01 理事⻑ 02 これからの事業継続(BC) Message 堀越繁明 私たちは、事業継続計画(BCP)の 普及啓発と専⾨⼈材の育成を⽬的に、 2006年に事業継続推進機構(以下、 BCAO)を設⽴しました。BCAOでは、 事業継続は経営として考えるべきも のであり、時代と共に変化していく 必要があると考えています。 これまでの10年で企業の取組みは、 災害発⽣時の⼈命安全確保を中⼼と した防災から、事業を継続するため の備え(事業継続)へと発展してま いりました。その⼀⽅で低成⻑時代 におけるさらなるコスト削減の必要 性や、激変する環境変化への対応に 追われる企業経営者にとって、事業 継続の取組みが負担と感じられてい ることもまた事実です。 その中で発⽣した東⽇本⼤震災は、 想定外においてもBCPの実効性の確保 や訓練の必要性を考える契機となり ました。さらに、加速する経営環境 の変化そのものを災害事象と同じく 不測の事態の連続ととらえることに より、事業継続の取組みを平時にお ける競争⼒の強化へとつなげ、企業 価値を向上させるための有効な投資 ととらえる取組みも先進企業ではじ まっています。 このような環境下でこれから先の 10年BCAOは、⼈や組織能⼒の開発 に重きをおき、事業継続の実効性向 上のための取組みに加え、単なる災 害発⽣時の現状復帰の⽅法としてだ けでなく、内外の環境変化に速やか に対応するための経営戦略の柱の⼀ つとしての考え⽅や実現⽅法の普及 を、セミナーやワークショップ、実 効的な演習、専⾨家育成講座をとお して⾏ってまいります。 ■BCAOの⽅向性 1995年 阪神淡路 ⼤震災 2005年 2011年 内閣府 ガイドライン 東⽇本 ⼤震災 2006年 BCの課題と解決のあり方 Solutions お答えとBCAOの提供する解決策 企業のBCに関する課題・悩み 事 業 継 続 ( BC ) が な ぜ 必 要 なのか。既に災害対策を⾏って いるのに? 営 者 が BC の 必 要 性 を 理 解 経していない ⽂書が膨⼤でメンテナンスが 困難で、追い付かない 新任者がBCの知識を短時間で 習得できない 引継ぎもうまくいかない 災害対策にとどまらないBCの有効性を理解してく ださい。事業環境変化への適応⼒、成⻑を⽀える ⼒を得ることも⽬的です。 a. BCAO標準テキスト/b. 講座 経営の視点から⾒たBCのあり⽅を他の優れた企業 からも学びましょう。 d. ⽉例会・意⾒交換会 e. 研究会・地域勉強会 g. アワード 分厚い⽂書は必要なく、維持できる⽂書量が妥当 です。むしろ、訓練や⼈材育成を重視すべきです。 b. 講座/c. 演習 新任者研修に、初級講座が活⽤できます。引継ぎ には、継続的な維持・改善の仕組が必要です。 f. 専⾨資格制度/b. 講座 BCAOが提供する価値 2016年 「BC」を事業環境の急激・⼤幅な 変化に対して強い経営戦略として 推進していく ⾼い知⾒の 提供 BCAO設⽴ =成⻑を⽀える⼒の強化 2 ⾃然災害からビジネス・公的サービスを守る事業・ 業務の早期復旧・継続⼒=早期に復元できる⼒の強化 [⽣産管理・情報システム・事業管理部⾨中⼼] 1 ⾃組織の⼈員、施設・設備、関係者の住宅、社会インフラ等について 地震対策等により命と資産を守る防災⼒=防災による安全の推進 [総務・⼈事・設備担当部⾨中⼼] 競争⼒強化につながるBCの取組⽅法、 効果的な演習、サプライチェーンや 地域との連携のあり⽅などの専⾨家に よる⾼度な知⾒の提供 客観性の提供 3 事業環境変化への適応⼒ [経営者・経営企画部⾨中⼼] ⾼い知⾒の提供 企業・組織 の継続的な 成⻑・適応 を⽀える 3つの要素 客観性の 提供 場の提供 国内有数の専⾨家の知⾒に裏打ちされた BCの標準化と普及への積極的な貢献 場の提供 研究会、⽉例会に設けられる意⾒交換会、 継続教育等の会員同⼠の繋がる場の提供 これらの価値を「⼈づくり」で実現する 03 解決に向けたBCAOの活用例 Activities a. BCAO標準テキスト 会員が組織とBCの概要について理解を深め、普及するための基 礎資料です。初版以来版を重ね、会員の⽅は、常に最新の情報 A Specified Non-Profit Japanese Corporation Business Continuity Advancement Organization を会員専⽤ホームページからダウンロードできます。 b. 講座/c. 演習 d. ⽉例会・意⾒交換会 講座はBCP策定に必要な知識・スキルを着実に 習得するための⽀援策として位置付け、座学だけ 「⽉例会」は、⽉に⼀度のペースで、初⼼者を対象に した基礎的な内容から、最新のトピックや実務的な運⽤ ではなくて、ワークショップを組み⼊れた内容 となっています。演習では BCに関する複数の訓練⼿法 などの⾼度な内容まで、幅広くテーマを取り上げて第⼀線 の講師を迎えて開催する講習会 です。意⾒交換会は、⽉例会の第⼆部 を学び、模擬体験すること ができます。 として開催しており、会員同⼠の 横断的な意⾒交換の場です。 e. 研究会・地域勉強会 研究会は、会員同⼠が集まりBCの基本事項について研究する場であり、地域勉強会とは、地⽅在住・在勤の 会員の⽅で、研究会にご参加することが困難な⽅たちが地域ごとに集まり、勉強や意⾒交換をする場です。 ■BC基本事項研究会 BCAO NPO法⼈ 事業継続推進機構 加⼊のお勧め 私たちは、企業や公的団体に対して、災害、事故、 事件等のリスクの発⽣時における事業継続(BC) の取組みの推進に資する事業を⾏い、経済・社会的 ■地域勉強会 被害の軽減及び地域社会における災害・危機管理対 ① BIA研究会 ⑤ 地域貢献・連携研究会 ② 情報システム・バックアップ⑥ 事業継続と法環境研究会 □ 関⻄地域勉強会 オフィス研究会 ③ ⾃然災害研究会 ⑦ 国内外規格・認証制度研究会 ⑧ BCP維持管理研究会 □ 静岡地域勉強会 策の充実を図り、もって、国及び各地域の安全・安 □ 名古屋地域勉強会 ⼼・発展に寄与することを⽬的とする団体です。 ④ 災害情報研究会 ⑨ サプライチェーン研究会 □ 岡⼭地域勉強会 2006年に設⽴され、資格制度、表彰制度も実施 している、わが国最⼤のBC関連の団体です。 f. 専⾨資格制度 BCAOは、⽇本企業および公的組織の事 業継続管理者および担当者の基礎知識の 習得を容易にするため、また事業継続の 実務経験者の専⾨ 性を向上させるた めに専⾨資格制度 を構築しました。 ■BCAO認定 ■事業継続 管理者資格 事業継続・演習講座 BCAO認定事業継続上級管理者 BCAO認定事業継続主任管理者 ※開設予定 BCAO認定事業継続准主任管理者 競争⼒の向上につながる 事業継続(BC)に 取組みませんか? ①から③を受験することも可能 BCAO認定事業継続初級管理者 g. アワード BCAOでは2006年から標準化・公開、普及等の活動や、調査研究・⼿法提案、BCPの策定、 BCMの実施、⼈材育成、訓練、点検・改善等の実践を通じて国内でのBCの普及に貢献され 特定⾮営利活動法⼈ た組織・団体の表彰を⾏っています。アワードには、事業継続部⾨として⼤賞、特別賞、 優秀実践賞、⼈づくり・訓練賞、奨励賞があり、 防災部⾨としては企業防災賞があります。 本部 〒105-0001 東京都港区⻁ノ⾨1-1-21 新⻁ノ⾨実業会館ビルB3F TEL 03-5521-2235 FAX 03-3281-2181 http://www.bcao.org/ 事業継続推進機構 2016年2⽉版
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