ビッグデータを活用した調査・分析等業務委託仕様書

ビッグデータを活用した調査・分析等業務委託仕様書
1 趣 旨
京都府内に約 300 ある商店街のうち、京都市中心部や観光地以外の多くの商店街では、コンビニや
スーパーマーケット、通信販売の台頭など業態の多様化や、人口減少による消費そのものの減少など
により、来街者数や売上の減少が進行するなど厳しい環境下に置かれている。
一方で、生活行動の範囲が広がっているほか、外国人観光客をはじめ「京都観光」が好調な中で、商
店街が新たな顧客を呼び込むことで活路を見いだす可能性も生まれている。従来の「商圏」のみに依存
しない方法で、活性化への道を拓いていくことが効果的で現実性を持つものと考える。
現状では、コンビニやスーパーマーケット等と異なり、多くの商店街では、マーケティング等に必要な
データが不足しており、効果的な施策が実施できていないため、外国人及び日本人観光客並びに京都
府民の移動動向や消費動向等をビッグデータを活用して総合的に分析することで、客観的なデータに
基づく効果の高い商業施策の実施や新たなビジネスモデルの創出、買い物弱者対策等につなげ、商店
街及び地域の活性化に資する。
2 業務期間
契約締結の日から平成 29 年 3 月 31 日まで
【業務のスケジュール】
平成 28 年 9 月中旬 中間報告提出
平成 29 年 3 月下旬 最終報告提出
3 業務内容
(1)京都府域を訪れる外国人及び日本人観光客並びに京都府民等の動向調査
・ 必要なビッグデータを収集するとともに、本ビッグデータ等を活用して、商店街に関連する現状の
把握と課題の分析、効果的な施策提案等を行うこと。
・ 収集するビッグデータは、国籍(日本人の場合は居住地)、性別、年代など属性ごとの分析が可
能となるものであること。また、調査を行うエリア、期間等は、京都府と協議の上決定すること。
なお、公募型プロポーザルの企画提案書提出に当たっては、本業務の中で収集可能で、かつ課
題分析や効果的な施策提案等のために効果的だと考えるビッグデータの種類やエリア、期間等に
ついても提案すること。
・ データの分析、検証に当たっては、別途京都府が実施する「RESAS を活用した京都府の地域創
生に係る調査・検討等業務」との連携を図ること。
(2)その他の提案事項
・ 上記(1)の動向調査のほか、商店街活性化に向けて効果的な調査等があれば提案すること。
4 再委託
受託者は、業務の一部を第三者に再委託することができる。その場合、再委託先ごとの業務内容、
再委託先の概要及びその体制と責任者を明記の上、事前に書面にて報告し、京都府の承諾を得なけ
ればならない。
5 成果品の提出
業務内容の結果を取りまとめ、報告書を作成すること。なお、報告書の取りまとめに当たっては、京都
府の担当職員と十分な事前調整の上、検討経過等が明らかになるよう努めるとともに、当事業において
得られた成果を今後も有効に活用できるよう資料整理し、今後の課題解決のために必要な事項等を明
記すること。
(1)中間報告
①報告書
・業務報告書(印刷物) 5 部
・報告書データファイル(CD-R) 1部
(報告書データファイルは、Microsoft Word、Excel 又は PowerPoint で作成すること)
②提出時期
・平成 28 年 9 月中旬
(2)最終報告
①報告書
・業務報告書(印刷物) 5 部
・報告書データファイル(CD-R) 1部
(報告書データファイルは、Microsoft Word、Excel 又は PowerPoint で作成すること)
②提出時期
・平成 29 年 3 月下旬
6 その他
(1) 委託業務の実施に当たっては、京都府と必要な協議及び打合せを十分に行い、その指示に従って
業務を進めること。
(2) 業務に関するメインの担当者(1~2名程度)を配置し、原則として、担当者がすべての業務を総括
すること(メインの担当者をサポートするチーム体制も確保すること)。
(3) 業務にあたり使用する図表やデータ、画像等の著作権・使用権等の権利については、受託者にお
いて使用許可等を得ること。なお、これらを怠ったことにより、著作権等の権利を侵害した場合は、受
託者はその一切の責任を負うこと。
(4) 本業務における成果品及び中間成果物に関する一切の権利及び成果品の所有権、著作権(著作
権法第 27 条及び第 28 条に定められた権利を含む)は、京都府に帰属するものとする。また、成果品
は、京都府が作成するホームページや印刷物等に自由に使用できるものとする。
(5) 本業務仕様書に定めのない事項については、受託者は京都府と協議し、その指示に従うこと。