自主防災組織避難所運営等 アドバイザリー業務 仕 堺 様 書 市 1 適用範囲 本仕様書は、発注者が受注者へ委託する「自主防災組織避難所運営等アド バイザリー業務」(以下「本業務」という。)に適用する。 2 業務目的 昨年度、東日本大震災等の過去の災害を教訓に、本市における校区自主防 災組織を中核とする自助・共助・公助のバランスがとれた円滑な避難所運営を 実現するため、専門的知見を活かして、市内の小学校区の内、10 校区(三宝、 錦西、金岡、西陶器、鳳、鳳南、登美丘西、御池台、新檜尾台、八上校区) を対象に避難所運営ワークショップを実施し、各校区における避難所運営マ ニュアルの策定及び校区の強みや弱みなどの分析した校区カルテの作成を行 った。 昨年度上記 10 校区で作成した校区避難所運営マニュアルを、引き続き専門 的知見を活かした検証を行い、実践的なものとしていくため、同マニュアルに 基づく避難所運営訓練及び避難所運営ワークショップを実施し、同マニュアル の見直しを実施する。 また、引き続きこの事業を通じて、校区カルテについても見直しを行うこと で、現状の進捗状況や今後の課題について、地域住民と区役所、区役所と危機 管理室が相互に継続的な共通認識をもっておく手法の整理について支援する ものである。 なお、同事業は、平成 27 年度からの 3 か年継続事業として進めており、 来年度には、10 校区の校区避難所運営マニュアル及び校区カルテを再度検 討・整理し、それら校区の地区防災計画策定を目標に取り組むものである。 3 履行場所 堺市内 4 履行期間 契約締結日から平成29年3月31日まで 5.計画準備 本業務を遂行するにあたり、業務全体の作業方針を立案するとともに、業務 実施計画書を策定し、市担当者の承認を得る。 6 業務の内容 (1)ワークショップの実施及び避難所運営訓練の実施支援 小学校区における避難所運営に関して、地域住民、区役所と危機管理室が 一体となり、協働でワークショップ及び避難所運営訓練を実施する。ワーク ショップ及び避難所運営訓練は、校区の自主防災訓練等と連動させるものと し、東日本大震災における避難所の実態調査の結果等をもとに避難所運営の 課題抽出、課題の解決方法を検討する。 ①業務実施校区数 業務実施校区数については、昨年度事業を実施した10校区(三宝、 錦西、金岡、西陶器、鳳、鳳南、登美丘西、御池台、新檜尾台、八上校 区)を対象とする。 ②ワークショップ及び避難所運営訓練の実施回数 実施回数については、1校区3回程度とする。 ③ワークショップ及び避難所運営訓練の日時・場所 実施日時・場所については、実施校区の地域住民及び発注者と協議の 上、決定するものとする。 ④ワークショップ及び避難所運営訓練の記録 ワークショップ及び避難所運営訓練を実施後、実施風景をカメラで記 録撮影する。映像の品質については、HDVまたはAVCHDの高画質 モードで撮影するものとする。 ⑤ワークショップ及び避難所運営訓練等の資料作成 ワークショップ及び避難所運営訓練で使用する資料等については、受 注者において作成、準備するものとする。なお、ワークショップ等が効 果的に進められるよう、必要に応じて、校区特性に応じたリスク想定地 図(例:A0サイズ)の作成など、発注者と協議した上で準備するもの とする。 (2)堺市避難所運営マニュアル、校区避難所運営マニュアル、校区カルテの見 直し及び今後の調整 各校区で実施するワークショップ及び避難所運営訓練を通じて、円滑な避 難所運営を実現できるように堺市避難所運営マニュアルや校区避難所運営 マニュアル及び対象校区の実情(校区に応じた災害リスク想定等)を踏まえ たカルテの見直し支援を行うとともに、今後へ向けた調整を行う。 (3)テーブルファシリテーターの手配 各校区のワークショップ及び避難所運営訓練の実施にあたっては、発注 者が担うメインファシリテーターを支援するためのテーブルファシリテー ターを確保するものとする。このテーブルファシリテーターは、避難所運 営を考えるうえで必要となる知識及びテーブルファシリテーターとしての 実務経験を持つ人材を数名確保するものとする。 (4)業務報告書の作成 本業務実施における検討内容・方法、検討結果、関連資料等を整理し、業 務報告書としてとりまとめを行うものとする。 7 法令等の準拠 受注者は、本業務の実施に際しては、本仕様書によるほか、以下に準拠す ること。 (1)個人情報保護法及び堺市個人情報保護条例 (2)堺市自主防災活動ガイドブック (3)災害時要援護者の避難支援ガイドライン (4)堺市災害時要援護者支援ガイドライン (5)災害対策基本法 (6)津波対策の推進に関する法律 (7)津波防災地域づくりに関する法律 (8)堺市地域防災計画 (9)大阪府地域防災計画 (10)堺市津波避難計画 (11)その他関係法令および通知等 8 提出書類等 受注者は、下記の書類を発注者に指示された日時までに提出し、発注者の 承認を得ること。なお、承認された事項を変更しようとするときは、その都 度発注者の承認を受けること。 (1)着手時 ・ 業務着手届 (2)完了時 ・ 業務完了届 9 業務実施計画 (1)受注者は、本業務の実施にあたっては契約締結後1週間以内に「業務実施 計画書」 「工程表」を発注者に提出し、かつ、その内容を説明して発注者の 承認を得なければならない。なお、業務実施計画書の様式は、発注者受注 者協議の上定めることとする。 (2)受注者は、業務実施計画の変更を行う場合、その必要が生じたときからで きるだけ速やかに発注者に報告し、発注者の承諾を得なければならない。 10 業務の管理 (1)受注者は、本業務の実施にあたって発注者が貸与した資料については厳重 に保管し、本業務の修了をもって発注者に返却するものとする。 (2)受注者は、本業務遂行の進捗状況その他必要事項について、適宜発注者に 報告すること。 11 安全管理等 (1)受注者は、業務の履行中常に安全に留意すること。 (2)受注者は、業務の履行中第三者に迷惑を及ぼさないよう努めること。万が 一第三者に損害を与えた場合は、速やかに受注者の責任において賠償す ること。 12 打合せ・協議 受注者は、本業務の目的・主旨を踏まえ、本業務に関する図書、指示事項 及び貸与資料並びに本市における防災の実態を十分に把握した上で、業務実 施にあたっての調査検討方針、作業手順及び技術的検討手法について検討を 行い、業務実施計画書を立案・作成する。 打合せ協議は、業務着手時、中間時2回以上、及び完了時を基本とするが、 業務の進捗状況に応じて適宜実施するものとする。また、本業務の円滑な進 捗を図るため、受注者は必要に応じ業務責任者を派遣し、又はメール等によ り発注者と密接に連携しつつ、本業務を遂行するものとする。 13 仕様書の疑義 受注者は、本業務着手後に生じた本仕様書に関する疑義については、発注 者の指示に従うこと。また、本仕様書に明記されていない事項でも本業務を 完遂するため当然に欠くことができないと考えられるものは、発注者の指示 に従い完全に履行すること。なお、この際に発生する費用は本仕様書に明記 のないものであっても原則として受注者の負担とする。 14 学識者への意見聴取 必要に応じて学識者の意見を参考とする。なお、学識者に対する助言の必 要性については、対象校区とのワークショップ及び避難所運営訓練等の実施 前と実施後に、発注者・受注者で協議を行ったうえで決定することとし、学 識者への指導依頼の手続き、それに係る費用負担については受注者が行うも のとする。 15 成果品 本業務の成果品は、以下とする。 1. 業務報告書(A4 版:簡易製本) 2. 堺市避難所運営マニュアル(改定版) 3. 校区避難所運営マニュアル(ひな形)(改定版) (A4 版:簡易製本) 4. 校区避難所運営マニュアル(改定版) (A4 版:簡易製本) 5. 校区カルテ(改定版)(A4 版:簡易製本) 6. 電子データ(CD-R) 7. ワークショップ資料 8. 避難所運営訓練資料 9. 打合せ協議記録簿、業務実施計画書 10. その他、必要と思われる物 1部 1部 1部 1部 1部 1式 1式 1式 1式 1式 16 暴力団等の排除 (1)入札参加除外者を再委託先等とすることの禁止 ア 受注者は、堺市契約関係暴力団排除措置要綱に基づく入札参加除外を受け た者又は同要綱別表に掲げる措置要件に該当する者を、再委託先並びに受注 者及び再委託先の資材、原材料の購入契約その他の契約の相手方(以下「再 委託先等」という。)としてはならない。 イ これらの事実が確認された場合、本市は受注者に対し、当該再委託先等と の再委託契約等の解除を求めることができる。 (2)再委託契約等の締結について 受注者は、再委託先等との再委託契約等の締結にあたっては、契約締結時 には本市の契約約款に準じた暴力団排除条項を加えることとする。 (3)誓約書の提出について ア 受注者は、堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力 団密接関係者でない旨の誓約書を提出しなければならない。ただし契約金額 (税込)が500万円未満の場合、もしくは受注者が国若しくは地方公共団 体その他公共団体又は本市の外郭団体である場合はこの限りでない。 イ 受注者は、契約金額(税込)が500万円以上となる再委託先等がある場 合には、これらの者から堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団 員又は暴力団密接関係者でない旨の誓約書を徴収して、本市へ提出しなけれ ばならない。 ウ 受注者及び再委託先等が当該誓約書を提出しない場合は、入札参加停止を 行うものとする。 (4)不当介入に対する措置 ア 受注者は、この契約の履行にあたり、暴力団員又は暴力団密接関係者から、 暴力団を利することとなるような社会通念上不当な要求又は契約の適正な 履行を妨げる行為(以下「不当介入」という。)を受けたときは、直ちに本 市に報告するとともに、警察に届け出なければならない。 イ 受注者は、再委託先等が暴力団員又は暴力団密接関係者から不当介入を受 けたときは、直ちに本市に報告するとともに、当該再委託先等に対して、警 察に届け出るよう指導しなければならない。 ウ 本市は、受注者が本市に対し、ア及びイに定める報告をしなかったときは、 堺市暴力団排除条例に基づく公表及び入札参加停止を行うことができる。 エ 本市は、受注者又は再委託先等が不当介入を受けたことによりこの契約の 履行について遅延等が発生するおそれがあると認めるときは、受注者がアに 定める報告及び届け出又はイに定める報告及び指導を行った場合に限り、必 要に応じて履行期間の延長等の措置をとるものとする。
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