建設業の墜落・転落死亡災害が増加しています。

緊 急対策 実施中
大
阪 中 央 署 管 内 の5 月 2 0 日 現 在の 労 働 災 害 に よる 死 亡 者 数 は ,3 人
で 前 年 を 上 回 るペ ー ス で 増 加 して い ま す 。
ま た 、 そ の すべ て が 建 設 業 での 解 体 工 事 中 に発 生 し た も の で、 高 さ 2 m
以 上 の 箇 所 か ら墜 落 し た も の です 。
墜 落 ・ 転 落 災害 は 重 篤 な 災 害に つ な が り や すく 、 と り わ け 建設 業 で は 死
亡 災 害 の 約 6 割を 占 め て い ま す。
こ の よ う な 災 害を 防 止 す る た め、 安 全 な 手 す りの 設 置 ・ 安 全 帯の 使 用 の
励 行 等 、 「 命 綱G O 活 動 」 の 積極 的 な 取 り 組 みと と も に 裏 面 の項 目 の 実 施
を お 願 い い た しま す 。
平成28年 死亡災害発生の概要(建設業)
災害発生月
3月
4月
5月
発生
時刻
職 種
性
別
年
代
経験
期間
事故の型
16時台 作業員 男性 60代 1月未満 墜落・転落
16時台 作業員 男性 70代
10時台 作業員 男性 60代
起 因 物
災 害 の 概 要
屋根
鉄骨造の建物の解体工事現場において、被災
者がスレート屋根の解体作業を行っていたとこ
ろ、スレート屋根を踏み抜き、約4m下に墜落し
た。
33年
解体工事現場で、地下のピットに溜まった雨水
を排出する作業にあたり地上部分に手摺りを設
墜落・転落 開口部
置していたところ、手摺りが外れ約3.5m下の地
中梁上に墜落した。
30年
解体工事現場で、4階スラブのデッキ溶断作業
中にスラブの一部を1階に落下させたところ、そ
墜落・転落 開口部
れによってできた開口部から約13m下の地上ま
で墜落した。
緊急対策実施事項(期間
平成 28年 8 月 31 日まで)
・署員による現場パトロールを強化
・建災防大阪府支部大阪中央分会の協力のもと、合同パトロールの実施
・各事業場への取組の要請
災
害 を防止す るために 、一人ひ とりが 危険を感 じる力 を強化し 、
全員 が一丸と なって 、以下の 項目に 取り組み ましょ う。
・高さが2m以上の箇所で墜落の危険があるときは、作業床を設ける。なお、
困難な場合、防網の設置、安全帯の使用等行う。
・高さ2m以上の作業床の端、開口部等で墜落の危険がある箇所には、囲い、
手すり、覆い等を設ける。
なお、開口部等に手すり等を設けるときは、親綱等に安全帯を掛けて作業を行う
こと。
・スレート等の屋根上で作業を行う場合、踏み抜きの危険があるときは、幅が
30cm以上の歩み板を設け、防網を張る等踏み抜きによる危険の防止を行
うこと。
墜落・転落災害防止のために