第 31 回 兵庫県クラブユースサッカー選手権(U−15)大会 決勝戦評 5/15(日)12:00k/o 場所:アスパ五色メイン ヴィッセル神戸伊丹 vs 神戸 FC 4-4(0-3,4-1) PK9-8 クラブユース選手権関西大会のシードをかけた重要な一戦。プレッシャーと、強風が結果に どのように影響するのかが見所であった。 立ち上がりは神戸 FC が風上ということもあり、前から圧力をかけ、勢いを持ちプレーをする。 すると前半 7 分、CK で神戸 FC⑭番がヘディングシュートを決める。その後前半 20 分辺りか らゲームが落ち着き、ヴィッセル伊丹がボールを握り始める。しかし相手ボールを奪った神戸 FC がサイドから攻撃を仕掛け中央にクロス。中途半端になったクリアーボールを直接シュート し 2 点目が決まる。また神戸 FC の FW が相手 DF に対してプレッシャーをかけに行く事でさ らに勢いが増し、前半 35 分に CK からのこぼれ球を押し込み 0-3 となる。 後半になり風上に立ったヴィッセル伊丹が立ち上がりから勢いを持ちプレーをする。すると 後半 5 分に左サイドからオーバーラップした SB がペナルティーエリア内 45 度の角度からシュ ートを決める。その 3 分後には自陣からドリブルで相手陣内へ持ち込みパスを受けた選手がシ ュートを打ち、3-2 となる。失点のせいか風の影響かわからないが神戸 FC の DF ラインが下が りすぎてしまい、中盤にスペースが生まれる。後半 11 分にはそのスペースを突かれ 3 点目を決 められヴィッセル伊丹が 3-3 の同点に追いついた。しかし、その 5 分後にヴィッセル伊丹 DF ラ インがセカンドボールに対しての反応が遅れ、そのボールを持ち込まれて失点。4-3 と再び神戸 FC がリードした。この失点でヴィッセル伊丹が力尽きたかと思われたが、後半 36 分にドリブ ルでペナルティーエリア内に侵入し、その際に足をかけられ転倒。PK を獲得する。それをきっ ちりと決めて同点のまま前後半が終了。PK 戦に突入した。PK 戦は後攻のヴィッセル伊丹の選 手、9 人全員が決めて 9-8 で終了した。 この試合は緊張感のある良い試合であった。しかし失点の大半が強風の影響で慎重になりす ぎ、DF ラインが低くなったことによるものであった。また神戸 FC は主力ボランチが怪我で途 中交代したことも結果に影響したのではないかと思われる。 ヴィッセル伊丹は前半で 0-3 に、神戸 FC は後半開始 11 分間で 3 失点するなど両チームとも 試合の入り方で大きな失敗をした。関西大会では「緊張との付き合い方」や「ゲームの入り方」 をどのようにするのかが重要になってくる。この 2 チームに加え関西大会に出場する兵庫県チ ームの健闘を祈りたい。 兵庫県クラブユースサッカー連盟 技術担当 加島 進一(ヴィッセル神戸)
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