数学科

数学科
サイエンスグローブ
「リガクの世界をのぞいてみない?」
講義での「数学」とは、また少し違った面も見られるかもしれません。
当日はドリンク・おやつ等も用意する予定ですので、
皆さんどうぞお気軽にご参加ください。多くの方のご来場をお待ちしています。
日時 2016 年 6 月 15 日(水)6 講時(18:15 ~ 19:30)
会場 高等教育推進機構 N283 教室
講師 坂井 哲 先生
講演タイトル
ランダムウォークの次元依存性 − 見えない次元を数学する
講演概要
「ランダムウォーク」という名前,どこかで耳にしたことありませんか?実は様々な分野に
使われていて,私たちは陰に陽にランダムウォーク(とその考え方)のお世話になってい
ます.
今回のサイエンスグローブでは,ランダムウォークの有名な問題である「ギャンブラーの
破産問題」を参加者に実験してもらい,1 次元空間でのランダムウォークの振る舞いを体験
してもらいます.それを基に,空間の次元を 2,3,4…と一般化したときの振る舞いを予
想してもらい,ランダムウォーク自身がもつ「次元」について思いを馳せてもらいます.
講演の最後には,参加者は「2 つのランダムウォークが出会う確率」や「一方のランダムウォー
クが適当な時間にランダムウォークするミサイルを放って,もう一方のランダムウォーク
を撃墜できる確率」などが 1 に退化する空間次元を予測できるようになっているでしょう.
このように,数学科では「使う」ことを超越した思考実験や,未来永劫正しい性質(定理)
を勉強したり,研究することができます.これはランダムウォークに限った話ではありま
せん.硬派なサイエンスを目指す学生さん,ぜひ「来て,見て,達成して」(veni, vidi,
vici)みませんか?