PDF 1.9MB - ダイセキ環境ソリューション

第 20 期
年次報告書
平成 2 7 年 3 月 1 日〜平成 2 8 年 2 月 2 9 日
株式会社
ダイセキ環境ソリューション
株主の皆様へ
株主の皆様には、平素より格別のご支援、ご高配を賜りまして誠にありがとうございます。
ここに、当社第20期(平成27年3月1日から平成28年2月29日まで)における年次報告書を
お届けするにあたり、ひとことご挨拶申し上げます。
経営の基本方針
当社グループは、環境事業を通して永続的に社会に貢献し続けると共に、単にユーザーに対
してのみならず、全てのステークホルダー(自治体、近隣社会、株主、従業員等)を意識した
経営と社会的責任を果たすことにより、当社グループ及び業界全体の地位の向上を目指します。
当社グループの中核事業である土壌汚染調査・処理事業は、平成12年6月より開始して15年
が経過いたしました。また、「土壌汚染対策法」も施行後13年を経過し、その間法律改正が行わ
れるなど、土壌汚染リスクに対する社会的認識はますます深まっております。従いまして当事
業は、ニュービジネスとしての成長期が一段落し、次のステップである安定成長期への移行期
に入ったものと認識しております。
そうした状況のもと、政府の経済対策や東京オリンピック開催の決定等を背景に、ようやく
長期間続いたデフレ経済からの脱却の兆しが見え始め、当社グループの業績に大きな影響を及
ぼす不動産市場や土木建設市場も、一部懸念材料はあるものの概ね堅調に推移しつつある状況
であります。
当社グループは、当事業の社会的意義に鑑み、成長性と利益率の向上を重視し、中期的には
増収率10%、売上高経常利益率12%及びROE10%を経営指標の重要な目標として、企業価値の
最大化を図ってまいります。
利益配分に関する基本方針
当社は、株主の皆様への利益還元と同時に、将来の事業展開と経営体質強化のための内部留
保の確保が最も重要な経営課題のひとつであると認識しております。当社は発展途上の過程に
あり、当面は今後の事業展開に備え、経営体質を強化するために必要な内部留保の充実を図り、
一層の業容拡大を目指すことが株主の皆様に対する利益還元につながるものと考えております。
このような方針のもとに、今後につきましても、内部留保を充実させる一方、配当による利
益還元も適宜実施してまいります。
なお、内部留保金につきましては、汚染土壌処理設備及び環境分析機器等の充実のための設
備投資を進めてまいりたいと存じます。
中長期的な経営戦略
コンサルティング能力及び土壌処理能力の強化と処理方法の多様化を進めることにより、不
動産売買をはじめ、減損会計、環境報告書、不動産投信・不動産証券化のデュー・デリジェン
ス等、様々な場面での土壌調査並びに土壌処理に対する需要を的確に取り込み、「土壌汚染対策
のトータルソリューション企業」としての確固たる地位を確立いたします。
1
また一方では、廃石膏ボードリサイクルやBDFの製造販売、PCB関連事業等、新たな環境問
題に挑む環境フロンティア企業であり続けるために、当社グループ固有の調査分析技術とリサ
イクル処理技術のレベルアップを図り、多様化する環境問題に対応する新規事業の開拓を模索
してまいります。
当連結会計年度の概況
当連結会計年度における我が国経済は、政府及び日銀の積極的な金融・経済政策を背景に、企
業収益は好調に推移しており、雇用・所得環境にも改善が見られ、緩やかな回復基調が続いて
おりました。しかしながら、中国をはじめとするアジア新興国の景気減速懸念、米国の金融政
策正常化に向けた動きや原油価格の動向に対する懸念から株式市場が乱高下するなど、先行き
は不透明な状況にあります。
当社グループの業績に大きな影響を及ぼす不動産市況は、ここ数年減少傾向にあった土地取
引も、その件数は平成24年より増加に転じ、平成25年は前期比7.4%増まで回復したものの、平
成26年以降は僅かながら減少に転じており、その趨勢は右肩上がりで継続しているとは言い難
い状況でありました。一方、国内の住宅市場においては低金利融資の継続や各種住宅取得優遇
政策等により、底堅い需要が続いております。また、国内建設市場においては、公共投資は堅
調に推移し、民間設備投資も回復傾向にあるものの、建設技能者の不足に伴う労務費の上昇や
建設資機材価格の価格上昇が懸念され、先行きの不透明感がぬぐえない状況にあり、当社グルー
プを取り巻く環境も一部懸念材料を抱えた状況で推移してまいりました。
このような背景のもと、土壌汚染調査・処理事業を中心にリサイクル分野や環境分析分野へ
の展開も積極的に進める一方、外注費を含め広範囲にわたる原価低減を図ってまいりました。
その結果、当連結会計年度の売上高19,086百万円(前期比48.6%増)、営業利益2,516百万円(同
105.2%増)、経常利益2,521百万円(同106.3%増)、当期純利益1,516百万円(同112.1%増)となり
ました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[土壌汚染調査・処理事業]
‌ 公共投資の堅調な推移を踏まえた国内建設市場や住宅市場の底堅い動きを下支えとし、引
き続き営業体制の強化及びグループ会社間の連携強化による情報収集の強化を図り、新たな
需要の開拓に注力してまいりました。特に土木工事関連の大型案件が大きく寄与した結果、売
上高16,971百万円(同47.3%増)、営業利益2,829百万円(同106.6%増)となりました。
[廃石膏ボードリサイクル事業]
‌ 建設市場の底堅い動きに支えられ、需要は順調に伸びましたが、新工場の稼動及びライン
増設に伴う償却費負担が影響した結果、売上高1,195百万円(同54.6%増)、営業利益82百万円(同
52.5%減)となりました。
[その他]
‌ PCB関連事業の荷動きがやや低調であったことに加え、原油価格が下がったことにより、バ
イオディーゼル燃料の需要が鈍ったものの、埋設廃棄物の処理等が堅調に推移した結果、売
上高1,091百万円(同52.7%増)、営業利益130百万円(同40.3%増)となりました。
2
次期の見通し
今後のわが国の経済情勢につきましては、政府による経済対策の実施に加え、企業の設備投
資意欲の改善が期待される一方、原油の価格動向や為替変動のほか、材料費や人件費等の上昇
による企業収益の圧迫等の不安材料もあり、予断を許さない情勢が続くものと思われます。
土壌汚染対策市場に大きな影響を与える不動産市場や建設市場は、国土強靭化推進に向けた
公共投資の増加が下支えになりますが、労働市場のひっ迫や資機材価格の高騰などが不安要因
として残り、市場全体としては楽観が許されない状況が続くものと思われます。
そのような中で、当社グループは、土壌汚染調査・処理事業を大きな柱に、リサイクル事業、
環境分析事業をさらに拡大させるため、三大都市圏での事業基盤の整備に加え、九州・中国地
方並びに東北地方の需要にも応えることができるよう、営業拠点及びリサイクルセンターを整
備してまいりました。
今後につきましては、営業力の強化と、コンサルティング力及び技術力の向上に努め、他社
との差別化を図るとともに、事業の広域化及び多様化により事業の拡大を目指していきたいと
考えております。
通期の業績といたしましては、前年実績に大きく寄与した土木工事関連の大型案件が完了し
たため、売上高15,116百万円(前期比20.8%減)、経常利益1,600百万円(同36.5%減)、親会社株
主に帰属する当期純利益961百万円(同36.5%減)を予想しております。
株主の皆様におかれましては、今後とも格別のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上
げます。
平成28年5月
3
代表取締役社長
業績の推移
■売上高
■経常利益・当期純利益
■総資産
(百万円)
24,000
(百万円)
3,000
(百万円)
16,000
経常利益
当期純利益
14,542
2,521
19,086
12,377
18,000
12,000
10,774
2,000
12,842
12,000
1,516
10,585
1,266
7,509
1,222
8,000
7,902
1,000
6,000
600
712
714
第18期
第19期
4,000
298
0
第17期
第18期
第19期
第20期
0
平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
2月期
2月期
2月期
2月期
■純資産
第17期
第20期
■1株当たり当期純利益
第17期
第18期
第19期
■1株当たり純資産額
683.85
9,797
120
9,000
108.51
8,364
584.76
600
537.56
7,653
90
6,000
436.05
400
5,313
59.03
60
3,000
0
30
第17期
第20期
平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
2月期
2月期
2月期
2月期
(円)
800
(円)
150
(百万円)
12,000
0
平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
2月期
2月期
2月期
2月期
第18期
第19期
第20期
平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
2月期
2月期
2月期
2月期
0
51.15
200
24.95
第17期
第18期
第19期
第20期
平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
2月期
2月期
2月期
2月期
0
第17期
第18期
第19期
第20期
平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
2月期
2月期
2月期
2月期
※‌平成25年9月1日付けで株式1株につき100株の、また平成27年9月1日付けで株式1株につき2株の株
式分割を行っております。
‌当該株式分割については、第17期の期首に株式分割が行われたと仮定して1株当たり当期純利益及び1株
当たり純資産額を算定しております。
4
連結財務諸表
■連結貸借対照表
資
産
科
目
流
動
資
産
の
第20期
部
第19期
(平成28年2月29日現在) (平成27年2月28日現在)
6,736,529
4,794,830
負
債
科
目
流
動
負
の
第20期
(単位:千円)
部
第19期
(平成28年2月29日現在) (平成27年2月28日現在)
3,800,649
3,708,649
支払手形及び買掛金
債
1,216,839
1,350,607
短 期 借 入 金
840,000
1,500,000
1年内返済予定の長期借入金
299,796
-
現金及び預金
2,708,537
918,914
受取手形及び売掛金
3,534,222
3,154,846
た な 卸 資 産
290,882
526,514
未払法人税等
862,107
23,506
繰延税金資産
97,539
28,937
賞 与 引 当 金
59,497
35,481
他
136,071
192,191
522,409
799,054
貸 倒 引 当 金
△30,724
△26,573
943,994
304,206
7,805,899
そ
固
の
定
資
産
そ
固
の
定
負
他
債
7,582,449
長 期 借 入 金
725,323
-
リ ー ス 債 務
83,073
121,977
98,787
有 形 固 定 資 産
7,265,868
6,952,309
退職給付に係る負債
59,993
建物及び構築物
1,716,413
1,524,575
役員退職慰労引当金
72,077
62,174
機械装置及び運搬具
882,413
362,508
他
3,528
21,268
地
4,483,725
4,487,589
計
4,744,643
4,012,856
リ ー ス 資 産
137,182
163,762
建 設 仮 勘 定
18,854
386,217
そ
他
27,279
27,654
無 形 固 定 資 産
8,115
6,860
投資その他の資産
531,915
623,279
投資有価証券
282,060
376,176
繰延税金資産
155,493
134,975
そ
他
134,322
154,362
貸 倒 引 当 金
△39,960
△42,235
14,542,429
12,377,280
土
資
の
の
産
合
計
そ
負
の
債
合
純
株
主
資
の
部
本
9,494,886
8,072,707
金
2,248,438
2,248,438
資 本 剰 余 金
2,043,951
2,043,951
利 益 剰 余 金
5,202,535
3,780,317
資
資
産
本
式
△39
-
その他の包括利益累計額
60,377
97,927
その他有価証券評価差額金
60,027
98,589
退職給付に係る調整累計額
350
△662
少数株主持 分
242,522
193,788
純 資 産 合 計
9,797,785
8,364,423
負債純資産合計
14,542,429
12,377,280
自
己
株
(注)
1.有形固定資産の
第19期 2,637,222千円
減価償却累計額
第20期 3,242,835千円
2. 1株当たり当期純利益 第19期
51円15銭
第20期
108円51銭
3.平成27年9月1日付けで株式1株につき2株の株式分割を行っております。
‌当該株式分割については、前連結会計年度の期首に株式分割が行われたと仮定して1株当たり当
期純利益を算定しております。
5
■連結損益計算書
科
目
売
上
高
売
上
原
価
売 上 総 利 益
販売費及び一般管理費
営
業
利
益
営 業 外 収 益
営 業 外 費 用
経
常
利
益
特
別
利
益
特
別
損
失
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
少数株主損益調整前当期純利益
少 数 株 主 利 益
当 期 純 利 益
(単位:千円)
(
第20期
)(
第19期
)
平成27年3月1日から
平成28年2月29日まで
平成26年3月1日から
平成27年2月28日まで
19,086,214
15,482,981
3,603,232
1,086,286
2,516,945
15,161
10,126
2,521,980
4,499
86,442
2,440,038
967,879
△68,313
1,540,471
24,229
1,516,242
12,842,716
10,742,498
2,100,217
874,227
1,225,990
27,122
31,061
1,222,051
26,649
5,467
1,243,234
292,262
179,461
771,510
56,696
714,813
■連結キャッシュ・フロー計算書(単位:千円)
科
目
(
第20期
)(
第19期
)
平成27年3月1日から
平成28年2月29日まで
平成26年3月1日から
平成27年2月28日まで
営業活動によるキャッシュ・フロー
2,616,913
△93,261
投資活動によるキャッシュ・フロー
△947,876
△1,392,017
財務活動によるキャッシュ・フロー
37,047
525,416
現金及び現金同等物の増減額(減少:△)
1,706,084
△959,862
現金及び現金同等物の期首残高
918,914
1,878,776
新規連結に伴う現金及び
現金同等物の増加額
83,539
-
現金及び現金同等物の期末残高
2,708,537
918,914
(注)‌現 金及び現金同等物の期末残高と貸借対照表に
掲記されている科目の金額との関係
2,708,537
2,708,537
現金及び預金
現金及び現金同等物
■連結株主資本等変動計算書 第20期(平成27年3月1日から平成28年2月29日まで)(単位:千円)
株主資本
科
目
当 期 首 残 高
会計方針の変更による累積的影響額
会計方針の変更を反映した当期首残高
連結会計年度中の変動額
剰 余 金 の 配 当
当 期 純 利 益
自己株式の取得
連結範囲の変動
株主資本以外の項目の連結
会計年度中の変動額(純額)
連結会計年度中の変動額合計
当 期 末 残 高
その他の包括利益累計額
そ の 他 退 職 給 付 少数株主持分
資 本 金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計 有 価 証 券 に 係 る
評価差額金 調整累計額
2,248,438 2,043,951 3,780,317
29,257
2,248,438 2,043,951 3,809,575
- 8,072,707
29,257
- 8,101,965
△111,780
1,516,242
△11,500
△111,780
1,516,242
△39
△39
△11,500
-
- 1,392,960
2,248,438 2,043,951 5,202,535
△39 1,392,920
△39 9,494,886
98,589
△662
193,788
98,589
△662
193,788
△38,562
1,012
48,733
△38,562
60,027
1,012
350
48,733
242,522
6
財務諸表
■貸借対照表
資
科
流
産
目
動 資 産
現金及び預金
受 取 手 形
売
掛
金
た な 卸 資 産
前
渡
金
前 払 費 用
繰延税金資産
関係会社短期貸付金
1年内回収予定の
関係会社長期貸付金
そ
の
他
貸 倒 引 当 金
固 定 資 産
有 形 固 定 資 産
建
物
構
築
物
機械及び装置
車 両 運 搬 具
工具、器具及び備品
土
地
リ ー ス 資 産
建 設 仮 勘 定
無 形 固 定 資 産
投資その他の資産
投資有価証券
関係会社株式
関係会社長期貸付金
従業員に対する長期貸付金
破産更生債権等
長期前払費用
繰延税金資産
保 険 積 立 金
そ
の
他
貸 倒 引 当 金
資
産
合
計
の
第20期
部
第19期
(平成28年2月29日現在) (平成27年2月28日現在)
6,683,358
2,624,721
163,747
3,238,834
285,113
949
4,755
95,529
165,000
4,888,743
838,341
156,596
2,901,441
522,481
63,264
4,328
25,116
320,000
12,000
12,000
123,432
△30,724
7,164,739
6,230,543
952,700
435,061
145,018
34,812
23,847
4,483,725
137,182
18,194
7,616
926,580
232,560
150,300
297,000
2,263
39,960
3,075
152,367
74,642
14,371
△39,960
13,848,097
71,803
△26,630
6,890,507
6,213,720
893,948
343,061
132,623
13,132
26,876
4,487,589
163,762
152,726
6,638
670,148
274,476
150,300
29,000
3,054
39,960
2,128
133,244
66,693
11,250
△39,960
11,779,251
負
科
債
目
の
第20期
動 負 債
支 払 手 形
買
掛
金
短 期 借 入 金
1年内返済予定の長期借入金
リ ー ス 債 務
未
払
金
未 払 費 用
未払法人税等
未 払 消 費 税
前
受
金
預
り
金
賞 与 引 当 金
資産除去債務
設備関係支払手形
そ
の
他
固 定 負 債
長 期 借 入 金
リ ー ス 債 務
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
そ
の
他
負
債
合
計
純
資
第19期
(平成28年2月29日現在) (平成27年2月28日現在)
流
株 主 資 本
資
本
金
資 本 剰 余 金
資 本 準 備 金
利 益 剰 余 金
利 益 準 備 金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金
自 己 株 式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
純 資 産 合 計
負債純資産合計
(単位:千円)
部
産
3,541,913
173,165
1,002,653
700,000
299,796
48,006
103,315
44,377
853,718
190,017
49,481
8,008
55,724
-
13,646
3
944,511
725,323
83,073
60,510
72,077
3,528
4,486,424
3,483,721
145,760
1,158,668
1,500,000
-
32,352
93,945
42,838
-
28,862
372,562
10,008
33,436
4,244
61,277
3
303,180
-
121,977
97,761
62,174
21,268
3,786,902
の
部
7,893,759
2,248,438
2,043,951
2,043,951
3,601,369
1,300
3,600,069
3,600,069
-
98,589
98,589
7,992,348
11,779,251
9,301,646
2,248,438
2,043,951
2,043,951
5,009,295
1,300
5,007,995
5,007,995
△39
60,027
60,027
9,361,673
13,848,097
(注)
1.有形固定資産の
第19期 2,349,151千円
減価償却累計額
第20期 2,559,282千円
2. 1株当たり当期純利益 第19期
46円81銭
第20期
106円66銭
3.平成27年9月1日付けで株式1株につき2株の株式分割を行っております。
‌当該株式分割については、前事業年度の期首に株式分割が行われたと仮定して1株当たり当期純
利益を算定しております。
7
■損益計算書
科
目
売
売
(単位:千円)
上
高
17,910,407
12,077,893
14,506,053
10,223,201
3,404,353
1,854,691
販売費及び一般管理費
971,103
807,049
2,433,250
1,047,641
利
)
平成26年3月1日から
平成27年2月28日まで
価
業
原
)(
第19期
平成27年3月1日から
平成28年2月29日まで
売 上 総 利 益
営
上
(
第20期
益
営 業 外 収 益
49,155
41,355
営 業 外 費 用
44,294
42,517
経
常
利
益
2,438,110
1,046,479
特
別
利
益
-
26,649
特
別
損
失
86,442
5,304
税引前当期純利益
2,351,668
1,067,825
法人税、住民税及び事業税
941,268
234,607
法人税等調整額
△80,050
179,118
当 期 純 利 益
1,490,449
654,099
■株主資本等変動計算書 第20期(平成27年3月1日から平成28年2月29日まで)
株
科
目
当 期 首 残 高
会計方針の変更による累積的影響額
会計方針の変更を反映した当期首残高
当 期 変 動 額
剰 余 金 の 配 当
当 期 純 利 益
自己株式の取得
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当 期 変 動 額 合 計
当 期 末 残 高
資本剰余金
資 本 金
主
資
(単位:千円)
本
評価・換算差額等
利 益 剰 余 金
株 主 資 本 その他有価証券
資
本 利
益 その他利益剰余金 自 己 株 式 合
計 評価差額金
準 備 金 準 備 金 繰越利益剰余金
2,248,438
2,043,951
1,300
2,248,438
2,043,951
1,300
3,600,069
29,257
3,629,326
△111,780
1,490,449
-
-
7,893,759
29,257
7,923,016
△39
△111,780
1,490,449
△39
△39
△39
1,378,629
9,301,646
98,589
98,589
△38,562
-
2,248,438
-
2,043,951
-
1,300
1,378,669
5,007,995
△38,562
60,027
8
トピックス
PCB廃棄物の運搬処理とコンサルティング
PCBとは、ポリ塩化ビフェニル(Polychlorinated biphenyl)の略で、日本では1953年
頃から製造された合成油です。燃えにくく、電気絶縁性が高いため、高電圧がかかる電
気機器の絶縁油等として広く使用されていました。その後、人体への毒性が判明し、
1972年以降は製造や新たな使用は禁止されています。PCBは変圧器やコンデンサといっ
た電気関連機器に使用されていたことから保管事業者は多業種にわたる一方で、PCB特
措法*や特別管理産業廃棄物として廃棄物処理法**の規制も受け、取り扱いが複雑です。
当社では、主要事業のひとつである土壌汚染調査の際、閉鎖された工場や倉庫などか
ら発見されたPCB廃棄物の取り扱いのご相談を受けることが度々ありました。そこで
2014年に事業部を立ち上げ、PCB含有有無の調査や分析、行政対応などのサポート、ま
た積替え保管施設を用いた運搬や処分などに一貫して対応しています。2026年度末まで
の処分期限に向け、PCB廃棄物の適正な保管と処分に貢献してまいります。
ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法
*
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
**
9
低濃度PCB廃棄物積み替え保管施設「名古屋トランシップセンター」
名古屋トランシップセンター(愛知県弥富市)では低濃度PCB廃棄物(変圧器等)を
きょうたい
複数の保管事業者から収集し、それらを抜油により筐体と絶縁油に分けた後、それぞれ
をまとめて各処分場に運搬しています。
PCB廃棄物は多数の事業者が少数(数台程度)を保管している場合が多い一方で、処
分施設の数が限られているため収集運搬コストがかかり、効率的な運搬が課題となって
いました。更に、PCB廃棄物は他の産業廃棄物と比較して処理費用が高額であることも
処理がなかなか進まない一因と考えられます。
そこで当社は積替え保管による運搬効率の向上と大ロットでの処理場搬入により、運
搬・処分の両面から費用を低減し、特に少数の機器を保管している事業者への支援を実
現しています。当社ではPCB廃棄物適正処理への貢献のため、取り扱いや処分に困って
いる保管側と、少数台の保管事業者に対応しきれていない処分側とを繋ぐ役割となるこ
とを目指しています。
名古屋トランシップセンター概要
所在地:愛知県弥富市楠三丁目24-2
敷地面積:3,958.73㎡
建物面積:839.84㎡
保管能力:174.50㎡
(変圧器約260台分)
絶縁油19.6 kL(指定数量9.8倍)
稼働日:平成27年6月1日
10
会社の概況(平成28年5月25日現在)
■商 号 株式会社ダイセキ環境ソリューション
■設 立 平成8年11月1日
■資 本 金 2,248,438千円
■本店所在地 名古屋市港区船見町 1 番地86
■事 業 所 本 社 名古屋市港区船見町1番地86
TEL:052−611−6350(代)
東京本社 東京都港区芝浦3丁目14番19号8階
TEL:03−3456−2801(代)
関西支社 大阪市大正区南恩加島7丁目1番82号
TEL:06−6555−1330(代)
支 店 等 九州支店(福岡県糟屋郡宇美町)
TEL:092−957−6767
東北支店(仙台市青葉区)
TEL:022−394-8771
西日本営業所(広島市南区)
TEL:082−568-5671
工 場 等 名古屋リサイクルセンター(愛知県東海市)
横浜リサイクルセンター(横浜市鶴見区)
大阪リサイクルセンター(大阪市大正区)
仙台リサイクルセンター(仙台市青葉区)
バイオエナジーセンター(愛知県東海市)
名古屋トランシップセンター(愛知県弥富市)
■子 会 社 株式会社グリーンアローズ中部(当社持株比率54.0%)
(本社工場)愛知県東海市南柴田町ホノ割213番地の7
TEL:052−689−3501
(名港工場)名古屋市港区築三町3丁目1番3
TEL:052−659−2010
株式会社グリーンアローズ九州(当社持株比率58.0%)
福岡県糟屋郡宇美町ゆりが丘2丁目7番15号
TEL:092−957−6767
東北支店・仙台リサイクルセンター
九州支店・株式会社グリーンアローズ九州
西日本営業所
本社
東京本社
横浜リサイクルセンター
バイオエナジーセンター
株式会社グリーンアローズ中部(本社工場)
関西支社・大阪リサイクルセンター
名古屋トランシップセンター
11
名古屋リサイクルセンター
株式会社グリーンアローズ中部(名港工場)
役員(平成28年5月25日現在)
代表取締役社長
専 務 取 締 役
常 務 取 締 役
取
締
役
取
締
役
取締役 常勤監査等委員
取締役 監査等委員
取締役 監査等委員
二 宮 利 彦
山 本 浩 也
鈴 木 隆 治
村 上 実
松 岡 容 正
冨 田 喜久夫
藤 井 敏 夫
尾 崎 弘 之
環境事業本部長
環境事業本部副本部長西日本エリア・本社事業部統括担当
企画管理本部長
環境事業本部副本部長東日本エリア事業部統括担当
(注)藤井敏夫氏及び尾崎弘之氏は、社外取締役であります。
従業員(平成28年2月29日現在)
人数
平均勤続年数
平均年齢
男性
90名
7年5ヶ月
41歳8ヶ月
女性
20名
5年7ヶ月
36歳5ヶ月
計
110名
7年1ヶ月
40歳8ヶ月
(注)当社から社外への出向者6名を除いております。
ホームページのご案内
当社ホームページでは、会社情報・事業内容・IR情報など、当社をご理解いた
だくための様々な情報を紹介しております。
http://www.daiseki-eco.co.jp/
12
株式の状況(平成28年2月29日現在)
■発行可能株式総数
25,600,000株
■発行済株式の総数
13,972,571株(自己株式29株を除く)
■株主数
3,298名
■大株主(上位12名)
株
株
主
式
会
社
名
ダ
イ
セ
持株数
キ
持株比率
7,547,200 株
54.01 %
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
702,600
5.02
ステイト ストリート バンク アンドトラスト
カ ン パ ニ ー
5 0 5 0 2 5
481,200
3.44
ジ
288,000
2.06
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
株
式
会
社
イ
ト
210,100
1.50
バンク カントナールヴォードワーズ オーディナリー
200,000
1.43
メロンバンク トリーティークライアンツ オムニバス
186,100
1.33
東京海上日動火災保険株式会社
176,000
1.25
株 式 会 社 三 菱 東 京 U F J 銀 行
160,000
1.14
株
160,000
1.14
式
会
社
中
京
銀
行
新 東 昭 不 動 産 株 式 会 社
160,000
1.14
株
160,000
1.14
式
会
社
タ
ケ
エ
イ
■所有者別株式構成
■地域別株式構成
金融商品取引業者
1.47%
個人・その他
15.30%
外国人
11.24%
その他
国内法人
58.65%
海 外
11.18%
中 部
65.13%
金融機関
13.32%
九 州
0.56%
中 国
0.62%
四 国
0.37%
北海道
0.12%
東 北
0.29%
近 畿
2.44%
関 東
19.23%
(注)証券保管振替機構名義株式、自己名義株式は含んでおりません。
13
株主メモ
■事業年度
3月1日〜翌年2月末日
■期末配当金受領株主確定日
2月末日
■中間配当金受領株主確定日
8月31日
■定時株主総会
毎年 5 月
■株主名簿管理人
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
■同事務取扱場所
名古屋市中区栄三丁目15番33号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
■郵便物送付先
(電話照会先)
〒168−0063
東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
℡ 0120−782−031(フリーダイヤル)
■上場証券取引所
東京証券取引所、名古屋証券取引所
■監査法人
有限責任監査法人トーマツ
■公告のホームページアドレス http://www.daiseki-eco.co.jp/ir/kessan2.html
やむを得ない事由により電子公告をすることが
できない場合は、日本経済新聞に掲載いたします。
■計算書類のホームページアドレス http://www.daiseki-eco.co.jp/ir/kessan.html
(ご注意)
1.‌株主様の住所変更、単元未満株式の買取請求その他各種お手続きにつきましては、原則、口座を開設
されている口座管理機関(証券会社等)で承ることとなっております。口座を開設されている証券会
社等にお問合せください。株主名簿管理人(三井住友信託銀行)ではお取り扱いできませんのでご注
意ください。
2.‌特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三井住友信託銀行が口座管理機関
となっておりますので、
上記特別口座の口座管理機関(三井住友信託銀行)にお問合せください。なお、
三井住友信託銀行全国各支店にてもお取次ぎいたします。
3.未受領の配当金につきましては、三井住友信託銀行本支店でお支払いいたします。
14
株式会社ダイセキ環境ソリューション
〒455-0027 名古屋市港区船見町 1 番地86
TEL(052)611-6350 ㈹ FAX(052)611-4022