二戸市行政組織再編計画

二戸市行政組織再編計画
(平成28~32年度)
平成28年2月
岩手県二戸市
目
次
第1
行政組織再編の必要性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
第2
1
2
3
行政組織再編計画(平成 28~32 年度)について ・・・・・・・・・・・・・・2
基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
計画の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(1)係長制の導入
(2)組織の再編及び強化
(3)政策検討過程の強化
(4)職員の適正配置
第3
1
2
平成28年度実施計画について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
組織再編計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
行政組織機構図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
第1
行政組織再編の必要性
二戸市総合計画では、基本構想において、みんなの目標を「挑戦します! 次代へ紡ぐ
ふるさとづくり」とし、その目標達成のため、4本の柱を掲げております。
その柱の実現に向け、前期基本計画において、特色を活かした取り組みを実施すること
としており、着実に事業を進めるため、組織の再編や推進体制を構築し、円滑かつ強力に
計画の達成に向け推進する必要があります。
また、総合計画を下支えする二戸市行財政改革大綱は、「将来を見据えた効率的で効果
的なまちづくり」を目指して、基本方針に「簡素で効率的な行政運営の推進」を掲げ、人
材育成の推進、定員管理の適正化、組織力の強化、事務改善の推進、行政の効率化を重点
項目としており、一つひとつの事務事業において、最小の経費で最大の効果が発揮できる
体制を目指すこととしております。
二戸市総合計画及び二戸市行財政改革大綱の推進力となる下支えの「市行政組織再編計
画」を策定し、組織・機構の見直しを行い、機能的で柔軟な組織運営に努めるとともに、
係長制を導入することで、責任の所在を明確化し、業務における意思決定の迅速化を図る
ことで組織力の強化を図る必要があります。
【第3次行財政改革大綱イメージ図】
【
目標
】
将来を見据えた効率的で効果的なまちづくり
【 基本方針 】
柱1
柱2
柱3
簡素で効率的な
市民ニーズに対応した
持続可能な
行政運営の推進
行政サービスの推進
行財政運営の推進
① ② ③ ④
①
② ③ ④ ⑤
① ② ③ ④
人
財
育
成
の
推
進
公
的
サ
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推
進
第2
1
行政組織再編計画(平成 28~32 年度)について
基本方針
第2次総合計画を強力に推進するため、総合計画に掲げている特色を活かした取り組み
の重点項目を担当する部課等を強化し、さらに、業務の円滑な推進を図るため、庁内の連
絡調整をスムーズに行えるよう体制づくりを行い、スリム化によるサービスの低下を招か
ない組織づくりを進めます。
また、事務の効率化や、国や県の動向による環境の変化に即応した行政組織とするため、
年度の途中でも、課題解決に向けた柔軟な見直しを行います。
2
計画期間
平成28年度から平成32年度(5年間)
3
計画の概要
(1)係長制の導入
①
これまでの不適切な事務処理等の反省を踏まえ、部課等内での報告・連絡・相談の
徹底を行い、連携・協力・指導・チェックができる体制を構築します。
②
職員が担当ごとに孤立せず、仕事に意欲と希望を持ちながら、未来に向かってよりよ
い二戸市を創るために組織力を発揮できる体制を構築します。
③
課長・室長だけでなく副主幹・主査級が全体をみて責任をもった仕事を行うことがで
きる体制とすることとし、係長制については課等の職員数が異なることから人数が多く、
業務系統が明確な部署ついて導入します。
④ 係間の連携・協力・指導・チェックを行い、PDCA サイクルを徹底し業務を推進しま
す。
⑤
係長は、係に分担された業務のスケジュール管理、課題の把握及び対応に関与し、業
務の調整を行います。
⑥
係長は固定しますが、課員は必要に応じて積極的で機動的な仕事を行うことができる
体制とします。
課室内での担当替えの場合は、課室長の専決事項とし、専決後、総務課長に報告する
2
こととします。(課員の部内異動等の場合、市長決裁とし、総務課長合議)
⑦
係長は、主査のほか副主幹についても兼務配置を行ないます。
(2)組織の再編及び強化
①
総合計画に掲げた特色を活かした取り組みを円滑に進めるため、部課等を超えた推進
体制の構築を行います。
②
効果的で効率的な業務遂行を図るため、業務の統合、再配置を推進します。
③
主幹級の職員については、部内の課題解消に積極的に取り組むこととします。
また、課内係間の連絡調整を行い、業務マネジメント、スケジュール管理等を行いま
す。
(3)政策検討過程の強化
①
総合計画の確実な推進及び行政課題への対応などに、政策推進課、総務課及び財政課
と担当課が一体となり、取り組める体制を整えます。
②
市が検討すべき政策、今起こっている課題、将来を視野に入れた施策を検討するなど
副部長が情報を共有し、研鑽する場として、政策副部長を長とする政策検討会を立ち上
げます。
③
事務改善や行政課題の検討及び将来を見据えた新たな取り組み等に対し、若手職員が
持つ、新鮮な感覚と旺盛な意欲を活かし、部課の垣根を越えた話し合いを行う仕組みを
検討し実践します。
(4)職員の適正配置
①
今後、5年間で約 60 名の職員が定年退職を迎えることから新規採用を計画的に行い、
サービス低下を招かないよう人材育成を強化し、適正配置に努めます。
②
各課の業務量を把握し、適切な人員配置に努めます。
3
第3
1
平成 28 年度実施計画について
組織再編計画
(1)総合政策部及び総務部
①
総務政策部の創設
2つの部を統合する新たな部を創設することにより、1 つの部を減少させることで、
行政のスリム化を図ります。
②
地域振興課の廃止と業務の移行
地域振興課の主な業務は、「地域支援業務」と「観光・エコツーリズム業務」を行っ
ており、地域支援業務には、コミュニティーセンター、シビックセンター業務を含んで
います。
地域振興課の業務を、
「地域支援業務」は政策推進課へ、
「観光・エコツーリズム業務」
は商工観光流通課へ移行し、地域振興課は廃止します。
なお、地域支援業務のうち、シビックセンター業務を生涯学習課に移行します。
③
政策推進課の係長制導入
政策推進課に、「政策推進係長」と「ふるさと支援係長」を配置します。
「政策推進係」では、これまで政策推進課で担っていた業務を行います。
「ふるさと支援係」では、まちづくり、ふるさと定住を進め、ふるさとに誇りを持ち、
ふるさとを充実させる施策の展開を行います。
(2)市民生活部
①
税務企画監の配置
現在の収納対策監に代わり、税務全般の調整を図るため税務企画監を配置します。
徴収率の向上に向けた対応を含め、分析、企画調整を積極的に行うとともに、課全体
で徴収率向上の取組体制を構築します。
また、税務課内で抱える課題を解決するため、係間及び関係他課等との連携を図りま
す。
②
税務課の係長制導入
税務課に、「課税係長」と「収納係長」を配置します。
③
滞納整理機構への職員派遣
滞納整理機構への職員派遣を継続し、収納強化を行います。
4
(3)健康福祉部
①
健康福祉企画課の創設
新たに健康福祉企画課を設置し、健康福祉部の筆頭課とし副部長を課長兼務とします。
健康福祉企画課においては、総合福祉センターの施設管理及び部全体の企画調整業務
を行うとともに、市行政全般に保健師が深く関わるよう積極的な指導を行います。
②
健康福祉支援センターの設置
健康福祉企画課内に課内室として、健康福祉支援センターを設置し、総保健師長を所
長とします。
センターには全ての保健師を配置し、市の保健・福祉・介護・母子寡婦・虐待・自殺
予防等各種業務に対する相談、指導、連絡調整等を積極的に展開します。
③
福祉課の係長制導入
福祉課に、「福祉係長」と「生活支援係長」を配置します。
④
健康推進課の係長制導入
健康推進課に、「予防係長」と「食育推進係長」を配置します。
予防係には、看護師を配置し、食育推進係には、栄養士を配置します。
⑤
国民健康保険課の体制強化
保険者の県移行に向けた対応を確実に行うため、国民健康保険業務の経験者を配置し、
体制強化を図ります。
(4)産業振興部
①
商工観光企画監の配置
現在の企業立地推進監に代わり、商工観光流通課内全般の調整を図るため、商工観光
企画監を配置します。
②
商工観光流通課の係長制導入
商工観光流通課に、「商工流通係長」と「観光係長」を配置します。
商工流通係は、商工全般にわたる業務のほか、地場企業の支援を強化します。
観光係においては、地域振興課で担っていた「観光・エコツーリズム業務」を行い、
従来の観光業務と一体となって観光業務の強化を図ります。
また、地域おこし協力隊を観光係の所管として、観光協会との連携を強化します。
5
③
商工観光流通課の移転
「なにゃーと」の指定管理に伴い、事務室を岩手県合同庁舎へ移転し、産業振興部が
同一施設で業務を行うことで効率化を図るとともに、県との連携強化を図ります。
④
農林課の係長制導入
農林課に、「農業振興係長」と「畜産林業係長」を配置し、係の責任範囲の明確化を
図ります。
また、農林企画監を配置し、市農林畜産業の目的の明確化を図り、諸問題の解決や
事業の企画、調整、展開を図ります。
(5)建設整備部
①
建設課の係長制導入
建設課に、「道路維持係長」と「道路整備係長」を配置します。
②
都市計画課の係長制導入
都市計画課に、「住宅公園係長」と「都市整備係長」を配置します。
③
下水道課の係長制導入
下水道課に、「管理係長」と「整備係長」を配置します。
④
水道事業所長の併任及び次長職の設置
簡易水道課や下水道課の統合や法適用の企業会計化に向けた体制の強化を図るため、
所長を建設整備部副部長の併任とします。併せて新たに次長職(課長級)を設置し、簡
易水道課長の併任とします。
(6)浄法寺総合支所
①
うるし振興室の課への移行
総合支所地域課の課内室の「うるし振興室」を「漆産業課」とし、新たな取り組みを
積極的に展開し、より強力に漆の振興を進めます。
②
漆振興の推進体制強化
総合支所長を漆振興のトップとするとともに、市全体で漆の振興に取り組むため、産
業振興部をはじめ関係課へ漆産業課兼務発令し、連携を強化します。
6
(7)教育部
①
副部長の配置
教育部に副部長を配置し、教育企画課長兼務とします。
②
教育施設整備課の廃止
学校建設の大規模事業が終了したことから、業務を教育企画課に移行し、教育施設整
備課を廃止します。
③
教育企画課の係長制導入
教育企画課に、「教育企画係長」と「教育施設係長」を配置します。
教育施設係においては、学校・教育施設の維持管理等施設に関わる業務を行います。
④
文化財課の体制強化
文化財課に、九戸城周辺整備や歴史文化交流施設の整備を一体的に対応するため、担
当職員を増員し、強力に進めます。
⑤
シビックセンターの所管換え
シビックセンターの所管課を地域振興課から生涯学習課へ所管換えし、文化施設等の
一体的な指定管理を推進します。
7