2030 年度の新設住宅着工戸数は 54 万戸に減少

2016 年 6 月 2 日
株式会社野村総合研究所
2030 年度の新設住宅着工戸数は 54 万戸に減少
~リフォーム市場規模は 6 兆円台で横ばいに~
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:此本 臣吾、以下「NRI」
)
は、2016~2030 年(度)までの新設住宅着工戸数およびリフォーム市場規模を予測*1 しまし
た。
新設住宅着工戸数は、2020 年度には約 79 万戸、2025 年度には約 67 万戸、2030 年度には
約 54 万戸となる見込みです(図 1)
。一方、広義のリフォーム市場規模*2 は、2030 年まで年
間 6 兆円台で横ばいに推移すると予測されます(図 2、狭義の市場はそれより 1 兆円前後少
ない規模)
。
図1:新設住宅着工戸数の実績と予測結果
(万戸)
180
実績値 ← → 予測値
166 167 167
163
156
151
142
148
160
140
134
バブル崩壊
120
100
80
60
40
134
123 121
125 129
119
118
104
117 117
99
消費税増税前 115
92
89
88
104
88
駆け込み需要
84
83 83 81
82
79 77
78
+
74 72
69 67
阪神淡路大震災
65 62
60 57
復興需要
消費増税前
54
リーマン
耐震偽装事件
駆け込み需要
ショック
建築基準法改正
20
0
1988
1995
2000
2005
2010
2015
2020
2025
2030
(年度)
出所)実績値は国土交通省「建築着工統計」より。予測値は NRI。
1
図2:リフォーム市場規模(広義・狭義)の実績と予測結果
広義(実績値)
(兆円)
10
8.1
8
6
7.1 6.9
6.8
5.8
7.3 7.5 7.5 7.2 7.3
7.0
6.6
6.1
5.3
4
3.4 3.6
5.7
4.4 4.2 4.5
4.1
5.4
狭義(予測値)
実績値 ← → 予測値
8.1
7.5
5
3
狭義(実績値)
9.1
9
7
広義(予測値)
5.3 5.2
5.0 5.1
5.6 5.4
6.8
6.2 6.0 6.1
6.7
6.4 6.5
7.5 7.4
6.7 6.6
6.7 6.5 6.6 6.6 6.5 6.5 6.5 6.5 6.5 6.5
6.3 6.5
5.9 6.2
5.5 5.5
5.7 5.5 5.6 5.6 5.5 5.6 5.6 5.6 5.6 5.6
5.3 5.4
4.9 5.2
5.6
6.1 6.1
5.1 5.3 4.8
4.7 4.8
5.4
5.0 5.3
4.4
2
1
0
1989
1995
2000
2005
2010
2015
2020
2025
2030
(年)
出所)実績値は住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅リフォームの市場規模(2014 年版)」より。予測値は NRI。
*1
新設住宅着工戸数およびリフォーム市場規模を予測:
本予測では、将来予定されている消費税増税の影響(増税前の駆け込み需要、および、反動減)は加
味していません。また、景気動向などに伴って、着工などが前倒しされたり、先送りされたりするこ
とにより、実際の着工戸数やリフォーム市場規模は変動する可能性があります。
*2
狭義と広義のリフォーム市場規模の定義:
狭義のリフォーム市場規模は、「住宅着工統計上『新設住宅』に計上される増築・改築工事」および
「設備等の修繕維持費」を指します。
広義のリフォーム市場規模は、狭義のリフォーム市場規模に「エアコンや家具等のリフォームに関連
する耐久消費財、インテリア商品等の購入費を含めた金額」を加えたものです(住宅リフォーム・紛
争処理センターより)
。
【ニュースリリースに関するお問い合わせ】
株式会社野村総合研究所 コーポレートコミュニケーション部 若尾、清水
TEL:03-6270-8100
E-mail:[email protected]
【本調査の担当】
株式会社野村総合研究所 グローバルインフラコンサルティング部 榊原、大道、亀井
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