「平成 28 年度ラグジュアリートラベル・ビジネス調査構築事業」委託業務 仕様書 1 業務名 平成 28 年度ラグジュアリートラベル・ビジネス調査構築事業 2 業務期間 契約締結の日から平成 29 年3月 31 日まで 3 業務目的 平成 27 年度の沖縄県入域観光客数は約 794 万人を記録し、うち外国人観光客は前年度 比 69.4%増の約 167 万人となり、いずれも過去最高となった。今後も国内・海外航空路 線の拡充の動きや那覇空港滑走路増設、アジア地域からの観光客の増加を背景に、沖縄 観光の勢いは続くと見込まれる。 沖縄県は世界水準の観光リゾート地の形成を目指して、 「沖縄 21 世紀ビジョン実施計 画」において、観光収入1兆円、平均滞在日数5日、観光客数 1,000 万人の数値目標を 掲げている。 これらの目標達成のためには、成長著しいアジア市場の獲得に加え、観光消費額の向 上、国内外の富裕層の獲得、欧米等の長期滞在型のリゾート需要を獲得する必要があり、 「沖縄観光推進ロードマップ」において、市場分析と受入体制の整備状況に合わせた誘 客施策を展開することとしている。 本事業は、本県が今後、国内外の富裕層をターゲットとして位置付け、誘客に取り組 んでいくことを目的に、富裕層旅行市場の実態把握、富裕層ビジネスモデルの調査・検 討を行うものである。 4 委託業務の項目 (1) 富裕層旅行市場の実態把握 (2) 富裕層ビジネスモデル調査、受入実態調査 (3) 富裕層ビジネス商談会、展示見本市等の開催実態調査 5 委託内容 (1)富裕層旅行市場の実態把握 沖縄が誘致すべきターゲット層や富裕層誘致の方向性を定める上で参考となる、国 内外の富裕層市場の動向や旅行形態等の実態について、各種文献調査及び現地ヒアリ ング調査による実態把握調査を実施する。 なお、各調査は下記項目について調査を行うとともに、「富裕層」の定義を明確に した上で、国・地域別、所得階層、属性等に応じて整理、分析すること。現地調査の 地域は、選定理由を添えて日本を含むアジア2箇所、北米、欧州の4地域以上を提案 することとし、県と協議の上最終決定する。 ①富裕層旅行の市場規模 ②旅行情報入手経路と手配手法(パーチェスジャーニー) ③旅行形態と消費単価 ④富裕層旅行手配業者リストの作成(旅行会社、コンシェルジュ、コーディネータ ー、クレジットカード会社、ライフスタイル誌等) ⑤その他必要な調査(自主提案) (2)富裕層ビジネスモデル調査、受入実態調査 今後、沖縄が富裕層誘致のビジネスモデルを構築する際の基礎資料とするため、国 内外の富裕層ビジネスモデルの実態、各分野のトレンド等を調査、分析する。調査に あたっては、各種文献調査や関係事業者へのヒアリングの他、2地域以上で先進地調 査を行うこととする。地域は、選定理由を添えて提案すること。 調査対象とする分野は、下記項目の他、沖縄に優位性があり、消費額向上、滞在日 数の延伸に寄与する付加価値の高いビジネスモデルを選定すること。 ①宿泊施設(スモールラグジュアリーホテル、高価格ホテル、長期滞在型宿泊施設、 グランピング施設等) ②運輸(プライベートジェット、スーパーヨット、クルージング等) ③ブライダル(ウェディング、ハネムーン旅行等) ④伝統文化(芸能、工芸等) ⑤ライフスタイル、長寿、食 ⑥その他、沖縄に優位性のある富裕層ビジネスモデル (3)富裕層ビジネス商談会、展示見本市等の開催実態調査 国内外において開催される富裕層ビジネス商談会等を調査することとし、ILTM(カ ンヌ、東京等)やInternational Boat Show(マイアミ、上海等)等、今後、沖縄にお ける富裕層誘致に参考となる商談会等を3以上提案すること。視察先は県と協議の上、 最終決定する。 6 成果物 ① 報告書 全体版 50 部、概要版 200 部 ②①の電子データ一式 CD-R 等・・・各2部 ③その他県が必要と認める書類等 7 著作権 成果物の著作権及び所有権は沖縄県に帰属する。ただし、本委託調査にあたり、第三 者の著作権その他の権利に抵触するものについては、受託者の責任と費用をもって処理 するものとする。 8 協議 本仕様書に明記されていない事項で、業務の実施に当たり必要となる事項については、 県及び受託者で協議の上、決定する。 9 事業予算規模 16,000,000 円(消費税及び地方消費税を含む) ただし、この金額は企画提案のために設定した金額であり、実際の契約金額とは異な る。 10 提案にあたっての留意事項 (1)本仕様書に記載の業務内容は、企画提案のために設定したものであり、実際の委託 契約の仕様書とは異なる場合がある。 (2)企画提案書が入選した場合においても、提案のあった内容をすべて実施することを 保証するものではない。 (3)本仕様書記載の委託業務の内容については、実施段階において、予算や諸事情によ って変更することがある。 (4)本業務委託契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は 請負わせ ることができない。 (5)契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面に よる県の承認を得なければならない。ただし、以下に定める「その他、簡易な業務」 を第三者に委任し、又は請負わせるときはこの限りでない。 ①資料の収集・整理 ②複写・印刷・製本 ③原稿・データの入力及び集計 ④上記以外の容易かつ簡易な業務で、県と協議を行った業務 (6)本事業は国庫補助金を主な財源として実施するものであり、受託者は経理管理に当 たっては、 補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭和 30 年法律第 179 号) に基づき、適正に執行する必要がある。 (以上)
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