52 (維持管理事項-2)1000V 以下の低圧ネオン使用

(維持管理事項-2)1000V 以下の低圧ネオン使用
1000v 以下の低電圧トランスを用いた低圧ネオンが商品として市場に出回った当初は、電
気設備としての施工技術基準が確立しておらず、使用場所や施工方法を誤ったり、安定器の
性能不安定により、不点灯などの不具合が多く発生した為、これまでは使用禁止としていた。
然しながら、近年では低圧ネオンの需要が高まるとともに、低圧ネオンの技術基準が確立し、
又半導体技術の進歩により信頼性の高い安定器も出現しているので、以下の仕様を遵守する
ことを前提として、使用禁止を解除する。
〔低圧ネオン電気設備の仕様〕
1. ネオン回路:専用回路とし、ELB(漏電遮断器)を設ける。
2. 放電灯用安定器:電気用品安全法の適用を受けるインバーター方式の安定器を採用する。
(下線部は当社基準、以下共通)
(1).安定器の配置:人が容易に触れない位置で、且つメンテナンス可能な配置とする。
:周辺温度が 40℃を超えない場所に設置する。
:可燃性の部位に設置する場合は、不燃材の取付け板を設ける。(当
社基準)
:2 台以上並べて設置する場合は、安定器の幅以上の間隔を空ける。
:屋外に設置の場合は、リード線が下向きになるよう設置し、且つ雨
水による漏電対策を施す。
3. 接地(アース)工事:放電灯用安定器外箱、及び金属製看板枠にはφ-1.6mm 以上の軟銅線
を用いて接地工事を施す。
4. 管灯回路(二次側)電線:蛍光灯電線、又はネオン電線を用いる。
(1).電線の支持:配線は低圧屋内配線の基準に順ずるが、支持点は 1m 以内とし、金属部
材に接触させない方法で支持する。(当社基準)
(2).看板枠貫通部:貫通穴にブッシングを設けて、電線を保護し絶縁する。
5. ネオン管の支持:直管は全長が 90cm 以下は 2 箇所、それ以上は 3 箇所/曲管は 3 箇所を
基本として支持点を設け、取り付けは碍子(チューブサポート)を用いて 4cm
以上の離隔距離を保つ。(当社基準)
6. ネオン管の離隔距離:看板枠の下地材・底板・側板・盤面との離隔距離は 2cm 以上とする。
{特に電極部の離隔には注意する。}
7. ネオン管の電極線:電極線が裸線の場合、露出部は 10cm 以内で管灯回路電線にジョイン
トする。
※外国製ネオン管を使用する際は、担当部署と品質安全部との協議により、その都度基準を定め
る。
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