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……………………………… 市長コラム
ひとみ
か わい
やわ ら か い 感 触 を 確 か め た く て 、 大 福
のようなほっぺを指でそっと押してみ
た。するとおちょぼ口が可愛くひらいて
ニッコ リ 。
あどけない顔。たまらず「いくつなの
~」と 甘 い 声 。 小 さ な 指 が 2 本 立 ち 、 黒
い瞳 が じ っ と 私 を 見 つ め て い る 。
い つ の 間 に か「 い い 子 だ ね ぇ ~ 」「 か
わいい ね ぇ ~ 」 を 連 発 し て い た 。
あ
ん な と 遊 ぶ せ い か 、泣 き ま せ ん 」「 マ マ
友 が で き ま し た 」「 こ こ に 来 る の が 楽 し
みです」などと好評を博している。
先の国会で「保育園落ちた」の書き込
みが話題になった。これに厚生労働省が
「隠れ待機児童を加えると4万9000
人は超える」と発表したが、民間シンク
タンクの社会保障経済研究所が「本当の
待機児童数は171万人」との試算をは
じいてみせた。
子どもを預けたい気持ちがありながら
も、「どうせ保育所に空きがない」と、
「駅前ヤンチャ森」で
遊ぼう
申し込まない人を含めた数字だとし、
一億総活躍の観点に立てば、この人数こ
そ潜在的待機児童だと切り捨てたのだ。
いま全国で3歳児以下の入所希望が急
増中だ。そのために古河市は、乳幼児を
預かる小規模保育所 ( 人以下 の) 整備を
急いでいる。昨年、民間の小規模保育園
2つが開設。今年 月には、公立の小規
模保育所が開設予定。
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駅前ヤンチャ森は、かつて閉店したパ
チンコ店を旧古河市が買い取り、㈱雪華
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グランドオープン 本( 年6月 前) の「駅
前ヤンチャ森」は、空きスペースにカー
ペット を 敷 い た だ け の 簡 易 な つ く り 。 絵
本や遊 具 が ほ と ん ど な い 。 そ れ に も か か
わらず プ レ オ ー プ ン の 約 1 年 間 、 利 用 者
が減る こ と は な か っ た 。
「アパートだとイライラするので」「み
▲子どもの笑顔あふれる古河市に
が事務所にしていた「まちなか再生市民
ひろば」にある。
財政難の古河市が㈱雪華に、いつまで
も財政援助をしたり特別優遇するのは、
市民の理解が得られないだろう。㈱雪華
への支援が「地域社会の活力の再生」と
いう、まちおこしの本質的な課題の解決
に至っていないからだ。
それゆえに私は「まちなか再生市民ひ
ろば」を市に返していただき、市民が気
軽に利用できる「子育て、孫育て広場」
に改修したのだ。
今日も子どもたちのはしゃぐ声が、駅
前ヤンチャ森に響いている。家族一緒に
楽しく飲食する光景は、まるでピクニッ
クのようだ。
育児をちょっぴり息抜きしたい「一時
預かり」や、電車やバスでの早朝出勤を
応援する「保育児・送迎ステーション」
も、まもなく駅前ヤンチャ森ではじまる。
子どもの成長は早い。行政がいつまで
も「検討」している場合ではない。全国
がうらやむ子育て支援の古河市にしよう!
古河市長
菅谷 憲一郎
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広報古河 2016.6.1