並びにその使用人等に不正の行為があったとき。
カ 前各号に定めるもののほか、受注者が委託契約の規定に違反したとき。
8.その他
(1)採択結果の公表
契約締結の前後に、受注者の名称、実施事業の概要を公表します。
(実施事業の名称や概要
を非公表とすることはできません。
)
(2)実施報告
委託期間中、発注者の求めに応じて、委託事業の進捗及び委託事業費の使用状況に係る中
間報告を行っていただきます。また、委託事業完了後、直ちに委託事業完了届に、収支決算
書及び成果報告書を添付のうえ県産業技術センター所長に提出し、県産業技術センター所長
の指定する職員の検査を受けていただきます。
9.応募手続
(1)募集締切:平成 28 年 7 月 4 日(月)17 時必着
(2)提出方法:郵送又は持参
(3)申請書類:提出先や申請様式のダウンロード先については、
「(4)問合せ先、申請書類の
提出先」を参照。
ア 申請書(申請様式1~2)
イ 参加意思表明書(申請様式3)
ウ 申請日から 3 カ月以内に発行された法人登記履歴事項全部証明書(原本)
エ 直近1年の法人県民税及び法人事業税にかかる納税証明書(写し)
オ 直近2年分の決算報告書
※設立2年未満の場合は、経過年分の決算報告書及び直近の合計残高試算表
カ 会社概要を示す資料(パンフレット等)
(4)問い合わせ先・申請書類の提出先
神奈川県産業技術センター
企画部企画調整室
電話 046-236-1500(代表) 住所 海老名市下今泉705-1
メールアドレス [email protected]
HP http://www.kanagawa-iri.jp/
〈別紙1〉
審査の視点について
項目
①ニーズに沿った開発
審査の視点
「2.開発を募集するテーマ」のいずれか1つのテーマに沿っ
た IoT の開発・活用を目的としているか。
②開発に関する特許・ノウ
ハウ・技術等の優位性
③開発計画の妥当性
事業実施法人が、開発を目指す IoT に関連する情報通信技術に
関し、優位性のある特許やノウハウ・技術を保有しているか。
開発に向けた具体的な計画が策定されており、現実的な内容・
スケジュール・体制となっているか。
また、開発に向けた課題が明確で、その解決方法が適切である
か。
④事業化の見込み
開発した IoT 関連技術の実用化に向け、市場・マーケットの分
析や販売価格の設定、販売体制の構築、知財戦略などの諸検討が
なされており、事業化の見込みがあるか。
⑤社会への貢献度
IoT の普及・実用化・事業化に対して波及効果は大きいか。
または、強いニーズがあり、一定の需要が見込めるなど、社会
への貢献度が高いと予想されるか。
〈別紙2〉
主な対象経費の一覧
開発関係経費
①原材料・副資材の購入費
②工具・器具・資料等の購入費
③機械装置のリース料(リース契約終了後に所有権が移転するものは購入費とみなす)
④外注加工費
⑤開発に係る人件費(委託事業に従事した分に限り、委託事業に専属でない場合は、従事
時間で按分等して算出した額とする。また、雇用契約書、給与明細・賃金台帳、勤務日
報等により、委託事業に従事した部分の金額と勤務内容が確認できるものに限る。なお、
法人代表者及び役員(監査役含む)本人または当該者と生計を一にする家族にかかる人
件費は対象とならない。
)
⑥特許及び実用新案等の調査・取得に要する費用(弁理士への謝金を含む)
⑦ニーズ・市場・マーケットの調査に要する費用
⑧実証試験に要する費用(運搬費用、モニターへの謝金も含む)
⑨技術評価・試験に要する費用 等
その他経費
①旅費・交通費(委託事業の推進を目的にするもので、出張報告書等により出張・旅行の
目的が確認できるものに限る。
)
②間接経費 等
※施設賃借料や総務事務にかかる費用など、会社運営全般にかかる費用は対象外。
※県との委託契約の締結に要する費用は対象とならず、受注者が負担すること。