Sports performance improvement system based on brain science 28 00 「スポーツで勝てる脳」をつくる ~脳科学に基づくスポーツ強化システム~ どんな研究 どこが凄い 目指す未来 スポーツには心技体が大切と言われ ます。勝負に勝つには、強い体だけ でなく、体を最適に操る技と、精神 状態を自在に調節する心が伴わなけ ればなりません。私たちは従来の研 究では重視されてこなかった心と技 の問題に着目し、新たなスポーツ上 達支援法の開発に取り組んでいま す。 勝負には潜在的(自覚できない)脳 活動による自動的な動作や意思決定 が強く影響します。プレイ中の生体 情報を包括的に収集し、抽出した エッセンスに基づき脳を最適な状態 へと導くため、ウェアラブルセン サ、機械学習、五感フィードバック などの技術の活用法を探求していま す。 センサを備えた服を着るだけで、自 動的に心身状態がモニタされ、最適 なフィードバックによる潜在的で直 感的な指導が受けられる、といった パーソナルコーチの実現を目指して います。子供から高齢者まで、誰も が自分に適した体の使い方を自然と 身に付けられるようになります。 従来からのスポーツ科学 体 スポーツパフォーマンスの3要因 強い身体(筋力、心肺機能、傷害予防) 技 心 巧みな協調動作 最適なメンタル(ゾーン) 正確な状況把握(知覚) 相手との駆引き 筋活動パターン解析 脳の情報処理の問題 運動情報の可聴化 カギは運動連鎖 プロ アマ 腕 “Body-Mind Reading & Feedback” 勝つためのエッセンス(コツ、一流選手の特性) を解読し、脳を調整するようフィードバックする 体幹 足 周波数 効率的 時間 振幅 楽器演奏の練習のように… 心拍→メンタル推定 周波数 心拍数 試合中 リアリティ&無拘束センシング 練習中 運動強度 自動データ取得 → ビッグデータ解析 → 五感の特性をふまえたフィードバック 現場導入のモデルへ 本研究の一部は、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) CREST の支援によって行われています。 時間 http://sports-brain.ilab.ntt.co.jp/ 【関連文献】 [1] T. Kimura, T. Mochida, T. Ijiri, M. Kashino, “Body-mind sonification to improve player’s actions in sports,” NTT Technical Review, Vol. 14, No. 1, 2016. [2] 柏野牧夫, 持田岳美, 井尻哲也, 木村聡貴, “ウェアラブルセンサを用いたスポーツ中の心身状態の解読と調整 -潜在脳機能に基づくス ポーツ上達支援を目指して-,” バイオメカニクス研究, Vol. 19, No. 4, 2016. 【連絡先】 人間情報研究部 感覚運動研究グループ 持田 岳美 (Takemi Mochida) E-mail:mochida.takemi(at)lab.ntt.co.jp Copyright (C) 2016 NTT Communication Science Laboratories
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