資料1

まちづくり委員会資料
平成28年5月
建
設
局
名勝円山公園保存管理計画の策定について
本市の貴重な文化遺産である名勝円山公園を適切に保存し,管理するための
指針となる「名勝円山公園保存管理計画」を平成28年3月に策定しましたの
で御報告させていただきます。
1 名勝円山公園保存管理計画策定の目的
名勝円山公園は,明治 19 年の開園以来,市民の皆様及び観光客の皆様の憩
いの場として親しまれてきましたが,本年で開園から 130 年が経過し,施設
の老朽化や繁茂による眺望景観の悪化など,名勝地及び観光地として様々な
課題が生じてきた。
平成 32 年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される等,今後,観
光客の増加が予想される中で,円山公園についても,その自然的景観と中心市
街地に近接する立地という最大の魅力を十分活用し,市民の皆様がより一層利
用しやすくすることはもとより,周辺地域に点在する社寺等の文化遺産を訪れ,
散策される多数の観光客の皆様が名勝円山公園にも足を運んでいただき,より
一層,東山周辺を一日歩いて楽しんでいただけることとなるよう,去る 3 月末
に保存管理計画を策定した。
2 名勝円山公園保存管理計画の概要
⑴ 第 1 章「計画策定の契機と目的」
計画策定の趣旨,円山公園の基本事項,策定委員会の設置・経緯,上位
計画・関連計画における位置付けについてまとめている。
⑵ 第 2 章「名勝円山公園の成り立ちと現況」
明治期以前の円山公園周辺の状況,明治期以降の公園開設及び拡張期の
内容,名勝指定時以降の状況などの成り立ち,現在の円山公園の状況及び
課題等についてまとめている。
⑶ 第3章「保存管理」
文化財である名勝円山公園の本質的価値を抽出し,その価値を適切に保
存管理するための方針についてまとめている。
⑷ 第4章「再整備(修復)」
再整備(修復)に当たっての基本的な考え方についてまとめている。
⑸ 第5章「活用」
再整備後,より多くの観光客や市民に利用いただくための方策など,今
後の活用の方向性についてまとめている。
⑹ 第6章「運営及び体制」
再整備後の管理や活用に係る運営及び体制の方向性についてまとめてい
る。
3 今後の進め方
今回策定した保存管理計画に基づき,平成 28 年度は,遺構調査,測量及び
実施設計並びに一部桜の樹勢回復を実施し,平成 29 年度から本格的な再整備
(修復)に着手する。