募集要項 - JICA

2016年度
能力強化研修
国際保健規則コア能力強化
~強靭な保健システム構築に向けて~
2016年8月29日~8月31日
募集要項
独立行政法人 国際協力機構
国際協力人材部
はじめに
国際保健規則(International Health Regulations)(以下、「IHR」という)は、国際
保健機関(WHO)憲章第 21 条に基づく国際規則で、国際交通に与える影響を最小限
に抑えつつ、疾病の国際的伝播を最大限防止することを目的とした国際規則です。こ
の規則を遵守し、世界中の人々を脅かしうる健康リスクに対して、適切に予防・対応
するためには、各国がまずサーベイランスや検査室体制等8つのコア能力を備えるこ
とが必須とされています。
2013 年に発生したエボラ出血熱のアウトブレイクでは、流行国における医療体制
が脆弱だったこと、感染者が地域・国境を越えて移動したことなどに加え、IHR が遵守
されてこなかったことが指摘されました。これを受け、2015 年の G7 首脳宣言におい
ては、アウトブレイクを未然に防ぐことのできる強靭な保健システムを構築するために、
IHR 及び IHR を促進するための行動計画として進められている世界健康安全保障ア
ジェンダ(Global Health Security Agenda)(以下、「GHSA」という)の履行を推進す
るとの方針が打ち出されました。また、G7 保健大臣会合においても、「すべての人々
が必要とする健康増進、予防、治療、リハビリに関する保健サービスを負担可能な費
用で受けられる状態」を意味するユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(以下、「UHC」と
いう)の達成と合わせて、IHR の遵守による保健システム強化(Health Systems
Strengthening)(以下、「HSS」という)に向けて取り組む方針が打ち出されました。
このような背景を受け、JICA でも、現在実施中または今後実施が見込まれる、
ラボ機能強化、サーベイランス強化、院内感染対策、人獣共通感染症対策、バ
イオセーフティ、予防接種、ワクチン製造技術、ワクチン品質保証に係る技術
協力(技術協力プロジェクト、研修、専門家派遣)、感染症分野の国際共同研
究(SATREPS)、無償資金協力による実験施設・設備整備(BSL-3 ラボを含む)
などの案件において、IHR コア能力強化の視点を取り入れ、UHC や HSS 達成
のための取り組みを推進していきたいと考えています。
本コースはエボラ流行後の国際社会の動き、IHR コア能力強化とそのモニタ
リング方法・指標についての講義や、当該国の IHR コア能力の現状把握・強化
のためのアプローチについて討議を行う予定です。これらを通じ、HSS および
感染症対策案件において、IHR コア能力強化の視点導入、IHR と UHC・HSS の
関係を理解したうえでの実施および案件形成を行うことのできる人材を育成す
ることを目的としています。
1
1.応募要件
本研修の応募者は、下記の全ての要件を満たす者とします。
(1)将来、専門家・調査団員等として JICA 事業に携わる意志があること
(2)研修の全日程に参加可能であること
(3)専門能力・経験
原則として、大卒または同等以上の学歴を有し、すでに国際保健医療協力分野におい
て経験を有する実務者を対象とする。国内外を問わず保健医療・公衆衛生の分野で3年程
度以上の実務経験を有することが望ましい。
(4)原則として、以下に相当する語学力を有すること。
英検準一級、TOEIC730 点、TOEFL213 点/iBT79 点、国連英検 B 級以上
(専門家語学ガイドライン A レベル(高いコミュニケーション能力が求められる案件の専門
家に求められる語学力)基準)
※保持している語学力に係る公的資格を、履歴書の語学力欄に必ず記載してください
(取得年月が新しいものを優先。取得年月も記載してください)。
※研修に当たっては英文資料の読解が必要となりますので、上記の英語力が求められ
ます。これに加え、非英語圏での協力も想定し仏語、西語能力のある受講生を歓迎し
ます。
2.研修期間、募集人数
(1)期間: 2016 年 8 月 29 日(月) ~8 月 31 日(水)
(2)募集人数:
20 名程度
3.研修会場
JICA 市ヶ谷ビル
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町 10-5
TEL:03-3269-2911
FAX:03-3269-2054
4.応募方法
以下の(2)に記載されている提出書類を揃え、締切日までに JICA の運営している国際
協力キャリア総合情報サイト「PARTNER」(以下、「PARTNER」という。)から応募してくださ
い。応募書類受付後、応募時に PARTNER で指定した本人連絡用の E メールアドレスに対
2
し、受領通知メールと共に応募案件番号(受付番号)を通知します。応募後、3営業日以内
に受領通知が届かない場合は、4 ページ「国際協力人材登録に関するお問い合わせ先」
までご連絡ください。
(1)PARTNER への登録
応募はすべて「PARTNER」経由で行います。応募にあたっては「PARTNER」に国際協力人
材登録(簡易登録不可)がなされていることが必須ですので、登録されていない方はまず
「PARTNER」での人材登録を行ってください。登録手続きには本人確認のための必要書類の
郵送に要する日数も含めて約一週間かかりますので、締め切り直前の登録は避け、できるだ
け余裕を持って登録してください。
「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/
【PARTNER 登録の注意事項】
① 入力フォーム 4 ページ目「管理用」欄の冒頭に「2016 年度能力強化研修」と明記してくだ
さい。
② 同じく入力フォーム 4 ページ目「プロフィールの公開」欄で「希望する」を選択し、公開先
には必ず「JICA」を選択してください。
(2)応募書類
す べ て 所 定 の 様 式 を ご 使 用 く だ さ い 。 所 定 の 様 式 は 、 JICA ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.jica.go.jp/recruit/kyokakenshu/top.html)からダウンロードしてください。①の履
歴書についてのみ、PARTNER から書式をダウンロードして作成してください。
① 履歴書
国際協力人材への登録後、応募に必要な「専門家履歴書」を PARTNER 上で作成して
提出してください(履歴書への写真添付は不要です)。一般履歴書など他の様式の履歴
書は受け付けません。履歴書は、PARTNER ログイン後、マイページのメニューから作
成できます。
② 推薦書
所属先のある方は、必ず所属先の研修参加の了承を得てください。推薦書が用意でき
ない場合は、その理由を記載してください。自営の方や所属先のない方は不要です。
所属先において応募者ご本人が代表を勤めている方も必要ありません。
③ 自己申告書
必ず所定の様式を使用して提出してください。
(3)応募
応募期間内に「PARTNER」の応募画面から応募してください(予め応募書類をご用意してく
ださい)。
3
① 以下の URL から「PARTNER」にアクセスし、画面右上の“ログイン”をクリックして
PARTNER にログインします。
「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/
② 「研修セミナー情報」画面から該当のセミナー情報を検索し、「この案件に応募する」を
クリックしてください。
③ 上記(2)の応募書類を添付してください。添付方法の詳細は、PARTNER 活用方法の
「3.2WEB 応募を利用する」をご参照ください。
http://partner.jica.go.jp/resource/1425033220000/UsagePsnOrg/ForUsers.pdf
【国際協力人材登録に関する問い合わせ先】
独立行政法人国際協力機構 PARTNER 事務局
以下URL、PARTNERホームページの「お問い合わせ」からお願いします。
https://jica-partner.secure.force.com/inquiryEdit
5.応募締め切り
締切日: 2016 年 6 月 30 日 (木)12:00 必着
6.選考結果の発表
応募書類を審査の上、2016 年 7 月 22 日(金)を目途に、下記の PARTNER のマイペ
ージ上で合格者の応募案件番号(受付番号)を発表します。PARTNER にログインし、マ
イページの「PARTNER からのお知らせ」をご確認ください。書面による通知及び JICA ホ
ームページ上では発表しません。
ご自身の応募案件番号(受付番号)は受領通知メール、又はマイページ「メールボッ
クス」の「受信 BOX」で「【PARTNER】公募案件への応募送信完了のお知らせ」を参照くだ
さい。
なお、選考結果に関する個別のお問い合わせには一切お答え出来ませんので、あら
かじめご了承願います。
「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/
4
7.研修概要
(1)目的
保健システム強化及び感染症対策分野の案件において、当該国の IHR コア能力の現状を
理解し、当該案件のなかで、特に必要かつ関連するコア能力の強化を効果的に行うための
視点を獲得する。
(2)研修日程
月日
時間
分
09:20
8
月
2
9
日
(
月
)
8
月
3
0
日
(
火
)
8
月
3
1
日
(
水
)
テーマ
集合
09:30~09:40
10
開講挨拶
09:40~10:00
20
オリエンテーション・自己紹介 モデレーター
エボラ出血熱の流行以降の国際社会の動き(G7、TICAD VI、保健
10:10~11:10
60
大臣会合などを中心に薬剤耐性(AMR)、One Health、顧みられない
熱帯病(NTD)等にも言及)
11:20~12:50
90
感染症・保健医療分野の潮流(IHR、GHSA、UHC、HSS)
13:50~15:20
90
IHR の8つのコア能力
15:30~17:00
90
モニタリング・評価(JEE)
09:30~10:30
60
エボラ発生時の教訓
10:40~12:50
90
サーベイランス・検査室ネットワーク概論 (日本)
13:50~15:20
90
サーベイランス・検査室ネットワーク概論(ベトナム技プロの事例)
15:30~16:50
60
IHR コア能力強化の視点を導入した事業展開(事例紹介)
09:30~11:00
90
IHR コア能力強化の視点を導入した事業展開(事例紹介)②
11:10~12:40
90
各国の課題とニーズ調査・分析(演習)
13:40~14:40
60
研修結果発表
14:50~15:20
30
評価会・閉講式
※ 本日程は、暫定版のため変更の可能性があります。
5
8.修了証の発給
全日程の研修を修了された受講者へ、研修修了証書をお渡しします。
9.資料代
資料代として 2,000 円を徴収させていただきます。支払い手続きにつきましては、選考結
果発表後に受講者へご連絡します。
10.留意事項
(1)研修期間中の盗難、紛失、事故等については、JICA は一切責任を負いません。予めご
了承ください。
(2)研修実施に影響を及ぼすため、合格後の辞退は出来るだけご遠慮ください。
(3)円滑な研修運営に支障を来す恐れがあり、受講者本人や他の受講者の不利益になる
と JICA が判断した場合は、その後の研修参加をお断りする場合があります。
(4)研修修了一定期間の後、研修後の国際協力事業へのかかわり等に関するフォローアッ
プ調査をアンケート形式で実施しますので、回答にご協力願います。
(5)受講のため必要な経費は自己負担となります。また、宿泊先の紹介および斡旋は行っ
ていないのであらかじめご了承願います。
以上
様式 1 推薦書
様式 2 自己申告書
6
―ご提出頂く応募書類の取り扱いについて―
提出書類は、選考の結果にかかわらず返却しませんので、あらかじめご了承願います。
【個人情報の利用目的】
当機構が収集した応募者の個人情報は、以下の目的で利用させていただきます。当機構
は、ご本人の同意を得ないで、この利用目的の達成に必要な範囲を超えて応募者の個人情
報を利用いたしません。
1.当機構が能力強化研修の受講者の選考を行うため
2.当機構の研修実施にかかわる、各種情報(セミナー・イベントやホームページの案内等)の
提供や連絡等を行うため
3.応募者についての統計、データ分析を行うため
4.研修の修了後、研修修了者へ能力強化研修の成果の活用状況について照会し、この結果
を統計データとしてまとめ、将来的な研修カリキュラム改善に活かすため
【個人情報の取扱いについて】
当機構は収集した個人情報を当機構の責任のもとで適切に管理し、研修の受講に至らなか
った場合は、当機構の責任のもとで適切に廃棄致します。この場合、書類の返却は致してお
りませんのでご了承ください。
【応募に関する問い合わせ先】
独立行政法人国際協力機構 国際協力人材部人材養成課(研修管理室)
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町 10-5 JICA 市ヶ谷ビル
TEL: 03-3269-3471
E-mail: [email protected]
7