最新の労働統計 ちょっと気になるデータ 男女間、 雇用形態間の賃金格差 65 ―平成27年賃金構造基本統計調査結果― 男女別賃金 基本統計調査」の平成 27 年結果が公表さ 80 れた。 賃金格差(男性=100)【右目盛】 みると、 男女計は304,000円 (前年比1.5% 賃金(千円) 一般労働者(短時間労働者以外の労働 は 242,000 円 (同 1.7 %増) で、女性の賃金 400 者)の賃金(6月分として支払われた所定 内給与額の平均値。月額。以下同じ。 )を 60 50 増) 、男性は 335,100 円 (同 1.7 %増) 、女性 は比較可能な昭和 51 年以降で最高となっ 40 賃金(男性) ている。男性の賃金を 100 としたときの 300 60 年以降おおむね縮小傾向で推移してお 200 女性の賃金で格差をみると、格差は昭和 30 20 り、平成 27 年は 72.2 で、前年に引き続き 過去最小となっている。 70 男女間賃金格差(男性=100) 2月 18 日に厚生労働省から「賃金構造 賃金(女性) 100 雇用形態別の賃金をみると、男女計は 「正社員・正職員」 321,100円 (前年比1.1% 10 0 0 増) 、 「正社員・正職員以外」205,100 円(同 2.4 %増)となっている。正社員・正職員 の賃金を 100 としたときの正社員・正職員以外の 縮小しており、雇用形態別の集計が行われている平 63.9(前年 63.0)となっている。格差は3年連続で 雇用形態間の賃金格差を企業規模別にみると大 賃金で格差をみると、正社員・正職員以外の賃金は 成 17 年以降で最小となっている。 企業で 56.9、中企業で 65.0、 産業別 雇用形態間賃金格差 平成 27 年 (正社員・正職員= 100) 小 企 業 で 71.7 と な っ て お り、規模が大きいほど格差が 大きくなっている。また、主 90 80 な産業別にみると卸売業・小 70 売業(58.9)、金融業,保険業 60 (61.5)などで格差が大きく、 50 建設業(79.8)、学術研究,専 40 門・技術サービス業(73.8)な 30 20 どでは小さくなっている。 医療、福祉 教育、学習支援業 生活関連サービス業、 娯楽業 宿泊業、 飲食サービス業 学術研究、専門・ 技術サービス業 金融業、保険業 卸売業、小売業 運輸業、郵便業 情報通信業 製造業 建設業 0 サービス業 (他に分類されないもの) 10 (調査・解析部) Business Labor Trend 2016.5
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