関連資料 「ネガワット取引に関するガイドライン」の改定について 平成28年 5 月25日 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新産業・社会システム推進室 1. ガイドライン改定の経緯 ○「ネガワット取引に関するガイドライン」の策定 平成27年3月に、有識者による検討会及びパブリックコメントを経て「ネガワット取引に関す るガイドライン」が策定された。このガイドラインにおいては、需要削減量を測定するための基準 となるベースラインなどが規定された。 ○電気事業法第 3 弾改正 ネガワット取引の類型1②(一の小売電気事業者と小売契約をしている需要家の需要削 減量を他の小売電気事業者が調達する類型)において、平成 27 年6月の電気事業法改 正(第 3 弾)により、需要削減量(ネガワット量)についても、発電した電力量と同様に、 一般送配電事業者が行う電力量調整供給(インバランス供給)の対象と位置付けられた。 ○ネガワット取引市場の創設 平成27年11月の「未来投資に向けた官民対話」において、平成29年中までに類型1 ②に関連したネガワット取引市場を創設するとの総理発言がなされ、事業者間の取引ルール を策定することとされた。本年4月に策定された「エネルギー革新戦略」において、その旨明記 されているところ。 ○「ネガワット取引に関するガイドライン」の改定の必要性 ネガワット取引市場の創設に合わせて、ネガワット取引の普及が期待されるところであるが、現 行の「ネガワット取引に関するガイドライン」においては、類型1②におけるベースラインの在り方 や需要削減により売上が減少する小売電気事業者に対する売上補填の在り方が規定されて いなかった。 今般、それらの点について規定するため、「ネガワット取引に関するガイドライン」を改定すること とする。 2. ネガワット WG ○平成 28 年 4 月 21 日に、ネガワット取引に関する有識者から成る「ネガワット WG」を設置し、 全2回開催。 「ネガワット WG」委員等一覧 【委員】 石井 英雄 早稲田大学 先進グリッド技術研究所 教授 秋山 一也 株式会社エネット 経営企画部長 市村 拓斗 森・濱田松本法律事務所 弁護士 市村 健 エナジープールジャパン株式会社 代表取締役社長 内田 明生 エナノック・ジャパン株式会社 取締役 大橋 弘 東京大学大学院 経済学研究科 教授 大山 力 横浜国立大学大学院 工学研究院 教授 小坂田 昌幸 株式会社東芝 サービス・ソリューション技師長 塩川 和幸 東京電力パワーグリッド株式会社 技監 永井 卓 株式会社NTTファシリティーズ サービス開発担当部長 長尾 昂 株式会社エナリス 経営戦略部 部長 西村 陽 関西電力株式会社 お客さま本部 担当部長 古田 裕和 中部電力株式会社 販売カンパニー 戦略グループ 課長 【オブザーバー】 國松 亮一 日本卸電力取引所 企画業務部長 石坂 匡史 電力広域的運営推進機関 企画部 部長 岩男 健佑 電力取引監視等委員会 総務課 【事務局】 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新産業・社会システム推進室 3. ネガワット WG での主な論点 ○ 「ベースラインの算出方法」 実需給の1時間前までにベースラインを策定・提出するためのベースラインの算出方法 ○ 「売上補填の設定方法」 需要削減により売上が減少する小売事業者に対して行う売上補填の設定方法 以上
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