観光PRキャラクター事業(ハート・オブ・ジャパン観光プロモーション事業) 委託業務基本仕様書 1 目的 本県は、武将観光や産業観光、「なごやめし」などのグルメのほか、自然や温泉などの 観光資源に恵まれており、アクセス面でも好条件にあるにも関わらず、観光地としての認 知度は高いとは言えない状況にあり、他県から見た旅先としての認知度の向上及び観光誘 客のさらなる促進が大きな課題となっている。 そうした中で、本県では、平成 27 年 5 月に観光PRのためのキャッチワード「“Heart” of JAPAN~Technology and Tradition」とそのロゴマークを定め、国内外に向けた積極的 な観光プロモーションを展開している。 また、国内向けには、平成 27 年度「モノスゴ愛知で待つ県」のキャッチワードのもと プロモーションを展開し、全国メディアなどからも取り上げる等の話題を得たことなどか ら、平成 28 年 2 月策定の「あいち観光戦略」においても国内向け観光PR用キャッチワ ードとして「モノスゴ愛知で待つ県」 (「モノスゴい観光資源がある愛知県で観光客の皆様 をお待ちしています」の意)を位置付けたところである。 このキャッチワードとコンセプトを継承し、著名人を起用したメディアミクス型キャン ペーンを戦略的に展開することで、愛知県の魅力ある観光資源を県外に向け周知し、愛知 県の観光地・旅先としての認知度の向上と、県外からの観光客の誘致を図る。 2 業務内容 本県の国内向け観光PR用キャッチワード「モノスゴ愛知で待つ県」のコンセプトに沿 って、国内外に誇る技術と伝統(自然や食などの魅力を含む)や、「モノスゴい」魅力を 持つ観光資源等の本県の魅力を、本県出身の俳優 松平健氏を起用した意外性のある動画 等を通じて戦略的・効果的に情報発信することにより、主として首都圏・関西圏における 本県の観光地・旅先としての認知度向上を図り、観光誘客につなげる。 3 実施期間 契約締結日から平成29年3月31日(金)まで 4 実施内容 (1)PRキャラクター(出演者)の起用 ・松平健氏(俳優、愛知県豊橋市出身)を起用すること。 ・所属事務所との出演交渉は提案までの間に必ず行い、交渉結果・条件に基づいた提案を 行うこと。 ・出演料等、必要経費は当該事業の委託料に含む。所属事務所との交渉結果を踏まえた経 費を見積書に積算すること。 (2)メディアミックスによるプロモーションの展開 ア 動画の制作 愛知県の観光資源を取り上げた動画を制作し、効果的な手法で公開する。 ※県内の各地域(名古屋、尾張、知多、西三河、東三河の最低5地域)及び観光 資源のバラエティ(武将観光、産業観光、食、自然、祭り等の文化)に配慮し、 バランス良く取り上げられるようにすること。 (メインとして取り上げるのは、 観光資源5つを想定)また、なぜその資源を取り上げるかの理由を、全体のコ ンセプトに合わせて明確にすること。 イ 首都圏・関西圏における屋外広告・交通広告等の展開 動画と連動した内容で、首都圏・関西圏において話題性のある屋外広告・交通広告 等を展開する。 ※愛知県では今年度毎月1回、首都圏において観光物産展の開催を予定している。 それらとのシナジー効果を念頭に入れて展開すること。 ウ ポスターの制作 ○動画と連動したポスターを制作する。 ・サイズ等:日本工業規格B1版(片面刷) ・最低印刷枚数:各100枚 ※イの屋外広告・交通広告等の展開で必要になる枚数とは別に、上記の枚数を 納品すること。 ○上記ポスターの一部を、県が別途指定する配送先100箇所程度に発送すること。 エ ウェブ媒体の活用 ○動画の閲覧数を伸ばし、県外客の愛知県の観光への認知度及び旅行意欲を高めるた め、ウェブ媒体を活用したプロモーションを展開すること。 ○本県が展開している「Aichi Now」(愛知県公式観光情報サイト及び SNS)、「こって り愛知 de 首都圏」(首都圏向け観光プロモーション公式サイト)及び「徳川家康と 服部半蔵忍者隊」などとの連携を図ること。 (3)観光誘客促進のための展開 (2)の実施と合わせ、主として首都圏・関西圏からの観光誘客につながる具体的な取 組を実施すること。 (4)イベント等の実施 ○松平健氏と愛知県知事共演による、当キャンペーンの披露及び観光プロモーションの ためのイベント等の企画を実施すること。 ○日程については、契約後、調整する。 (5)効果測定 ○キャンペーン全体の評価指標(KPI)を設定し、閲覧数等の数値のほか、SNS上 での評価を報告としてまとめるなど、評価に関する効果測定を行うこと。 5 メディア対応 ○本キャンペーンを通じて愛知県の観光資源が各種メディアで十分に露出されるよう、戦 略的・効果的なPRになるよう留意すること。 ○メディア掲載実績・対応状況については、実施結果報告書にまとめるほか、県の求めに 応じて随時報告すること。 6 成果物 品名 実施結果報告書(冊子) 仕様 日本工業規格 A4判 実施結果報告書(電子データ) 電子媒体(CD,USB 等) DVD 動画 (DVD プレイヤー対応) DVD (WMV・MP4 形式収録) ポスター ポスター等電子データ 日本工業規格 B1判 CDまたはDVD (AI・JPEG・PDF 形式) 数量 納期限 5冊 1点 契約満了日まで 20 枚 5枚 最低各 100 枚 プロモーション 開始まで 1枚 ※なお、付加提案等で成果物が生じた場合の納品方法については、協議の上、別途決定 する。 7 委託料の支払い 事業完了後、精算払いとするが、地方自治法施行令第162条第6号(経費の性質上概 算をもって支払いしなければ事務の取扱いに支障を及ぼすような経費で普通地方公共団 体の規則で定めるとき。)及び、愛知県財務規則第77条第7号により、必要に応じて概 算払いを認めることとする。 8 その他留意事項 (1)愛知県は、JRグループと地域が連携して展開する大型観光キャンペーン「デスティ ネーションキャンペーン(DC)」の平成 30 年度秋季(10 月~12 月)の開催地域に決 定している。今後DCに合わせて実施する予定の各種キャンペーン等との連動性、連続 性を考慮して提案を行うこと。 (2)本業務は、受託事業者の有している知識に基づき行うものとし、本業務で知り得た情 報については、管理・保管を十分行うとともに、外部への漏えいに十分注意すること。 (3)コンテンツの制作にあたっては、愛知県の観光PR用キャッチワード「“Heart”of JAPAN~Technology and Tradition」のロゴマークを盛り込むようにすること。 (4)愛知県では、首都圏・関西圏での物産展の開催のほか、昨年より首都圏向けに「こっ てりだけじゃない。愛知」のキャッチワードによるプロモーションを行ってきた。これ ら他事業ともシナジー効果が図られるよう、関連性に配慮した展開を行うこと。 (5)業務全般において、他者の著作権等、知的所有権を侵害することのないよう十分配慮 し、許諾等が必要な場合は受託事業者の責によって手続きを行うこと。 (6)本業務によって創作された成果物(動画、ポスター等のグラフィックのほか、納品さ れた広報ツール一式)の著作権は愛知県に帰属する。 (7)動画等で取り上げる観光資源については、提案内容を踏まえ、愛知県が決定し、市町 村または観光協会等への協力依頼を行う。制作に当たっての具体的な調整については、 受託事業者も愛知県と協力して行うこと。 (8)委託業務の実施にあたっては、事前に愛知県と十分協議を行うこと。また、委託期間 中についても、進捗状況及び今後の進め方等を、愛知県に逐次報告するほか、必要に応 じて打ち合わせを実施すること。 (9)委託期間中は、業務の経過全般を常に把握している専任の担当者(愛知県との連絡調 整担当者)を置くこと。 (10)委託業務を遂行する上で必要となる一切の経費は、受託事業者が負担すること。 【参考①】「モノスゴ愛知で待つ県」のコンセプトについて 愛知県の製造品出荷額は、昭和52年以降、一貫して全国1位の座を占めており、 日本一の「産業県」「ものづくり県」としては認知されていますが、観光地としてはあまり認知され ていないのが現状です。 ところが、本県には、訪れたくなる観光地や、食べてみたくなるご当地グルメがたくさんありま す。 たとえば、江戸時代の大名の7割が、愛知県出身だったり、愛知県にゆかりがあったりすると 言われており、本県は「武将のふるさと」とも言うべき地でもあり、県内には、城や古戦場のほか 戦国武将に関連する史跡が点在しています。 また、「ものづくり県」として、その伝統や最新技術に触れられる施設、ものづくりなど、何らか の体験ができるスポットが数多くあります。 そういった観光地としての魅力を伝えるため、上質なユーモアの力を借りて、本県にある「モ ノスゴい」観光資源を訴えることが、このキャッチワードのコンセプトです。 【参考②】「“Heart” of JAPAN~Technology and Tradition」のコンセプトについて 日本の中心部分に位置する、愛知・名古屋。 古くからモノづくりの拠点として栄えてきた愛知県は、陶磁器や織物等の伝統産業から、自 動車、航空宇宙などの先端産業に至るまで、幅広い多様な産業が集積している、日本一の Technology(技術)の中心地です。 この地は、日本史を大きく変えた織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の生誕地であり、 歴史・文化の中心地としても栄えてきました。ものづくりの原点である、からくり人形の Technology(技術)を活かした、愛知県が誇る5つの「山・鉾・屋台行事」は、ユネスコ無形文化 遺産候補となっており、この地は Tradition(伝統)の中心地です。 愛知・名古屋は、いつの時代も未来を拓く中心地であり、 人間にたとえれば心臓部・“Heart”と言えます。 体のすみずみに血を巡らせ、いのちを輝かせる心臓のように、 愛知・名古屋も日本、世界、そして未来に、新しい活力、 新しい感動を起こす原動力でありたい。 そして、ハートのマークが表すように、 皆様に愛していただき、知っていただけるように、 思いを込め、おもてなしの気持ちも表現しました。
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