消費増税の延期に係る会長コメント 平成28年6月1日 全国中小企業団体中央会 会 長 大 村 功 作 本日、安倍総理は、平成29年4月に予定されていた消費税率10% への引上げについて、平成31年10月まで2年半延期することを正式 に表明された。 中小企業の景況は、本会の月次調査を見ても、2年前の5%から8% への消費税率引き上げ以来、国内消費は落ち込んだまま、底這いの状況 を続けている。消費税率の引上げは、国内需要に大きく依存する中小企 業にとって、大変重い負担となっている。 好循環のサイクルによる恩恵が中小企業に十分に浸透していない中、 む し ろ 、為 替 の 変 動 や 中 国 等 海 外 経 済 の 減 速 、熊 本 地 震 の 影 響 等 に よ り 、 先行きの不透明感が増している現在、増税を先送りされた総理の決断は 中小企業の実態をよく踏まえたものであり、歓迎したい。 他方、税と社会保障の一体改革のもと、人口減少による地域経済の疲 弊を克服するためにも、持続可能な社会保障制度の確立は、国の最重要 課題の一つである。 全国中央会としては、経済再生の道筋を左右する極めて重要な時期を 迎えている今こそ、中小企業の経営力の強化を図るための必要な措置を 講じることを求める。 また、2年半延長したとは言え、POSレジの導入や受発注システム の改良など、そのための準備作業は必要であることから、引き続き、消 費税に関する相談にきめ細かく応じて、中小企業の現場が混乱しないよ う支援をして行く所存である。
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