安田記念 出走予定外国馬プロフィール

平成 28 年 5 月 27 日
JRA 報道室
の初騎乗で 1 番人気に推されると、3 番手から残り 200m で抜け出して 1 馬身 1/2 差で快勝を収めますが、
さらに 2 週後の香港ダービー(LG1、2,000m)ではローウィラーの騎乗で 2 番手から残り 300m で後退し、僚
馬ルガーの 6 馬身差 9 着。ここは 7 番人気でした。
安田記念 出走予定外国馬プロフィール
しかし、その後モレイラの騎乗で 4 連勝と盛り返します。3 か月の休養を挟んで臨んだ 6 月 14 日のショパ
ールハンデキャップ(1,600m)は 2 番人気に推され、3 番手からレットミーゴーとの競り合いを制して 1 馬身差
 コンテントメント(Contentment、漢字表記:詠彩繽紛)= 香港
の勝利。次いで 7 月 12 日のシャティンマイルトロフィー(1,600m)では 1 番人気に支持され、400m を通過し
せん 6 歳・栗毛(オーストラリア産・2010 年 9 月 20 日生まれ)
父:Hussonet = 母:Jemison(母の父:Commands)
馬 主
: T. ロー 氏
調教師
: J. サイズ
騎 手
: B. プレブル
戦 績
: 全 18 戦 9 勝、2 着 3 回、3 着 2 回
総獲得賞金 : 約 3 億 3,400 万円
主な戦績 : ’16 クイーンズシルヴァージュビリーカップ(香港 G1)1 着
’15 シャティントロフィー(香港 LG2)
1着
’15 セレブレーションカップ(香港 LG3)
1着
’16 チャンピオンズマイル(香港 G1)
2着
’16 スチュワーズカップ(香港 G1)
3着
て先頭に立つと G1 馬ビューティーオンリーの追撃をクビ差しのいで優勝。2014/15 年シーズンは 9 戦 6 勝、
2 着 1 回で、レーティングをシーズン初戦の 52 から 101 に上げ、年次表彰で最高躍進馬賞を受賞しました。
2015/16 年シーズン初戦は 10 月 1 日のセレブレーションカップ(LG3、1,400m)。ここでも 1 番人気に支持
されると、4 番手の外から残り 200m で先頭に立って重賞初勝利を飾ります。2 か月後の香港マイルで 2 着好
走のジャイアントトレジャーに 1/2 馬身差をつけました。レースは 14 頭立て、勝ちタイムは 1 分 21 秒 1。さら
に 10 月 25 日のシャティントロフィー(LG2、1,600m)も勝って重賞を連勝。ここでは 2 番手から残り 200m で
抜け出し、外から急襲するビューティーオンリーに3/4馬身差をつけて、1番人気に応えました。レースは G1
馬 6 頭を含む 14 頭で争われ、勝ちタイムは 1 分 33 秒 7 でした。
ところがこの後、しばらく勝ちから見放されます。11 月 21 日のジョッキークラブマイル(G2、1,600m)は、ロ
ーウィラーに手綱が戻り、3 番手からビューティーフレームの 1 馬身 1/4 差 2 着。続く 12 月 13 日の香港マイ
ル(G1、1,600m)もローウィラー騎乗で 3 番人気に推されますが、2 番手追走から後退して日本のモーリスか
ら 3 馬身差の 5 着。今年に入りモレイラ騎乗で 2 戦し、いずれも 1 番人気で 3 着。まず 1 月 1 日のチャレン
ジカップ(LG3、1,400m)は 5 番手から伸びを欠いて着差は 1 馬身 1/4、続く 1 月 31 日のスチュワーズカップ
コンテントメントはP. ファヴレット氏らの生産者グループによって、オーストラリアのニューサウスウェールズ
(G1、1,600m)は 3 番手から伸びたものの、後続も鋭く追い込んで接戦となり、勝ったジャアントトレジャーか
州で生産されました。その後、2012年にイングリス社のシドニークラシックイヤリングセール(1歳馬せり市)へ
らクビ差でした。
上場され、6 万5,000 豪ドル(当時約510 万円)で取引され、プライスブラッドストックマネジメント社の所有馬と
しかし 2 月 28 日、昨年から国際 G1 に昇格したクイーンズシルヴァージュビリーカップ(1,400m)で待望の
して、チルトンカウンティ(Chilton County)と名づけられましたが、オーストラリアでの出走歴はありません。香
G1 タイトルを獲得します。B. プレブルの初騎乗で 2 番手から逃げるビューティーフレームをゴール前 150m
港に輸出されたのは3歳シーズン(2013/14年)終盤のことで、新たにT. ロー氏の所有馬として現在の馬名に
でかわして、1 馬身 3/4 差をつける快勝でした。ここは 9 頭立ての 2 番人気で、勝ちタイムは 1 分 21 秒 2。馬
改められ、J. サイズ厩舎に迎えられます。
体重は全 18 戦で最高の 529 キロでした。
初出走は 2014 年 11 月 23 日のシャティンハイツハンデキャップ(シャティン競馬場、芝 1,400m)で、昨年
続く 4 月 3 日のチェアマンズトロフィー(LG2、1,600m)は 1 番人気でしたが、5 番手から伸びずビューティ
から JRA 所属騎手となった M. デムーロが騎乗して 3 番人気に推されます。ここは出遅れて最後方からの競
ーオンリーから 3 馬身差の 5 着。そして前走 5 月 1 日のチャンピオンズマイル(G1、1,600m)はモーリスに次
馬となりましたが、直線では外から伸びて 2 着に 3/4 馬身の差をつけて快勝。良馬場の勝ちタイムは 1 分 22
ぐ 2 番人気に支持され、3 番手の内から伸びたものの、先に抜け出した同馬に 2 馬身差の 2 着。ともに鞍上
秒 4。この後も本馬の出走レースはすべてシャティン競馬場の芝コースで行われ、馬場状態もすべて良馬場
はプレブルでした。
でした。2 戦目の 12 月 20 日、カムツィンハンデキャップ(1,400m)は好位から抜け出して 2 馬身 1/2 差で、続
5 月 8 日付のワールドベストレースホースランキングではモーリスがレーティング 124 で 3 位タイ、本馬コ
く 2015 年 1 月のヘルスアンドハピネスハンデキャップ(1,400m)は逃げきって 3 馬身 1/2 差で勝利を収めま
ンテントメントは 119 で日本のリアルスティールらと並ぶ 18 位タイでした。
した。ともに N. ローウィラーの騎乗で 1 番人気に応え、連勝を 3 に伸ばします。
次いで距離を伸ばして臨んだ 2 月 1 日のヤウオイハンデキャップ(芝 1,600m)は 1 番人気でしたが、逃げ
【血統】
粘った末に最後は 1/2 馬身かわされて 2 着。重賞初出走となった 2 週後の香港クラシックカップ(LG1、
父のユソネット(その父ミスタープロスペクター)はアメリカでダートの未勝利戦と条件戦を 2 勝したのみだが、
1,800m)は、3 番手から残り 200m で後退し 3 馬身差7 着でした。ここも前走同様、ローウィラーの騎乗で 4 番
種牡馬として成功。主な産駒にオーストラリアの年度代表馬ウィークエンドハスラー(コーフィールドギニーズ
人気でした。
など豪G1・7勝)や、香港マイルを制し安田記念に3度出走のグロリアスデイズなど。母のジェミソンはオース
続いて 3 月 1 日のシティバンクインシュランスサーヴィシズハンデキャップ(1,800m)に向かい、J. モレイラ
トラリアで 4 戦 2 着 2 回、3 着 1 回。祖母ヴィスタヴィンチェレの半弟に豪 G1 の AJC サイアーズプロデュー
1/2
ス S を勝ったアラインがいる。母の父コマンズはデインヒルの直仔で豪 G3 ミサイル S の勝ち馬。種牡馬とし
てオーストラリアで G1 馬を輩出し、日本でも供用された。
Photo: The Hong Kong Jockey Club
2016 年クイーンズシルヴァージュビリーカップ
2/2
平成 28 年 5 月 27 日
JRA報道室
安田記念 出走予定外国馬関係者プロフィール
■ コンテントメント(Contentment)
 馬主:タクウィン・ロー(Tak Wing Benson Lo / 漢字表記:羅德榮)
イギリスのウエストミンスター大学を卒業し、太平基業證券有限公司を設立。現在は香港証券投資
学会の理事兼特別研究員や香港中文大学の起業研究センター審議会委員などを務めるほか、香
港馬主協会の副会長にも名を連ねている。
香港では個人名義で本馬を含む 3 頭を所有し、全てサイズ調教師が管理している。本馬以外で
は、エントラップメントが 2009/10 年シーズンに 7 戦 7 勝を挙げて競走馬のシーズン最多勝記録を更
新するとともに、レーティングを 52 から 115 に上げて最高躍進馬賞を受賞。同馬は翌シーズンも重賞
戦線で活躍を続け、シャティンスプリントトロフィー(香港 G3)を優勝、香港スプリント(G1)でもアタマ
差 2 着に好走した。その他共同名義で 1990 年代に 1 頭を所有。
 調教師:ジョン・サイズ(John Size / 漢字表記:蔡約翰)
1954 年 7 月 10 日生まれの 61 歳。香港移籍前は、オーストラリアのブリスベン、そしてシドニーの
ランドウィック競馬場に拠点を構え、有力調教師の一人として活躍した。
2001/02 年シーズンに香港に移籍すると、早速 58 勝を挙げてリーディングを獲得。その後も
2002/03、03/04、05/06、07/08、09/10、11/12 年シーズンと計 7 度のリーディングタイトルを手中にした。
これまでにマイル G1・3 勝のエレクトロニックユニコーンおよび 2003 年に香港短距離三冠を達成した
グランドディライトの 2 頭が年度代表馬に選出されたほか、2004 年にリバーダンサーでクイーンエリザ
ベス II 世カップを、2003 年にエレクトロニックユニコーン、2009 年にサイトウィナーでチャンピオンズ
マイルを、2013 年にグロリアスデイズで香港マイルを、2012 年にフェイフェイ、2015 年にルガーで香
港ダービーを制するなど数多くの活躍馬を手がける。
今シーズンはコンテントメントでセレブレーションカップ(香港 G3)、シャティントロフィー(香港 G2)
およびクイーンズシルヴァージュビリーカップ(G1)を、サンジュエリーで香港クラシックマイル(香港
G1)および香港クラシックカップ(香港 G1)を制するなど、5 月 22 日現在、390 戦 61 勝で 2 位に 15
勝差をつけてトップに立っており、4 シーズンぶり 8 度目のリーディング獲得を射程に入れている。
日本への参戦はこれまで 7 回、そのすべてが安田記念で、アルマダで 2008 年 2 着、09 年 8 着、
サイトウィナーで 09 年 6 着、10 年 5 着、グロリアスデイズで 2012 年 14 着、13 年 11 着、14 年 6 着。
 騎手:B. プレブル(Brett Prebble / 漢字表記:柏寶)
1977 年 9 月 23 日生まれの 38 歳。オーストラリア・ヴィクトリア州出身。1995 年にシドニーカップで
G1 初勝利を達成するとともに、見習リーディングを獲得。D. ホール厩舎の主戦騎手として、1999/00
年から 2 シーズン連続でメルボルン地区のリーディングタイトルを手にしている。
以降アジア各国で精力的に騎乗を開始し、2003 年に香港のチャンピオンズ&チャターカップを優
勝。2004/05 年シーズンから本格的に香港に参戦し、2006 年にブリッシュラック、2009 年にサイトウィ
ナーでチャンピオンズマイルを、2006 年にアブソリュートチャンピオン、2009 年にセイクリッドキングダ
ム、2011 年にラッキーナインで香港スプリントを、2007 年にヴァイタルキングで香港ダービーを制する
など数多くのタイトルを獲得している。海外でも 2005 年にケープオブグッドホープで母国のオーストラ
リアステークス、2012 年にグリーンムーンでメルボルンカップ、2015 年にワンジーナでオーストラリア
ンギニーを勝つなど活躍。
2005/06 年から 6 シーズン連続で香港リーディング 2 位。特に、2009/10 年シーズンはダグラス・ホ
ワイトに僅か 1 勝差で惜しくもトップを逃した。2010 年 6 月にはハッピーヴァレー開催で、1 日 6 勝と
いう香港レコードを樹立している。今シーズンはコンテントメントでクイーンズシルヴァージュビリーカッ
プ(G1)を、ラッキーバブルスでスプリントカップ(香港 G2)を制するなど、5 月 22 日現在、427 戦 46
勝でリーディング 3 位につけている。
初来日はオセアニア地区代表として参加した 2001 年のワールドスーパージョッキーズシリーズ(総
合 5 位)で、その後も 2 回出場(2006 年同 5 位タイ、2011 年同 9 位タイ)。安田記念にはこれまで 5
回騎乗し、ブリッシュラックで 2006 年優勝、2008 年 14 着、サイトウィナーで 2009 年 6 着、サムザップ
で 2011 年 11 着、ラッキーナインで 2012 年 11 着。その他スプリンターズステークスでは、ケープオブ
グッドホープで 2004 年 3 着、2005 年 11 着、ラッキーナインで 2011・12 年ともに 5 着。セントウルステ
ークスではラッキーナインで 2011 年 2 着。