使用済燃料再処理機構の設立に向けた取り組み

電事連会長
定例会見要旨
(2016 年 6 月 10 日)
電 事 連 会長 の 八 木 でご ざ い ます 。 本 日 が電 事 連 会長 と し て 最後 の 会 見に なり
ます。後ほど、新しく会長に就任される中部電力の勝野社長にも同席いただき、
会長 交 代 のご 挨 拶 を させ て い ただ き た い と思 い ま すの で 、 よ ろし く お 願い いた
します。
そ れ で は最 初 に 、 「改 正 再 エネ 特 措 法 の成 立 」 と「 使 用 済 燃料 再 処 理機 構の
設立に向けた取り組み」の 2 点についてご報告させていただきます。
1. 改正再エネ特措法の成立
1 点目として、「改正再エネ特措法の成立」についてご報告させていただきま
す。先月 25 日にお配りいたしましたコメント「 資料」をご覧いただきたいと思
います。
こ のた び 成 立 いた し ま した 改 正 再エ ネ 特 措 法は 、 新 たな 認 定 制 度へ の 移 行や
電源 ご と の価 格 目 標 の設 定 、 入札 制 度 の 導入 な ど によ り 、 未 稼働 案 件 への 対応
や再 エ ネ 賦課 金 の 急 増な ど 、 現行 制 度 の 下で の 課 題を 解 決 し 、「 再 生 可能 エネ
ルギーの最大限の導入と国民負担の抑制との両立」を目指すものであり、今後、
再生 可 能 エネ ル ギ ー の導 入 を 図っ て い く 上で 、 大 変重 要 な 施 策で あ る と考 えて
おります。
私 ども と い た しま し て も、 法 施 行に 向 け て 必要 な 検 討や 準 備 作 業な ど に しっ
かり と 取 り組 む と と もに 、 持 続可 能 な 再 生可 能 エ ネル ギ ー の 導入 拡 大 に向 け、
今後も適切に対応してまいります。
な お、 今 回 の 改正 法 で は、 法 施 行の 時 点 で 電力 系 統 への 接 続 契 約の 締 結 に至
らな い 申 込み に つ き まし て は 、法 に 基 づ く認 定 の 効力 を 失 う ため 、 国 にお いて
も、 経 過 措置 の 内 容 やス ケ ジ ュー ル な ど を広 く 周 知い た だ い てお り ま すが 、私
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ども と い たし ま し て も、 各 社 にお い て 、 施行 日 の 前日 ま で に 接続 契 約 を締 結す
るた め の 申込 期 日 を お知 ら せ する な ど 、 新制 度 へ 円滑 に 移 行 でき る よ う取 り組
んでまいる所存であります。
2. 使用済燃料再処理機構の設立に向けた取り組み
続 きま し て 、 「使 用 済 燃料 再 処 理機 構 の 設 立に 向 け た取 り 組 み 」に つ い てご
報告させていただきます。
先の国会で、再処理等拠出金法が成立し、先月 18 日に公布されました。今後、
同法 に 従 い、 再 処 理 等 の 事 業 を着 実 か つ 効率 的 に 行う た め の 主体 と し ての 認可
法人「使用済燃料再処理機構」が設立されることになっております。
その設立準備に関しまして、本日、原子力事業を行う、9 電力および日本原子
力発電の 10 社の社長が、7 月 1 日に発起人となる意 向であることを確認いたし
ました。
7 月 1 日以降、発起人は、定款と事業計画書の作成、設立認可申請など、「使
用済燃料再処理機構」の設立に向けた準備を進めてまいります。
私 ども と い た しま し て は、 電 力 小売 全 面 自 由化 や 原 子力 依 存 度 低減 な ど の新
たな 事 業 環境 下 に お きま し て も、 立 地 地 域を は じ め広 く 皆 さ まの ご 理 解を 賜り
なが ら 、 引き 続 き 、 日本 原 燃 とと も に 再 処理 等 の 事業 を 着 実 に推 進 し てま いり
たいと考えております。
以
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上
資料
「再エネ特措法等の一部を改正する法律案」の成立について
2016 年 5 月 25 日
電気事業連合会
会長
八木
誠
本日、
「再エネ特措法等の一部を改正する法律案」が成立した。
同法案は、新たな認定制度への移行や電源ごとの価格目標の設定、入札制度の導
入などにより、未稼働案件への対応や再エネ賦課金の急増など、現行制度の下での
課題を解決し、
「再生可能エネルギーの最大限の導入と国民負担の抑制との両立」
を目指すものと受け止めており、今後、再生可能エネルギーの導入を図っていく上
で、大変重要な施策と考えている。
私どもとしても、法施行に向けて必要な検討や準備作業などにしっかりと取り組
むとともに、持続可能な再生可能エネルギーの導入拡大に向け、今後も適切に対応
してまいりたい。
なお、今回の改正法では、法施行時点で電力系統への接続契約の締結に至らない
申込みは、法に基づく認定の効力を失うため、国においても、経過措置の内容やス
ケジュールなどを広く周知いただくとともに、私どもとしても、本日の法案成立を
踏まえ、各社において、施行日の前日までに接続契約を締結するための申込期日を
お知らせするなどし、新制度へ円滑に移行できるよう取り組んでまいりたい。
以 上