20 (特別管理事項-落とすな-2)天井下地及び吊り物の振れ止めの徹底 ℓ

(特別管理事項-落とすな-2)天井下地及び吊り物の振れ止めの徹底
2011 年 3 月に発生した東日本大震災において、当社の施工物件も影響を受けたものも見ら
れた。しかし、そのような中で被害が大きかったものとそうでないものが見られたのが、天
井の吊り物の施工であった。
これまで吊り物の検討においては、引張耐力(垂直耐力)の検討は行っていたが横揺れ(水
平耐力)に対してはあまり考慮されていなかった。その結果、今回のような大規模地震での
繰り返しの横揺れに対し、吊りボルトの吊り物本体との接続部分が破断し、落下した事例が
あった。
これらの事例から、天井からの吊り物に対しては、水平耐力を確保するために補強を行う
必要があることを改めて認識し、管理しなければならない。
特に天井下地組みの場合は「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」に記載してある通りふ
ところが 1.5m以上ある場合は吊りボルトの補強を行う事となっており、縦横間隔 1.8m程
度に吊りボルトと同材又は C-19×10×1.2(㎜)以上を用いて水平補強と斜め補強を行う
事。
ℓ≧1,500
また、天井下からの吊り物については、横揺れによる接続部の破断対策としてステイ(斜
めから 4 か所が望ましい)を取付ける等の対策を行う事。
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