第57期 事業計画 - 一般社団法人 日本消火器工業会

第57期
事業計画
自
2016年
4月 1日
至
2017年
3月31日
Ⅰ 大綱
消防機器業界を取り巻く環境は、安倍政権の経済政策、オリンピック・パラリン
ピックに向けたインフラ等の整備、更にTPPの大筋合意を受けた対応等、多岐に
わたっており、適切に対応していかなければならないと考えます。
一方、住宅防火対策や、社会福祉施設、診療所の小規模施設の防火対策等、多く
の課題があり的確な取組を押し進めなければなりません。その成果と実績を検証し、
課題を整理して今後も着実な事業展開を図らなければなりません。
また、当工業会は、事業開発・業務改革に着手し、経費の節減を図り、業務効率
と資質の向上を目指します。
更に、引き続き、環境にやさしい循環型社会、地域社会への貢献をより一層進め、
技術開発の体制構築に向け邁進いたします。
Ⅱ 方針
1、広域認定制度の運用と具体的啓発活動の策定(廃消火器リサイクルシステム)
廃消火器リサイクルシステムも運用開始から、7年度目を迎えます。
廃消火器の広域的回収、リサイクル効率を高め、環境にやさしい循環型社会の構
築を推進します。具体的には、中間処理施設を含めた委託先管理体制を確立し、
法令遵守と適正処理が行われるよう継続的に取り組みます。
また、評価推進委員会の諮問を受け、より社会に認知されたシステムに進化させ
なければなりません。
広報活動としては、訴求対象別の広報媒体により、具体的な周知・啓発活動を積
極的に行います。
2、国際会議を通じて、国際的な動向の把握
平成27年度日本で開催されたISO TC/21
SC2(消火器)の国際会
議の結果について、関係機関団体との連携、協力に努めるとともに、規格・基準の
グローバル化や、諸外国の技術基準の調査検討に資するよう努めます。
3、住宅防火対策の推進(住宅用消火器の普及)
品質の信頼性が高く、使い勝手がよいという消費者ニーズにあった製品の開発は
常に求められております。また、消火器本体の安全性向上や、安全情報の表示等に
係る技術を更に進化させます。
住宅用消防機器の開発、適正な維持管理に関する情報提供を通じて、住宅防火
対策を推進します。
4、消防用機械器具等の適正な維持管理の推進
平成 23 年消火器の技術上の規格の改正と、点検基準の改正が施行されて 5 年が
経過し、消火器の安全対策の基盤をなす蓄圧式化が図られました。
平成27年度では、製造された消火器の 90%は蓄圧式となりました。
設置されている、消防用機械器具等及び、消防用消火設備の点検・整備に関して、
消防機関、消防設備士、消防設備点検資格者、防火対象物の関係者等関連団体との
連携を図り、適正な維持管理に貢献します。
Ⅲ 重点事業(4項目)
(技術委員会)
1、次世代の技術開発の研究向上と法令遵守
1)新住宅用消火器の技術開発と耐用年数の確立
2)国際会議への積極的参画と規格・基準のグローバル化への対応
3)消防用機械器具等の点検のあり方等の研究
(企業委員会)
2、広域認定制度の効率的運用
1)廃消火器リサイクルシステムの適正且つ持続的運営
2)内部統制委員会の充実による管理体制確立と法令遵守
3)関係省庁、自治体への情報提供及び連携
4)流通関係団体との連携強化に向けた情報交換
(住宅防火対策委員会)
3、住宅防火・消火機器の普及活動
1)消火器等の普及促進および購入時の留意事項に関する情報提供
2)消火器等の購入形態等の調査
3)消火器等の廃棄に関する検討
4)消火器等の広報に関する検討
(PR委員会)
4、消費者に対する消火器の啓発
1)廃消火器リサイクルシステムの広報・啓発
2)住宅用消火器の普及推進・啓発
3)消火器の点検マニュアルの更新
4)ホームページのリニューアル等
Ⅳ 通常事業
1、 消火器の普及活動事業
2、消火器・消火器用消火薬剤その他関連製品の検定・認定・評定の取次
3、一般社団法人としての管理体制充実
4、関係機関又は団体との連絡協調
(1)消防庁その他、関係官庁等の通達その他、連絡の通知と消火器工業会会議決
議事項の関連機関への要請
(2)一般社団法人全国消防機器協会及び各地域販売団体並びに保守協会との緊密
な情報交換・相互理解と認識の共有による協調
5、啓発宣伝事業
(1)消火器の資料及び印刷物の発行
(2)機関紙、ポスター、パンフレット、テキスト発行
(3)新聞、雑誌などによる啓発宣伝と展示会、催し物等に協力
(4)講習会等への講師派遣、その他啓発宣伝
6、調査研究事業
(1)消火器に関する関係法令等の調査研究、基礎実験
(2)廃棄物処理法等の調査研究と参考資料の収集整理
(3)業界の発展合理化に資する調査研究
7、その他、本会の目的達成に必要な事業