船橋市簡易な飲食店営業等取扱要綱

船橋市簡易な飲食店営業等取扱要綱
(目的)
第1条
この要綱は、簡易な飲食店営業等の施設に係る公衆衛生上講ずべき措置の基準
及び公衆衛生上必要な営業施設の基準について、食品衛生法施行条例(平成12年千
葉県条例第3号。以下「県条例」という。)第3条ただし書及び船橋市食品衛生法に基
づく公衆衛生上講ずべき措置の基準に関する条例(平成14年船橋市条例第53号。
以下「条例」という。)第2条ただし書の規定による基準を緩和し、又は基準の適用を一
部除外するために必要な事項について定めるものとする。
(定義)
第2条
この要綱で簡易な飲食店営業等(以下「営業」という。)とは、船橋市内に営業
の用に供する施設(以下「施設」という。)の保管場所又は主たる営業地(以下「施設
保管場所」という。)を有する者が、食品衛生法施行令(昭和28年政令第229号。)
第35条に規定する飲食店営業、喫茶店営業及び菓子製造業のうち、取扱い品目等に
制限を付けることにより、公衆衛生上必要な営業施設の基準を緩和し、又はその一部
の適用を除外して食品衛生法(昭和22年法律第233号。以下「法」という。)第5
2条第2項の規定により許可を受けるものをいう。
(営業の制限)
第3条
次に掲げる要件を満たす営業については、この要綱に基づく営業として県条例
による基準と条例による基準を緩和し、又は基準の適用を一部除外できるものとする。
(1)
①
取扱品目の制限
飲食店営業
おでん、焼鳥、たこ焼、いか焼、焼そば、お好み焼、ドッグ
類、ラーメンその他の加熱調理食品であって調理工程が簡単な
もののうち、いずれか一品目及び飲料に限ること。ただし、同
一機械器具類で複数の食品を取扱える場合にあっては、一品目
に限らないことができる。
②
喫茶店営業
削氷、清涼飲料水及び、アイスクリーム類の小分け販売に限
ること。
③
菓子製造業
今川焼類、焼だんご類、焼まんじゅう類その他の加熱製造食
品であって製造工程が簡単なもののうち、いずれか一品目に限
ること。ただし、同一機械器具類で複数の食品を取扱える場合
にあっては、一品目に限らないことができる。
(2)
①
食品の取扱上の制限
飲食店営業
弁当、おにぎり、すし、カレーライス等の米飯類、ハンバー
ガー、サンドイッチ等の調理パン類等の食品は取り扱わないこ
と。
②
喫茶店営業
原材料として使用する氷雪及び清涼飲料水は、食品衛生法(昭
和22年法律第233号。以下「法」という。)第11条第1項
に規定する厚生大臣が定める基準に適合したものであること。
③
菓子製造業
生クリーム類を原材料又は製品として使用しないものである
こと。
(3)
その他
(1)及び(2)で示された以外の事項については、必要の都度定める。
(営業の許可)
第4条
営業を営もうとする者は、食品衛生法施行細則(平成14年船橋市規則第81
号。以下「規則」という。)に規定する申請書に次の各号に掲げる事項を記載した書
面を添付して申請するものとする。
2
(1)
施設保管場所
(2)
仕込み場所
(3)
給水の方法
(4)
取扱品目
(5)
営業地区予定表
法第52条第2項の規定により営業の許可をしたときは、規則に規定する食品営業
許可書の許可の条件の欄に次に掲げる事項を記載するものとする。
(1)
取扱品目の制限
(2)
その他の必要な条件
(申請事項の変更の届出)
第5条
営業の許可を受けた者は、前条第1号から第3号までの事項に変更が生じたと
きは、規則に規定する食品営業許可申請事項変更届を提出するものとする。
2
前項の届出により施設保管場所が変更された場合には、変更後の施設保管場所を管
轄する保健所長へ通知するものとする。
(公衆衛生上必要な営業施設の基準)
第6条
第3条の要件を満たす営業についての公衆衛生上必要な営業施設の基準は、次
のとおりとする。
(1)
①
構造
施設は不潔な場所に位置しないこと。ただし、衛生上必要な措置の講じてある
ものは、この限りでない。
②
施設は、許可された食品について専用とし、取扱数量に応じた広さであり、か
つ、使用目的に適した構造であること。
③
施設は、作業面において十分な明るさを有する構造であること。ただし、作業
面において十分な明るさを有する設備を設けている場合にあっては、この限りで
はない。
④
施設には、器具を洗浄するための設備を備えること。
⑤
施設には、従事者用の手洗設備及び手指等の消毒設備を備えること。
(2)
食品取扱設備
①
施設には、食品の取扱いに十分な機械器具類を備えること。
②
客に飲食させるための食器等は、原則として使い捨てのものを備えること。
③
取扱数量に応じた食品、器具及び容器包装を衛生的に保管する設備を備えるこ
と。
④
食品を冷蔵し、冷凍し、又は温蔵して保存する必要がある場合は、これに適し
た設備を備えること。
(3)
①
給水及び汚物処理設備
水道水又は公立の衛生試験機関等で検査を受け、飲用に適すると認められる水
を十分に供給できる設備があること。
②
給水容器を使用する場合は、耐久性の材料で造られ、ほこり等外部からの汚染
を防止できるものとし、その容量は18リットル以上のものとすること。
③
ふたがあり、耐水性で十分な容量を有し、清掃しやすく汚液及び汚臭の漏れな
い廃棄物容器を備えること。
④
使用後の水を十分に貯留できる汚水貯留設備を備えること。
(公衆衛生上講ずべき措置の基準)
第7条
第3条の要件を満たす営業についての公衆衛生上講ずべき措置の基準は、次の
とおりとする。
(1)
施設の管理
①
施設及びその周辺は、よく清掃し、常に衛生上支障のないよう保持すること。
②
施設には、不必要な物品等を置かないこと。
③
施設の採光、照明を十分に行い、作業面の明るさは100ルクス以上とするこ
と。
④
手洗設備は、常に清潔に保ち、手洗いに適当な石けん、消毒液等を常に使用で
きる状態にしておくこと。
⑤
(2)
器具を洗浄するための設備は、常に清潔に保つこと。
食品取扱設備の管理保全
①
機械器具類は、常に清潔に保ち衛生的に取扱うこと。
②
機械器具類は、使用目的に応じて適正に使用すること。
(3)
給水及び汚物処理
①
水道水以外の水を使用する場合は、飲用に適する水を使用すること。
②
廃棄物容器は、汚液及び汚臭の漏れないよう常に清潔にし廃棄物の処理は適正
に行うこと。
③
(4)
①
使用後の水は、衛生上支障のない方法で処理すること。
食品等の取扱い
原材料及び製品の仕入に当たっては、品質、鮮度、表示等について点検するこ
と。
②
容器包装は、清潔なものを使用すること。
③
原材料及び製品並びに器具及び容器包装は、衛生的に保管すること。
(5)
①
従事者に係る衛生管理
従事者の健康診断は、検便の実施等食品衛生上必要な健康状態の把握に留意し
て行うこと。
②
(6)
作業中は清潔な服装で従事すること。
食品衛生責任者
①
営業者は、施設ごとに食品衛生責任者を定めること。
②
食品衛生責任者は、衛生管理に当たること。
附
則
この要綱は、平成15年4月1日から施行する。
附
則
この要綱は、平成16年2月27日から施行する。
附
則
この要綱は、平成28年4月1日から施行する。