流通店様各位 APテクノ通信 APテクノ通信～第２５号 ２５号 拝啓 時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。また日頃より、弊社を御愛顧賜り厚く御礼申し上げます。 また、この度の平成28年度熊本地震にて被害を受けられました熊本・大分の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 さて、この度、【 APテクノ通信 】を登録頂いた皆様へ毎月配信させて頂きます。 内容は主に、これまで発生した事例を基にしておりますので、不具合の未然防止にお役立て頂ければ幸いと考えております。 また、クレーム対応事例なども今後加味してまいります。 ご査収の程、宜しくお願い申し上げます。 敬具 ２０１６年 ５月吉日 ＹＫＫ ＡＰ株式会社 九州支社 品質保証室 ＦＥグループ 業務部 ＴＥＣ 技術グループ ■ ガラスの熱割れについて 現象 ・特になにもしていないのに、突然ガラスにひびが入る。 ・ガラスの端面から直角に発生したひびがその先で蛇行して割れている。 APテクノ通信～第25号（ガラスの熱割れ） 1 / 3 ページ 窓ガラスの熱割れは、なぜ発生するのか？ 直射日光を受ける部分と中に隠れている部分の温度差により熱膨張の差が現れ、 本来そのガラスがもっている『強度』越えた場合に生じる現象。 熱割れは、いつ起きる？ いつでも、起こります。温度差が関係してい るので、「夏」というイメージですが、熱割 れが発生しやすいのは、冬期の晴れた午前中 に起こりやすくなります。それは、寒さで サッシ周辺が冷え切ってるのに対して、日を あびたガラス面は温度が上昇するため、大き な温度差が生じて熱応力も大きくなってしま うためです。 窓ガラスの日射 ガラスの日射（ 日射（太陽の 太陽の光）が直接あたっている 直接あたっている部分 あたっている部分は 部分は、日射の 日射の熱により高温 により高温となり 高温となり膨張 となり膨張します 膨張します。 します。 一方、 一方、ガラスの周辺部 ガラスの周辺部はサッシの 周辺部はサッシの中 はサッシの中に入っているため日射 っているため日射を 日射を受けず、 けず、温度の 温度の変化は 変化は小さく膨張 さく膨張しません 膨張しません。 しません。 このため、 このため、高温部のガラスが 高温部のガラスが伸 のガラスが伸びようとするのを低温 びようとするのを低温のままの 低温のままの周辺部 のままの周辺部が 周辺部が押さえつける状態 さえつける状態になります 状態になります。 になります。 これをガラス内部 これをガラス内部の 状態でいうと、 びようとする力が周辺部で 周辺部で行き先を探している状態 している状態で 内部の力の状態でいうと でいうと、伸びようとする力 状態で、 ガラス周辺部 ガラス周辺部に 周辺部に引張応力が 引張応力が発生している 発生している状態 している状態といいます 状態といいます。 といいます。 このガラス内部 このガラス内部の 内部の力が、ガラスが割 ガラスが割れずに耐 れずに耐えようとする力 えようとする力より大 より大きくなると、 きくなると、ガラスが割 ガラスが割れることになります。 れることになります。 この現象 熱割れ』と呼んでいます。 んでいます。 この現象を 現象を一般に 一般に『熱割れ APテクノ通信～第25号（ガラスの熱割れ） 2 / 3 ページ 熱割れを予防するポイント ガラスの表面温度差を発生しないために ● ガラス面 ガラス面にカーテンやブラインドを密着 にカーテンやブラインドを密着させない 密着させない。 させない。 ● 暖房・ 暖房・冷房をガラス 冷房をガラス面 をガラス面に直接当てない 直接当てない。 てない。 ● ガラス面 ガラス面に紙、フィルム、 フィルム、シールを貼 シールを貼ったり、 ったり、ペンキを塗 ペンキを塗ったりしない。 ったりしない。 （熱吸収 （熱吸収が 熱吸収が大きくなる） きくなる） ● 室内に 室内に熱だまりをつくらない。 だまりをつくらない。 （ガラス （ガラス面 ガラス面に部分的に 部分的に日陰ができると 日陰ができると熱割 ができると熱割れしやすい 熱割れしやすい） れしやすい） 生活環境の中で必ず起こる現象ではありませんが、ガラスの特性として不可抗力的に発生する場合があり サッシの不具合とは限りません。 対応 ガラス交換 ガラス交換が 必要となります。 交換が必要となります となります。 熱割れは 熱割れは、 使用される環境 条件で発生します 発生します。 設置状況も大きく影響 きく影響します れは、使用される される環境やその 環境やその時 やその時の条件で します。設置状況も 影響します。 します。 そのため商品保証上 そのため商品保証上では 商品保証上では、 では、免責事項にあたり 免責事項にあたり有料交換 にあたり有料交換になります 有料交換になります。 になります。 APテクノ通信～第25号（ガラスの熱割れ） 3 / 3 ページ
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