都民の声(教育・文化)について

別紙
都民の声(教育・文化)について[平成27年度下半期(10月~3月)]
1 都民の声
(1) 受付件数の推移
2,500
26年度
25年度
件
27年度
2,271
1,913
2,000
1,706
1,456
1,500
1,276
1,388
1,000
500
0
25年度
上半期
25年度
下半期
26年度
上半期
26年度
下半期
27年度
上半期
上半期: 4月~9月
下半期:10月~3月
(2) 性質別 件数内訳
25年度
分 類
上半期
苦情
1,775
(割合)
要望
(割合)
提言
(割合)
意見
(割合)
計
27年度
下半期
下半期
26年度
計
上半期
989 2,764 1,186
下半期
27年度
計
上半期
932 2,118
下半期
計
814 1,045 1,859
78.2%
51.7%
66.1%
69.5%
64.0%
67.0%
63.8%
75.3%
69.8%
272
684
956
262
307
569
163
151
314
12.0%
35.8%
22.8%
15.4%
21.1%
18.0%
12.8%
10.9%
11.8%
99
67
166
65
33
98
22
25
47
4.4%
3.5%
4.0%
3.8%
2.3%
3.1%
1.7%
1.8%
1.8%
125
173
298
193
184
377
277
167
444
5.5%
9.0%
7.1%
11.3%
12.6%
11.9%
21.7%
12.0%
16.7%
2,271
1,913
4,184
1,706
1,456
3,162
1,276
1,388
2,664
27年度下半期の性質別件数では、「苦情」が最多で、1,045件(75.3%)である。
2番目は「意見」が167件(12.0%)、3番目は「要望」が151件(10.9%)である。
1
(3) 分野別 件数内訳
25年度
分 類
上半期
教 職 員
(割合)
生徒指導
(割合)
学校運営
(割合)
教育施設
(割合)
社会教育
(割合)
健康管理
(割合)
福利厚生
(割合)
そ の 他
(割合)
計
965
下半期
26年度
計
上半期
653 1,618
624
下半期
27年度
計
上半期
650 1,274
下半期
計
496
366
862
42.5%
34.1%
38.7%
36.6%
44.6%
40.3%
38.9%
26.4%
32.4%
448
509
957
388
316
704
323
334
657
19.7%
26.6%
22.9%
22.7%
21.7%
22.3%
25.3%
24.1%
24.7%
112
127
239
177
112
289
129
257
386
4.9%
6.6%
5.7%
10.4%
7.7%
9.1%
10.1%
18.5%
14.5%
39
32
71
72
36
108
14
21
35
1.7%
1.7%
1.7%
4.2%
2.5%
3.4%
1.1%
1.5%
1.3%
94
67
161
47
93
140
92
78
170
4.1%
3.5%
3.8%
2.8%
6.4%
4.4%
7.2%
5.6%
6.4%
17
8
25
12
9
21
3
4
7
0.7%
0.4%
0.6%
0.7%
0.6%
0.7%
0.2%
0.3%
0.3%
1
1
2
0
2
2
0
1
1
0.0%
0.1%
0.0%
0.0%
0.1%
0.1%
0.0%
0.1%
0.0%
595
516 1,111
386
238
624
219
327
546
26.2%
27.0%
26.6%
22.6%
16.3%
19.7%
17.2%
23.6%
20.5%
2,271
1,913
4,184
1,706
1,456
3,162
1,276
1,388
2,664
27年度下半期の分野別件数では、「教職員」に関するものが最多で366件(26.4%)、
主なものは、「教職員の服務、接遇等に関するもの(体罰等を除く)」(180件)、「教職員に
よる児童・生徒への体罰・不適切な指導等に関するもの」(137件)である。
2番目は「生徒指導」に関するものが334件(24.1%)、主なものは、「生活指導・行事・
部活動等に関するもの」(185件)である。
3番目は、他の分野に属さない「その他」を除くと、「学校運営」に関するものが257件
(18.5%)、主なものは、「学校の管理・運営に関するもの」(144件)である。
2
(4)多数を占めたテーマ・特徴的なテーマの件数及び内容
ア 対応を図った事例
テーマの概要
生活指導・行事・部
件
数
185件
内
容
対
応
都立高校生が自転車通学
生活指導部主任より、
活動等に関するもの
時に逆走やイヤホンをつけ
自転車マナーについての
〔分野:生徒指導〕
ながらの運転が多く迷惑し
講話を行うとともに、ホ
ています。注意を徹底して
ームルームで担任からも
もらいたい。
指導を行いました。
都立高校生がテーマパー
当該生徒達に対し、人
ク内において十数人でダン に迷惑をかけ不快に思う
スをしている動画をSNS 行為を行わないように指
に投稿しています。公共の 導をしました。また、申
場を許可なく占領したり、 出者にご迷惑をかけたこ
それをSNSに投稿するこ とを謝罪し、当該生徒に
とは禁止されています。こ 指導を行い同様の行為を
の学校ではこうしたことが 行わせない旨をお伝えし
恒例なのでしょうか。
教職員の服務・接遇
都立高校近辺の道路で、
校長・副校長から喫煙
等に関するもの(体
教員と思われる男性が頻繁
者である教員に対して、
罰等を除く。)
に喫煙をしています。大変
勤務時間内外を問わず近
見苦しく通るたびに不快に
隣住民に迷惑をかけない
感じます。厳正なる対処を
ように個別に指導をいた
強く希望します。
しました。
〔分野:教職員〕
180件
ました。
子供のことで昼休みに学
給食指導中で教員が管
校に電話したが、事務室の
理職も含めて全員不在で
職員が教員に電話を取り次
はありましたが配慮を欠
いでくれなかった。大事な
いた対応であり、申出者
用件だったため、改めて学
には副校長から謝罪する
校に出向いて伝えるしかな
とともに、学校長より当
かった。このようなことが
該事務職員に対し電話対
ないよう指導してほしい。
応や担当者が不在時の処
置について指導いたしま
した。
3
学校の管理・運営に
144件
大型のスクールバスがい
当該コースのバス会社
関するもの
きなりUターンをして逆方 運行管理統括責任者に安
〔分野:学校運営〕
向に向かうのを見受けまし 全配慮の指導を行うとと
た。Uターン禁止道路では もに、当該スクールバス
ないため交通違反ではあり の乗務員に対しても、個
ませんが、危険に感じます。 別に指導をしました。
高校のグラウンドのバッ
以前から担当部署が状
クネットのワイヤーロープ 況を調査・確認しており
が切れていたり、ネットの ましたが、再度現地調査
上の方が破れていたりして を行い、5月に修理をし
大変危険です。早急に補修 ました。
をしてください。
教職員による児童・
137件
テストの成績不振者を前
当該教員から不適切な
生徒への体罰、不適
方の席に点数順に席替えし
指導を生徒たちに謝罪の
切な指導等(体罰、
た上で、テストを返却し、
上、学校としても改めて
暴言、セクハラ等)
授業を行っている教員がい
謝罪しました。当該教員
〔分野:教職員〕
ると子供に聞きました。常
には管理職より指導いた
識 に 欠け てい ると 思いま
しました。
す。
図書館の管理・運営
10件
都立中央図書館は蔵書が
都立図書館と区市町村
に関するもの
多く良い図書館ではありま 図書館の役割等の違いを
〔分野:社会教育〕
すが、なぜ個人への貸し出 説明しご理解を求めると
しをしていないのでしょう ともに、引続きのご利用
か。
をお願いしました。
イ ご意見として受理した事例
テーマの概要
組み体操について
〔分野:生徒指導〕
件
数
18件
内
容
組み体操は、事故が起これば児童にも学校側にも多
大な時間と労力と心身の傷を残すことになります。学
校は安全確保をすべきで、組み体操継続に断固反対し
ます。
組み体操を行う際には子供の健康状態を家庭で確認
し、無理に難易度の高い内容にしないこととし、更に
実際に行う際には細心の安全管理を行うようにするこ
とが必要だと思います。
4
2 請願
(1) 分野別 件数内訳
25年度
分 類
上半期
教 職 員
(割合)
生徒指導
(割合)
学校運営
(割合)
教育施設
(割合)
社会教育
(割合)
健康管理
(割合)
福利厚生
(割合)
そ の 他
(割合)
計
下半期
26年度
計
上半期
下半期
27年度
計
上半期
下半期
計
4
1
5
1
2
3
0
4
4
3.5%
0.4%
1.3%
7.1%
33.3%
15.0%
0.0%
21.1%
8.9%
108
201
309
12
3
15
26
1
27
95.6%
74.7%
80.9%
85.7%
50.0%
75.0% 100.0%
5.3%
60.0%
0
1
1
0
0
0
0
14
14
0.0%
0.4%
0.3%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
73.7%
31.1%
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
1
66
67
1
1
2
0
0
0
0.9%
24.5%
17.5%
7.1%
16.7%
10.0%
0.0%
0.0%
0.0%
113
269
382
14
6
20
26
19
45
27年度下半期の分野別件数は、「学校運営」に関するものが14件であり、そのうち
13件が「都立高校定時制課程の一部閉課程に関するもの」である。
5
(2)分野別の事例
分
野
概
要
【都立高校夜間定時制課程の一部閉課程について】13件
〇
都立小山台高校定時制、都立雪谷高校定時制、都立江北高校定時制、
都立立川高校定時制課程の閉課程を実施しないこと。
〇
都立立川高校定時制を閉課程とせず、存続させること。
〇
都立江北高校定時制を廃止せず存続させてください。
〇
都立小山台高校定時制の廃校に反対し、この計画を取りやめるよう
請願する。
学校運営
《請願者への通知(要旨)》
「都立高校改革推進計画・新実施計画」では、多様化する生徒などの
ニーズに更に応えるため、昼夜間定時制高校とチャレンジスクールの夜
間部の規模拡大やチャレンジスクールの新設を行い、その進捗や夜間定
時制高校の応募倍率の推移などの状況を考慮しながら、一部の夜間定時
制高校を閉課程していくこととしました。
【国旗掲揚・国歌斉唱と教員の処分について】4件
〇
最高裁・東京高裁・東京地裁判決等で「思想及び良心の自由」を「間
接的に制約する」とされた職務命令への違反を理由としていかなる懲戒
処分も行わないこと。10・23通達に基づく校長の職務命令への違反
を理由とした過去の全ての懲戒処分を撤回すること。10・23通達に
基づく校長の職務命令を発出しないこと。10・23通達を撤回するこ
教職員
と。10・23通達に係わって懲戒処分を受けた教職員を対象とした「服
務事故再発防止研修」を行わないこと。
《請願者への通知(要旨)》
卒業式等の式典において国歌斉唱時の起立斉唱等を教員に求めた校長
の職務命令が合憲であることは、最高裁判決で繰り返し認められている
ところであり、職務命令違反があった場合には、個々の事案の状況に応
じて厳正に対処します。また、懲戒処分の撤回は、考えておりません。
6
最高裁判所は、東京都教育委員会が平成15年10月23日付で発出
した通達に基づく職務命令は、思想及び良心の自由を侵すものではなく、
憲法19条に違反するものではないと判断しました。最高裁判所の判断
においては、学習指導要領に基づき自校の入学式、卒業式等を適正に実
施するため、校長が職務命令を発出することは何ら問題がないとされて
います。本通達を撤回する考えはありません。懲戒処分の原因となった
服務事故の再発を防止するため、関係規定に基づき、懲戒処分を受けた
者に対し、服務事故再発防止研修を実施します。
7
3 陳情等(団体要請)
(1) 分野別 件数内訳
25年度
分 類
上半期
教 職 員
(割合)
生徒指導
(割合)
学校運営
(割合)
教育施設
(割合)
社会教育
(割合)
健康管理
(割合)
福利厚生
(割合)
そ の 他
(割合)
計
下半期
26年度
計
上半期
下半期
27年度
計
上半期
下半期
計
11
22
33
26
34
60
55
21
76
12.8%
44.9%
24.4%
37.7%
52.3%
44.8%
55.0%
35.4%
49.4%
49
7
56
9
12
21
18
3
21
57.0%
14.3%
41.5%
13.0%
18.5%
15.7%
18.0%
6.3%
13.6%
19
15
34
25
15
40
22
25
47
22.1%
30.6%
25.2%
36.2%
23.1%
29.9%
22.0%
50.0%
30.5%
2
3
5
1
3
4
1
1
2
2.3%
6.1%
3.7%
1.4%
4.6%
3.0%
1.0%
2.1%
1.3%
0
1
1
2
1
3
1
1
2
0.0%
2.0%
0.7%
2.9%
1.5%
2.2%
1.0%
2.1%
1.3%
3
1
4
4
0
4
0
0
0
3.5%
2.0%
3.0%
5.8%
0.0%
3.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
0
0
0
0
3
3
6
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
3.0%
4.2%
3.9%
2
0
2
2
0
2
0
0
0
2.3%
0.0%
1.5%
2.9%
0.0%
1.5%
0.0%
0.0%
0.0%
86
49
135
69
65
134
100
54
154
平成27年度下半期の分野別件数では、「学校運営」に関するものが25件(50.0%)
であり、そのうち「都立学校定時制課程の一部閉課程に関するもの」が10件である。
2番目は「教職員」に関するものが21件(35.4%)であり、そのうち「国旗掲揚・国歌
斉唱と教員の処分について」が12件である。
8
(2)分野別の事例
分
野
概
要
【都立高校夜間定時制課程の一部閉課程について】 10件
○
夜間定時制高校は、かつてのような、主に家庭の経済状態の理由で
昼間企業などに勤務し、夕刻から通学する生徒の学校から大きく変化
し、現在では、非常に複雑で多様な10代の青年を取り巻く環境の中
で、夜間定時制高校以外では学び、就職または進学することが難しい
青年にとって不可欠の教育機関になっています。実情を理解の上、定
時制高校廃止の案を再考して頂きたい。
【学校教育の充実について】 9件
〇
「東京都特別支援教育推進計画」(以下「推進計画」)第三次計画の
実施期間が来年度終了します。三次にわたる「推進計画」によって教
学校運営
育条件が改善されたのか、大いに疑問の残るところです。教室不足は
依然として解消されず、教職員の削減による非常勤職員の配置、学校
統合によるマンモス化は、劣悪な教育環境を一層悪化させています。
子供の人権尊重、教育権保障を大事にした施策に転換することを求め、
要望の一刻も早い実現を求めるものです。
〇
保護者が日々の子育ての中で直面する問題・課題を整理し、今、真
に望んでいることを小学校教育振興に関する要望書としてまとめまし
た。私たち保護者も東京都の方針・施策を学ぶことにより、相互に協
力して子供たちを導きたいと考えます。学校と保護者の相互理解と連
携を持って、東京都の小学校教育をより良いものにしていくことを願
い、要望書を提出します。
【国旗掲揚・国歌斉唱と教員の処分について】 12件
○
教職員
10・23通達を撤回すること。同通達に基づく一切の懲戒処分等
を取り消すこと。再処分を撤回し、該当者に謝罪すること。
同通達に基づく職務命令を発出しないこと。新たな懲戒処分を行わな
いこと。服務事故再発防止研修を行わないこと。3・13通達を撤回
すること。
9
「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」の平成
24年1月24日の「議決」を撤回すること。
教職員
○
卒・入学式前に生徒に「内心の自由」を告知することは、学校の創
意工夫の1つであり、各学校の創意工夫に介入しないこと。締約国の
一行政機関の責務として、国連勧告(2014/7/24)を尊重し、実
現に向けて誠実に努力すること。
10
4 公益通報制度
(1) 窓口別 件数内訳
25年度
分 類
上半期
下半期
26年度
計
上半期
下半期
27年度
計
上半期
下半期
計
教育庁等窓口
1
0
1
0
0
0
0
0
0
弁護士窓口
21
20
41
16
19
35
4
20
24
計
22
20
42
16
19
35
4
20
24
※ 弁護士窓口は平成25年4月から受付を開始
11