平成28年3月期 決算説明会資料 (1.04MB)

日東紡グループ
2015年度 決算説明会
本資料の取り扱いに関する注意事項
本資料に記載されている予想数値は、発表日現在において
入手可能な情報に基づき作成したものであり、将来の業績
数値や施策の実現を確約・保証するものではありません。
2016年5月18日
業績概要 (連結決算) ①PL・CF
(単位:億円)
2014年度
売上高
2015年度
2015年度
(2月4日公表)
増減
902
861
▲40
850
88
108
20
95
(9.8%)
(12.5%)
(2.8%)
(11.2%)
86
109
23
95
(9.6%)
(12.7%)
(3.1%)
(11.2%)
▲3
▲22
▲18
-
45
55
10
45
ROA
6.1%
7.6%
1.5%
-
ROE
6.8%
7.6%
0.8%
-
147
166
19
営業利益
(%)
経常利益
(%)
特別損益
親会社株主帰属
当期純利益
営業キャッシュフロー
2
営業利益 対前年度増減
グラスファイバーの高付加価値品の拡販に加え、為替円安、燃料安効果が加わり、
対前年比20.1億円の増益
為替
109.19円
原油(ドバイ) 105.9$
(単位:億円)
販売構成改善
+32.6
⇒120.78円
⇒ 68.0$
11.59円安
37.9$下落
数量
-33.4
コスト他
14.9
為替
+6
88.8
2014年度
対前年比
+20.1億円
108.9
2015年度
3
業績概要 (連結決算) ②BS
(単位:億円)
2015年3月末
総資産
2016年3月末
増減
1,459
1,427
▲32
229
211
▲17
純資産
(利益剰余金)
732
(308)
754
(354)
22
(46)
NET有利子負債
183
150
▲33
49.6%
52.3%
2.7%
減価償却費
46
46
0
設備投資
48
44
▲4
棚卸資産
自己資本比率
4
事業セグメント別業績
(単位:億円)
2014年度
売上高
繊維
増減
2015年度
営業利益
売上高
営業利益
売上高
営業利益
59.7
▲1.3
55.6
▲4.8
▲4.0
▲3.5
原繊材
260.9
29.0
268.0
48.0
7.1
18.9
機能材
188.6
32.5
177.9
29.5
▲10.7
▲2.9
設備材
221.2
10.9
218.3
18.2
▲2.9
7.2
環境・ヘルス
157.6
21.7
123.8
26.6
▲33.8
4.9
その他
14.0
2.5
18.1
0.8
4.1
▲1.6
調整額
-
計
902.2
(利益率)
▲6.6
88.8
(9.8%)
-
▲9.5
861.9
108.9
(12.6%)
▲40.2
▲2.9
20.0
(2.8%)
5
繊維事業 (1)
セグメントの説明(主要製品等)
事業
主な製品形態
特徴
原糸
CSY
(コアスパンヤーン)
ポリウレタン等の長繊維に綿等の短繊維を巻き付けてカバー
した製品。ストレッチ素材の先駆け。多層構造糸製造技
術によりコアとカバー素材を組み合わせ、吸湿発熱・速乾
冷感・軽量等の機能と肌触感を合わせた商品を提案。
ふきん
吸水性・即乾性に優れ、毛羽がつきにくい。暮らしの手帳
社との開発から50年を超えるロングセラー商品。
2015年グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞。
芯地
衣服の保形や寸法安定性を付与するために表地の裏面
に貼る隠れた機能素材。表地の素材感を活かし、シル
エットを美しく演出。婦人用では国内シェアNo.1。
接着テープ
芯地では張りにくい衿・袖・ポケットなどの接合部分の補
強、縫製時の作業性向上などに使用される。あらゆる形
状に対応し、表地素材と同一素材のラインナップをもつ。
裏材(裏地)
日東紡が得意とする極薄織物接着技術を応用、裏地とし
ての使用も可能としている。採用例として透湿防水フィル
ムをラミネートしたスポーツ衣料素材があげられる。
芯地
製品写真
6
繊維事業 (2)
国内衣料品消費の低迷・低価格品へのシフトが継続し、糸や芯地等の資材・副資材へ
の値下げ圧力強く、大手アパレルのブランド減少等により数量も減少。
繊維事業に関しては中国生産品を日本国内で販売する割合が高いため、円安は逆風。
今回、一部低稼働設備の減損(特損)や在庫処分を実施。
 芯地
国内は当社シェアの高い大手アパレル婦人服向け極薄芯地の数量が伸びず。
中国も日系向けが不調で、ローカル向け販売が伸び悩み。
 原糸
織糸、編糸市場とも、低価格化・小ロット化が進行し、高付加価値品である多層構造糸
が苦戦。グッドデザイン・ロングデザイン賞を受賞した「日東紡のふきん」が好調。
(単位:億円)
2014年度
売上高
営業利益
2015年度
増減
59.7
55.6
▲4.0
▲1.3
▲4.8
▲3.5
7
グラスファイバーのセグメンテーション
セグメントの説明(主要製品等)
製品形態
特徴
ロービング
製品写真
主な用途
事業セグメント
ガラス繊維を撚りを加えず
に束ねた製品
ユニットバス
浄化槽
原繊材
チョップドストランド
ガラス繊維を細かく切断し
た製品
スマートフォン、PC等
の筐体
原繊材
ヤーン
ガラス繊維に撚りを加えた
製品
ガラスクロス
電線被膜
原繊材
ガラスクロス
ヤーンをクロス状にした
製品
プリント配線基板
テント膜
道路補強材
機能材
設備材
設備材
グラスウール
ガラス短繊維を綿状にした
製品
住宅、非住宅
設備材
8
原繊材事業
強化プラスチック用途や電子材料用途の高付加価値品を中心とした堅調な
需要への対応により増収。なかでも、スマートフォン等の筐体に用いられる
当社独自商品であるFF(フラットファイバー)が好調。原油価格下落によるエ
ネルギーコスト減もプラス要因。 2014年5月実施の台湾生産拠点*の完全
子会社化で連結対象となった業績が通年で寄与。
*NITTOBO ASIA Glass Fiber Co., Ltd
(単位:億円)
2014年度
売上高
営業利益
(利益率)
2015年度
増減
260.9
268.0
7.1
29.0
48.0
18.9
(11.1%)
(17.9%)
(6.8%)
9
機能材事業
電子材料用途並びに産業資材用途向けの高付加価値ガラスクロス製品の
需要が堅調。スマートフォン向けや、基地局サーバー等のハイエンド需要に
対応した。一方、子会社の炉の定期修繕による減産の影響も一部あり、非
常に高い水準にあった2014年度の業績に比べ、減収減益に。
(単位:億円)
2014年度
売上高
営業利益
(利益率)
2015年度
増減
188.6
177.9
▲10.7
32.5
29.5
▲2.9
(17.2%)
(16.5%)
(▲0.7%)
10
設備材事業
土木分野の需要は堅調に推移したが住宅着工が伸びず、建築用途向けの
グラスファイバー・グラスウール製品の販売が前年水準に止まった。一方、
原油価格下落による燃料をはじめとしたコストの改善が寄与し増益となった。
(単位:億円)
2014年度
売上高
営業利益
(利益率)
2015年度
増減
221.2
218.3
▲2.9
10.9
18.2
7.2
(4.9%)
(8.3%)
(3.4%)
11
環境・ヘルス事業 (1)
セグメントの説明(主要製品等)
セグメント
特徴
製品写真
主な用途
メディカル
生化学系・血液学系・
免疫血清学系の体外
診断薬事業を展開。
免疫系試薬や骨粗鬆
マーカーに強み。
・肝機能、コレステロール、
中性脂肪等の測定
・炎症、自己免疫性疾患、
栄養状態等の測定
SC
(スペシャリティ・ケミカルス)
特殊な重合技術を用
いて新しいポリマー
素材を開発し、 金属
捕集剤など様々な分
野への用途開発を推
進。
・金属加工用助剤
・医薬品原料
・水処理剤
・製紙用助剤
・消臭剤
・ハードコート、表面保護剤
飲料
黒部の名水を利用し
た清涼飲料水とペット
ボトルの生産。プライ
ベートブランドを中心
に多品種小ロット生
産に強み。
・茶系飲料
・スポーツドリンク
・果汁入り飲料
・ベビー飲料
・大手スーパー
・ドラッグストア
12
環境・ヘルス事業 (2)
連結子会社の日東紡音響エンジニアリング㈱の売却により売上減少。
メディカル分野の堅調な需要への対応、飲料分野の数量増加により増益に。
 メディカル
国内市場向けは強みである免疫系試薬・骨粗しょう症マーカー等に注力、
海外は大口顧客向けを中心に伸長し、収益に寄与。
 SC
電子材料関連等、国内需要は堅調であったが、海外の医薬品原料用途が
伸び悩んだ。
 飲料
顧客の商品サイクルの短縮化や顧客ニーズに即応し、商品力強化による受注
獲得や材料費等の低減が奏功。
(単位:億円)
2014年度
売上高
営業利益
(利益率)
2015年度
増減
157.6
123.8
▲33.8
21.7
26.6
4.9
(13.7%)
(21.4%)
(7.7%)
13
2016年度 業績見通し (1)
為替レート US$ 110円(前年実績120円)
原油価格 ドバイ 49$(前年実績68.0$)
【繊維】
■芯地
テープ材、スポーツ分野・コート向けの極薄基布等の高付加価値品販売に注力。
日本、中国の一体運営により生産の効率化を図るとともに、原材料のコストダウンを
追及。
■原糸
高付加価商品NewCSY(多層構造糸)の販売強化、好調なふきんの販路拡大。
【グラスファイバー】
■原繊材、機能材
スマートフォン市場全体の伸びは鈍化しているものの、製品の高機能化に伴い、当社
の高付加価値品が採用され、堅調な需要あり。また、通信の高速化に伴う基地局向
けや、SNS等の普及によるIT・通信用サーバー向け等の堅調な需要に応えていく。
■設備材
低金利、戸建志向の高まりを受けて堅調な住宅や建築土木用途向けのグラスファイ
バー・グラスウール製品の製造販売に注力するとともに、産業用途用の取扱商品の
拡大を図る。
14
2016年度 業績見通し (1)
為替レート US$ 110円(前年実績120円)
原油価格 ドバイ 49$(前年実績68.0$)
【環境・ヘルス】
■メディカル
国内は、営業担当者の情報端末を整備し、大口顧客向けに強みである免疫系試薬
の営業を強化。海外は大手や新興国を中心とした新規顧客への営業に注力。
■SC
顧客ニーズに対応する新規用途開発および新興国の医薬品向け販売を強化。
■飲料
ドラッグストア、総合スーパー等への提案営業に注力するとともに、継続的なコスト
ダウン活動に取り組む。
15
2016年度 業績見通し (2)
(単位:億円)
2015年度
上期
2016年度予想
下期 年間(a) 上期
下期 年間(b)
(b)-(a)
438
424
862
440
450
890
28
▲2
▲3
▲5
▲2
1
▲1
4
原繊材
23
25
48
20
22
42
▲6
機能材
14
16
30
11
11
22
▲8
設備材
7
11
18
8
13
21
3
環境・ヘルス
16
10
27
14
10
24
▲3
その他調整
▲2
▲7
▲9
▲5
▲4
▲9
0
営業利益
56
53
109
47
53
100
▲9
経常利益
57
53
110
47
53
100
▲ 10
親会社株主に帰属する
当期純利益
27
29
56
27
30
57
1
売上高
繊維
16
中期経営計画(2014~2016年度)の取り組み状況①
前中期経営計画(2010年~2013年)と今中計での取り組みにより、安定的に利益を
確保できる一定の事業基盤を構築。2015年度まで5期連続の増益を確保。
<収益>
売上高・経常利益推移
<財務体質>
Net有利子負債推移
(単位:億円)
売上高
2015年2月 格付 BBB ⇒ BBB+
(単位:億円)
経常利益
中計平年度計画
中計平年度計画
予想
17
中期経営計画(2014~2016年度)の取り組み状況②
資産圧縮、資金効率化に向け在庫圧縮に注力
棚卸資産(商品・製品・仕掛品)推移
(単位:億円)
中期経営計画 実行施策
■事業の選択と集中
・台湾製造拠点の完全子会社化
(2014年5月)
・グループ警備事業、清掃事業の売却 (2015年1月)
・日東紡音響エンジニアリング㈱の売却(2015年4月)
・日東病院の売却
(2016年3月)
■BCP対応
・自家発電設備導入(郡山)
■ガバナンス強化
・指名委員会等設置会社へ移行(2014年6月)
・社外取締役2名⇒3名⇒4名 (’14年6月、’15年6月)
(2015年2月)
18
2015年度 利益配当について
財務基盤の強化と将来の事業展開を見据えた成長投資財源を確保しつつ、
安定的な配当の成長を目指す。
(単位:円)
40.00
80.0%
35.00
70.0%
30.00
60.0%
25.00
50.0%
20.00
40.0%
一株あたり当期利益(円)
15.00
30.0%
10.00
20.0%
一株あたり配当額(円)
配当性向(%)
5.00
3.0
3.0
4.0
4.0
5.0
5.0
5.0
5.0
5.0
6.0
0.00
10.0%
0.0%
2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
-5.00
-10.00
-10.0%
-38.38
(注)自己株取得 2008年度 33百万株 59.7億円
2009年度 14百万株 27.2億円
-20.0%
19
主な財務指標推移
146期
147期
148期
149期
150期
151期
152期
153期
154期
155期
2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
ROS
(売上高営業利益率)
8.2%
7.5%
2.2%
2.5%
7.7%
7.2%
8.1%
7.6%
9.8%
12.6%
ROA
(総資産経常利益率)
7.1%
6.4%
1.6%
1.0%
4.7%
4.2%
4.9%
4.8%
6.1%
7.6%
ROE
(自己資本利益率)
6.7%
8.2% -14.2%
2.5%
5.2%
2.6%
5.0%
6.3%
6.8%
7.6%
自己資本比率
ネット有利子負債
/営業CF倍率
一株当たり
当期純利益
一株当たり
配当額
配当性向
42.5%
47.3%
37.2%
41.2%
42.4%
42.0%
44.8%
45.9%
49.6%
52.3%
1.4
0.5
11.5
28.4
1.9
5.7
4.8
2.1
1.2
0.9
18.7
24.0
-38.3
6.4
14.1
7.2
14.3
19.4
23.0
28.1
4.0
5.0
5.0
5.0
5.0
5.0
6.0
62.6%
35.5%
69.5%
35.1%
25.8%
21.7%
21.4%
3.0
16.1%
4.0
※1
4.0
16.7% -10.4%
※2
※1 自己株取得 33百万株 59.7億円
※2 自己株取得 14百万株 27.2億円
20
国内拠点
21
海外拠点
22