平成 28 年６月８日各位日本商工会議所「海外知財訴訟費用保険制度」の開始について日頃から当所事業につきましては、種々ご支援ご協力をいただき、誠にありがとうございます。さて、海外での現地企業による出願件数の増加に伴い、中国をはじめ、海外での知的財産侵害を理由とする係争に中小企業が巻き込まれるリスクが高まっております。仮に訴訟に巻き込まれ応訴する場合、係争の対応に要する多額の費用を捻出ができず、事業撤退や会社の存続の危機に追い込まれる等の事態が想定されます。そこで、当所では、商工会議所の会員である中小企業が海外において知財係争に巻き込まれた場合のセーフティーネットとして、平成 28 年７月から「海外知財訴訟費用保険制度」を開始いたします。本保険制度に加入することで、訴訟費用が保険から補償されるほか、保険会社のネットワークを活用し、海外知財訴訟の実績のある弁護士等の専門家の紹介を通じて、海外知財訴訟の円滑な対応が可能となります。また、中小企業が標記保険に加入する際、平成 28 年度においては、国（特許庁）から掛金の２分の１が補助されるため、保険料負担が抑えられます。貴所におかれましては、本保険制度の趣旨をご賢察のうえ、下記本保険制度の詳細をご覧いただき、貴所管内で海外展開（輸出等）しているもしくは今後実施予定の会員企業を対象に、本保険制度についての周知・加入促進にご協力を賜りますようお願い申しあげます。記１．募集期間および保険期間（１）募集期間・平成 28 年６月８日（水）から（２）保険期間・平成 28 年７月１日午前０時～平成 29 年６月 30 日・（中途加入）毎月１日午前０時～午後 12 時平成 29 年６月 30 日午後 12 時 →平成 29 年２月１日始期分まで中途加入が可能です。 →保険料の補助金を受け取らない場合は、３月１日始期以降も中途加入が可能です。２．引受保険会社および本保険制度パンフレット（50 音順）・損害保険ジャパン日本興亜株式会社（パンフレット・約款）・東京海上日動火災保険株式会社（パンフレット）・三井住友海上火災保険株式会社（パンフレット） →各社のパンフレットに本保険制度の詳細が掲載されております。３．補助対象経費および補助率・保険加入時の保険料の２分の１ →保険期間内であっても、国からの保険料補助額が予算上限額に達した時点で終了となります。４．保険料補助対象・保険料補助を受けるには、以下①、②の両方の要件を満たす必要があります。 ①商工会議所の会員であること ②中小企業基本法に定義されている中小企業者であること →②の要件を満たさなくても、本保険制度に加入することは可能ですが、保険料は全額自己負担となります。５．制度普及費・本保険制度は国の補助事業であるため、当所取扱いの保険制度（業務災害補償プラン等）にある貴所会員の保険料に応じてお支払いする制度普及費はございません。・本保険制度は、あくまで貴所会員中小企業の海外展開施策の一環とご理解いただけますと幸甚です。