片瀬中学校だより

片瀬中学校だより
片瀬中通信
平成 28 年 5 月 30 日発行
NO 3
1 年 八ヶ岳体験教室
3 年 修学旅行
2 年 鎌倉横浜フィールドワーク と各学年の行事が無事終わり
ました。班の中の、クラスの、学年の心の距離を縮めることができ
ました。
明日からは前期中間テスト、そして 6 月 6 日からは体育祭練習期間、
6 月 18 日は体育祭。
体育祭は、3 年生が背中で見せ、そして全校の心の距離を縮める!!
最後の瞬間までベストを尽くす
引退しようとしているある高齢の大工の話を紹介しよう。
その大工は、もうそろそろ家を建てる仕事をやめて、妻と一緒にのんびり暮らそうと思っ
た。雇い主は、個人的な願いとして「もう一軒だけ建ててくれないか」と頼んだ。
大工は承知したが、真剣に仕事をする気はなかった。粗悪な材料を使い、手を抜いた。
キャリアを積んだ優秀な職人の幕引きにしては、残念な仕事だった。
家は完成した。点検にやって来た雇い主は、玄関のカギを大工に渡していった。
「この家はあなたの家です。私からのプレゼントです」
大工は、大ショックを受けた。ひどく恥ずかしかった。
自分の家を建てているとわかっていたら…
たぶんもっと頑張っただろう。
私たちもこの大工と同じだ。毎日毎日、人生という家を建てている。
だが、建てていることに全力を尽くしていないことが多い。
そしてずっと後になって、自分がつくりあげた人生(建てた家)に一生住みつづけなくては
ならないことを知ってショックを受ける。
もう一度、やり直すことができたら、まったくちがうことをするだろう。
だが、その時はもう、後戻りはできないのだ。
皆さんには後悔してほしくない。
あなたも私も、大工のことを笑えない。
私たちは人生という一生住みつづける家をつくっているが、
果たして最善を尽くしているか…
「ベストを尽くせ」という言葉は耳にタコができるほど聞かされた言葉かもしれない。
それから「あと、ひと頑張りだ」という言葉も。
でも、もう一度いおう。
いま、取り組んでいることに全力を尽くすと、思いがけないところから幸運がもたらされ
ることが多い。
もうダメだとか、おしまいだとか思っても、もうひと頑張りすることが何より大切である。
それをどうか忘れないでほしい。
あと、ひと頑張りだ!
もう一歩だ!
★八ヶ岳体験教室
毎年 1 年生の年度の早い時期に、学級づくり、学年づくりを目
的として実施しています。次の 3 点+1の願いを込めて毎年送り出しています。
①基本的生活習慣 集団の中での立ち居振る舞い、公の場での言動
具体的には あいさつ、返事をする、靴をそろえる
②心の距離
今回の八ヶ岳体験教室の大きな目的は、クラス作り、学年作り。クラスの仲間との
心の距離、学年の仲間との心の距離を縮める。そのためにはコミュニケーション
そのためには発見
③自然に触れる
+ 1 は安全に健康に帰ってくる。
★修学旅行
修学旅行前日の集会では、次の 2 点について話をさせていただきました。
「ごついいええ想いで創ろうやん。」の実行委員会スローガンのもと、楽しんで、
想い出を創ってください。
孔子は、楽しむ”ことが人間が受けられる最高の賜物だ。”楽”をすることとは違う。
と言っている。
学校生活を楽しむ、部活動を楽しむ、修学旅行を楽しむ の時の楽しむは、
普段使う その時だけ盛り上がる そういった刹那的、その瞬間だけ楽しければ
というのとは意味が違う。しっかりとした準備、練習の積み重ねの先に得られる結
果、達成感そういうものが「楽しみ」です。
知行合一という言葉がある。『知っている』だけでは、知識があるとは言えない。
その知識に則って、『行動する』ことで初めて、『知識がある』と言えるのである。
知識と行動が伴って初めて、『知識』となるということだ。
『物事を知識として『知っている』段階は、『好きだ』という段階には及ばない。
『好きだ』という段階は、『楽しんでいる』という段階には及ばない。』
修学旅行に向けて2年生の時から十分に準備をしてきているので、楽しむことが
できると思います。
公共の場で立ち居振る舞い
集団が大きくなればなるほど、周りに迷惑をかけることが増える。
集合する時、ホームでも、電車の中でも。大きな場所を占める。
ほんのおしゃべりが大きな騒音に。一人一人が気を遣って欲しい。
修学旅行当日朝の出発式では、次の 2 点について話をさせていただきました。
「語るべき日本文化と出会い」
今、小学校から英語の授業があり、世界で活躍できる人がたくさんで育つことを
めざしています。でも、英語を話すことができるから国際人ではない、日本人と
して、日本の文化について語るものがあって初めて国際人と言える。
そのためには日本をもっと知らなくてはいけないし、正しい日本語を身に付けな
ければいけない。
修学旅行の3日間は、日本の古い文化にどっぷり浸って、大人になってもずっと
大切に思える古き日本の財産を、見つけるきっかけとして欲しいと思います。
「お元気 三猿」
「修学旅行」で見た「日光 東照宮の三猿」を覚えていますか ?
元々は「悪いものを見ない。言わない。聞かない。」を教えるものとされています。
秩父神社の「お元気 三猿」。「よく見、よく聞き、よく話そう」
21世紀の現代社会、これからの社会に生きる皆さんに必要なのは、この言葉だ
と思っています。
相手や目の前の物事・出来事をよく見て、相手の話をよく聞いて、自分の意見や
願いをよく話す、しっかりと伝える…。
「修学旅行」での「浮かれる気持ち」「楽しい気持ち」はよく分かります。
しかし、どこでも、どんな状況でも、「目の前の人や物をよく見、よく聞き、
その人の気持ちを考えた、その場に応じた行動をとれる人」になって欲しい、
と願っています。