先輩の話(PDF:552KB)

総 務課
災害に遭われて困っている人を
自分の手で助けたい
総務課 青山健志
平成19年入庁
小学生のとき、阪神・淡路大震災を経験、被災地で活動する消防士の姿に感銘を受けた私は、自分
が育ってきた明石を守ることのできる職業である消防士を目指すようになりました。
実際の災害現場で救出した方から、お礼の言葉をいただいた時、あらためて私は自分の仕事に誇り
を持つことができました。
きっと、今までの厳しい訓練もこの方のためになったのだ
消防士といっても火災や救急、救助現場で活動する職員だけではありません。消防本部では、総務
課・警防課・情報指令課・予防課、そして各署の隊員が一体となり市民を災害から守っており、消
防職員全員が重要な役割を担っています。
職員をバックアップしながら、市民の安全安心を守るために万全な環境づくりを行う総務課の仕事
にやりがいを感じながら業務を行う日々も、この仕事を選んで良かったと思う瞬間です。
同年代と比べて自分のここが違う
災害に対する意識の仕方が同年代と比べると違うのではないかと思います。近年、災害が多様化し
全国で様々な災害が発生していますが、ただどのような災害があったのかを見聞きするだけではな
く、なぜそのような災害が発生したのか?防ぐことは出来なかったのか?同じような災害現場で自
分が活動する場合どう対応するかなど、常に災害現場に自分の身を置いて災害を捉えるようになり
ました。
救急
助け合える仲間
優しく見守ってくれる先輩がいる
消防署救急隊 小松由樹
平成19年入庁
私が救急隊を志願したのは急を要する傷病者に対して、迅速に病態を観察、判断し処置を行い、病
態にあった病院を選定するという傷病者の命や人生を左右しかねない責任の重い役割を担う救急隊
に憧れたのが動機でした。
救急救命士の資格を取得するために、2年間専門学校に通いました
現場で、実際に傷病者を搬送した際、救急隊に対し「ありがとうございました」と声をかけていた
だいた時に、消防という仕事に就いて良かったと実感しています。
同年代と比べて自分のここが違う
訓練や体力練成など体を動かすことが多いため、基礎体力は同年代と比べても負けることはないと
思います。人命にかかわる仕事をしているので当然のことですが、街中で人が倒れているような場
面に遭遇しても、真っ先に駆けつけ助ける勇気と技術を持っています。
情 報指令課
迅速に災害出動に指令を行うことにより
被害を軽減し救える命を増やす・・
情報指令課 風間寛文
平成19年入庁
情報指令課は災害に最初に接する部署です。119番通報してくれる方との会話で情報を取得し、
初動体制を決定します。私の指令ひとつで災害現場への到着時間やその後の活動へ影響を与えてし
まいます。また市民に対して電話で救命手当てを教えるという重要な業務でもあります。
指令業務以外にも学ぶ事は非常に多いですが、やりがいもあります
同年代と比べて自分のここが違う
「仕事病」と言われてしまうかもしれませんが、ホームで電車を待っている時でも、同世代の人な
ら考えないような事を考えてしまうことがあります。
「もし今、人が落ちたら避難するスペースがあるだろうか?」おそらく悲惨な災害現場を経験して
いるからかもしれませんが、実際の現場はニュースなどの映像に映し出されたものと大きな違いが
あります。
そんな悲惨な現場を「なんとかしたい」という思いが強く、日々行われる訓練では「少しでも速く
確実に」と真摯に取り組む一方で「もっと沢山の知識を得たい!」と仕事以外の日にも積極的に研
修会へ参加するなど、同世代の人と比べると仕事に対する情熱が熱いかと思います。
救助
自分の家族を後回しにしてでも、市民の
安全を守らなければならないときがある
消防署救助隊 中村一也
平成21年入庁
採用されるとまず消防吏員としての基礎を身に付けるため、消防学校に入校して知識や技術を磨き
ますが、非常に厳しい訓練のため何度も心が折れそうになることもありました。しかし、同期採用
の仲間と支え合い乗り越えることができました。
専門研修への参加は、様々な刺激を受けて大きな財産となっています
消防の業務は、チームワークが非常に重要で、災害現場では、知識や技術をチームで共有でき
ていないと助けを求めている人にも危険がおよび、最悪の場合には自分自身や仲間の命を失う
ことにもつながります。そのため日々の訓練を通じて連携を深めています。
同年代と比べて自分のここが違う
消防吏員として勤務するためには、強靭な体力と精神力が必要で、同年代の人と比較しても、その
部分では負けることはないと思います。また、人命に携わる仕事であるため、常に責任感と使命感
を持って仕事に取り組んでいます。
消防
先輩たちが築き上げてきた信頼と精神を
背負い、業務に取り組んでいきたい
消防署消防隊 榮 悠樹
平成22年入庁
大学を卒業後、1年間は消防とは全く違った職種に就いていましたが、人の役に立てる消防の仕事
内容に魅力を感じ消防吏員を受験しました。
出動が重なると、身体的、精神的に辛いときもありますが、現場活動で市民の方々に感謝の言葉を
かけていただいた時などは、特にやりがいを感じることができる瞬間です。
消防という仕事は、常に助け合う必要性がある
職場では、悩んだとき、辛いときにはいつでも親身になって相談に乗ってくれる先輩、上司、
同期がいて思いを共有することができます。
同年代と比べて自分のここが違う
消防活動を円滑に行うためには、強靭な身体と精神力が求められるので、日々体力を鍛え健康管理
に気を遣っています。普段の生活の中でも、常に災害に対しての備えを意識していますが、これは
私だけでなく消防職員全てが、いかなるときでも地震の発生や大規模災害時ではいち早く参集でき
るように気をつけており、それに立ち向かっていく高いモチベーションを持っています。
警 防課
女性としての優しさを意識し、安心感を与
えられるように気を配るようになりました
警防課 増田理香
平成20年入庁
わたしは、中学生の頃から消防士になることが夢でした。平成20年に採用され、消防隊、救急隊
の隊員として勤務してきましたが、過酷な災害現場での活動を通じて、女性隊員としてやっていけ
るのだろうかと正直不安な時期もありました。なぜなら男性隊員と比べて体力面で劣る部分があっ
たからです。そんなとき救急隊員として出動中に患者の方から「女性の消防士さんが来てくれて安
心したよ。」との一言をいただき、仕事に対しての不安な気持ちが救われ、女性隊員を必要として
くれる人もいるのだと知って、もっと頑張ろうと前向きになれました。
現在は警防課で勤務しており、部署が変わると今まで知らなかったことが沢山見えてきます。
消防の仕事とは本当に奥深いものだと、やりがいも感じさせられます
同年代と比べて自分のここが違う
日常生活の中でも、多くの危険が潜んでいます。
たとえば通勤・通学途中の交通事故や突然の急病など。また調理中にうっかりしたことからの火災
など。多くの災害現場を経験して「いつ、どんな時でも危険は潜んでいる。」という危機意識が身
につきました。休日でも「目の前で事故が起こったら?私ならどう対応できるだろう」と考えるよ
うになりました。
救助
消防士として感じることは「隊(チーム)
として活動すること」の重要性です
消防署救助隊 大塚 峻
平成22年入庁
災害現場では、多数のチームが集結して目的を果たすための活動を行いますが、それぞれに役割、
任務分担があります。例えば火災対応では消火を任務とするチーム、人命救助を任務とするチーム、
傷病者の救急搬送を任務とするチームがあり、全ての活動が円滑に遂行されることでひとつの成果
が生まれます。
容易なようで難しいことですが、達成感を味わうことができます
また、市民の方から感謝の言葉をいただいたときなどは、格別の喜びを感じることができ、新
たな使命感が湧いてきます。その達成感と使命感が仕事に対する原動力となり、災害に立ち向
かうことができるのです。
同年代と比べて自分のここが違う
災害に立ち向かうためには、強靭な体力・精神力が求められるので、それを維持し、向上させ体調
も万全の状態で備えられるよう、常に気をつけています。
また消防署では24時間の交代勤務で他の職員との共同生活になるため、同年代と比べて細やかな
気配りが身についていると思います。
救急
「ひとりでも多くの人を助けたい」とい
う気持ちが私を奮い立たせます
消防署救急隊 信政 友輝恵
平成23年入庁
中学生のころから消防吏員になることが夢で、学生時代の進路に救急救命士の資格を取得するため
の専門学校を選びました。
救急の現場で、傷病者の方から「ありがとう」という言葉をいただけたときが、この仕事をしてい
て良かったと思える瞬間です。特に、救急車を要請した女性の方に「救急隊員の中に女性がいてく
れて良かった。」と安心感を持ってもらえたときは、嬉しく思いました。良いことばかりでなく、
大変な事や不安になる事もありますが、
市民の方と直に接することのできるこの仕事に誇りを持っています
同年代と比べて自分のここが違う
日頃から、探求心を持って取り組む姿勢は同年代には負けないと思っています。人の命に携わる仕
事をしているため救急現場での判断に誤りのないよう、知識や技術に磨きをかけることを怠らない
ようにしています。
また、休日の外出中でも「仮に、ここで災害が発生したら、どう対応すべきか?」などの想像を働
かせ、常に危機管理を意識していることも同年代と違うところだと思います。
予 防課
「市民の安全を守りたい」という明確な答え
を持っていれば、それが原動力となります
予防課 山口恭平
平成21年入庁
これまで消防隊や救急隊の隊員として勤務していましたが、現在は予防課で勤務しています。近年
は火災等の災害も複雑多様化しており、的確な防火安全対策が求められています。そのため、予防
業務に携わる業者の方に対して、建物の設計時に防火安全対策を講じておくことの重要性を理解し
てもらえるように指導を行っています。
火災を発生させないよう、火災等の災害が起こった際に被害が最小限になるよう、
しっかりと予防することが最大の人命救助につながります
同年代と比べて自分のここが違う
「危険」に対する洞察力が同年代と比べて鍛えられていると感じます。
災害現場ではチームで活動します。自分の能力が劣ると、周囲の同僚やときには救助すべき人にま
で危険が及んでしまいます。災害に直面したときに、そこにどんな危険が潜んでいるのか、次に発
生しそうな危険は何かを判断できる能力が必要となります。
先輩方は自分のことだけでなく、周囲の事も考えて、瞬時に状況を判断して行動するという意識が
強く、その環境にいることで私も自然に鍛えられているのだと思います。
受験するみなさんへ
市民の生命・身体・財産を守るという使命がある以上、厳しい訓練に耐え過酷な災害現
場での活動を強いられるときもありますが、消防はとてもやりがいのある仕事です。
自分が消防人としてどのような人物になりたいかをある程度イメージして受験してほし
いと思います。
熱い気持ちを持っているあなたなら、きっとのりきって活躍できると思います。
私たちと一緒に頑張っていきましょう!待っています。
消防吏員採用試験を受けようとする背景には、あなたの熱い思いがあるのではないでし
ょうか。素直な気持ちをぶつけてみてください。
明石市消防本部は、苦しいときを一緒に乗り越えら
れる仲間、厳しくも優しい先輩に囲まれ、チームが
一致団結して頑張っていける、そんな職場です。
熱い気持ちを持った「あなた」が私達のチーム
の一員に加わってくれることを楽しみにして
います。