今回の組織変更に関するご説明 平成 28 年 5 月 25 日 イーレックス株式会社 1. 組織変更の目的 当社は、 「未来を切り拓く『共創』エネルギー企業」というビジョンを掲げながら、従 来より、再エネ電源を始めとする競争力のある供給力を確保しつつ、1000 を超える代 理店を通じた幅広いお客さまへの電力販売を通じて収益力を確保して参りました。 一方、外部環境に目を向けると、政府が提示した電力システム改革は着実に実行に移 されており、実際に今年の 4 月より家庭用向け市場が自由化されました。また、再生 可能エネルギー電源の普及につきましても目を見張るものがあり、これにより今後の 発電事業を巡る環境が大きく変化していくものと予想されます。 以上のような状況を勘案し、当社は、従来からの戦略をベースにした上で、日々刻々 と変化している事業環境に対して先んじて優位性を確保するような事業戦略の立案と 共に、このような事業環境に対応できる社内体制の構築が必要であるとの結論に至り ました。 2. 新組織の概要 従来は、 「管理部」 、 「営業部」 、 「事業開発部」の三部体制で事業を運営してきましたが、 今回「経営企画部」、「エネルギー取引部」の二部を新設し、五部体制で今後は事業運 営を行っていくこととします。 「経営企画部」 日々変化する事業環境に対して先んじて優位性を確保できるような事業戦略の構築に 関して、外部環境の分析と共に社内における立案・推進を担う部署として経営企画部 を新設します。 経営企画部では、燃料調達という上流部門からお客さまへの電力供給という下流部門 までを一体的に運営していく垂直的展開と、多くの企業の方と一緒に『共創』してい く水平的展開(with eREX)という 2 つの軸を基本にして、全社的な戦略を立案し、 推進して参ります。また、先行する欧米の電力自由化についても十分に研究した上で、 各戦略に反映して参ります。 「エネルギー取引部」 欧米の事例においても明らかである通り、電力自由化の進展のためには、系統利用に 関する公平性の担保と共に、卸電力取引所の発達が必要不可欠であります。実際に日 本におきましても、卸電力取引所を通じた電力取引量は増加傾向にあり、また今後は 多種多様な取引商品が設計、提供されるものと予想されます。そのような中、当社に おきましても取引所の活用についてより強化すべく、今回エネルギー取引部を新設し ました。今後はエネルギー取引部が、市場取引に関する業務と共に、全社的な収益管 理、リスク管理について担当していくこととなります。 同時に、発電所の数が増えていくことに対応するため、バイオマス燃料の調達業務に ついても注力し、同業務につきましてもエネルギー取引部が担当します。更に、自社 発電所への供給と共に他社への供給についても推進して参ります。 また、従来からある三部についても、ガバナンス体制の強化(管理部)、販売代理店網 の強化・拡充(営業部) 、新たな発電事業案件の検討(事業開発部)など、引き続き大 きな経営課題に対処すべく、体制強化に努めて参ります。 なお当社は、原油価格を巡る情勢の変化や自由化の進捗を踏まえた家庭用電力の販売 計画を反映した新たな中期経営計画(Dash 1000)を今月 9 日に発表させて頂きました。 今後は、今回の組織変更を速やか且つ確実に実行に移した上で、中期経営計画を達成 するために役員、従業員一同、業務を推進して参ります。 3. 今後のスケジュール 本組織変更への取り組みは、スピード感を第一に考えながら、人員配置やシステム対 応等に支障が出ないよう日々の業務の円滑な実行にも配慮した上で実行していくこと とします。 具体的には、本年 7 月より一部組織の変更を実施、最終的には 10 月 1 日より五部体制 に移行することとします。 新組織図(平成 28 年 10 月 1 日) ※色付きが新設部署 株主総会 監査役会 取締役会 経営会議 代表取締役 管理部 営業部 事業開発部 経営企画部 エネルギー取引部
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