風の仲間6月号 52年昔 今から52年昔、私は何をしていたのでしょうか? ここに一冊の「第5回絵画展出品作品集」というのがあり ます。これは1965年、その頃勤めていた日本ゼオン株式会社 中央研究所で行った絵の会の作品を写真部の福島敏夫君に 撮ってもらったもので、今は懐かしい白黒の写真が貼ってあ ります。 もうそんな物があることは忘れてしまっていたのに先日電 話がかかって来たのです。 それはその当時絵の会にいた乙 川さんからでした。 何でもバリで絵の勉強をしているとかで、バリで出会った 仲間で京橋で展覧会をやるからみにきてくれと云うのです。 初日に行ってきました。 52年と云えば随分昔ですね。 絵 より先に懐かしいのが先になり絵を見るより話しこんでしま いました。 また昔の仲間で絵の会をやるなんてことも楽しいですね。 裏と表 私が良く描いていた葉っぱの絵は、落ち葉を拾って来て、 その裏に墨を塗り版画の要領で紙に写し取り、その上から透 明水彩で色をつけていた物です。 葉の表と裏で違いが出るので は無いかと思ってはいたのですが、特にそんなことも起きないの で今 はあまり気にしないでやっていたのですがとうとうそれが 出てしまいました。表のかたちと裏のかたちが全然誓う物はだめ だということが判りました。 これからは気をつけることにしま す。 今 は透明水彩を使っていたので、次にこういうことが起きた ら不透明水彩かアクリル絵の具を使ってみようかと思います。 今月はその「ダメ」も含めて御覧に入れます。 第1図 上はいつもの通りの作り方です。下は不透明水彩で描 きました。下の方法でもう少しきれいに描けば良くなると思いま す。 第2図 いつもの通り描きました。でもすこし大変でした。 第3図 いつもの通り描きましたがうまくいきません。 第4図 いつもの通り墨入れをしましたが、1∼3図迄の絵が しっかりしなかったので色はつけず来月に回します。 第6図 エンビつのスケッチです。 今月はこれでおしまいです。来月をお楽しみにしてください。 申し訳ありませんでした。
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